【羽生善治、受賞後初の著書で“将棋人生”を語る!】永遠のライバル、森内俊之九段との対談を初収録!2/24発売
40年間将棋界を撮り続けてきた、弦巻勝氏の写真で振り返る、羽生竜王の小学生時代から現在までの軌跡も掲載
株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)は、羽生善治著『永世七冠 羽生善治』を、2018年2月24日(土)に発売します。
羽生善治竜王は、15歳で史上3人目の中学生プロ棋士となり、19歳で初タイトル・竜王を獲得し、24歳で九段に昇進。その後26歳で七冠制覇を達成し、内閣総理大臣顕彰を受けました。
当時、ぼくとつとした雰囲気や寝癖が付いたヘアスタイルとは対照的に、圧倒的な強さを誇り天才と称され、日本中に羽生フィーバーが巻き起こりました。その後も躍進を続け、昨年2017年に前人未到の「永世七冠」を達成し、今年将棋界初となる国民栄誉賞を受賞しました。
本書では、小学生時代からの永遠のライバルである森内俊之九段との初となる対談を64ページにわたって収録しています。対談では、永世七冠という前人未倒の記録についてや、初めて将棋を覚えた時のこと、二人が初めて対戦した思い出、さらにAIの参入についても語っています。また、40年間将棋界を撮り続けてきた弦巻勝氏の写真で振り返る羽生竜王の小学生時代から現在までの軌跡や、少年時代の羽生竜王が腕を磨いた「八王子将棋クラブ」の八木下征男席主のインタビューなどを掲載します。
さらに本書では、才能だけではなく、「努力」「直感力」「向上心」という人間性を兼ね備えた羽生善治竜王が、30年余りに及ぶ棋士人生の節々で、勝負と人生についての大切な考えを語ってきた言葉も紹介しています。その一部を紹介します。
『永世七冠 羽生善治』(宝島社)より
■直感の信頼度
「一局の中で、直感によってパッと一目見て「これが一番いいだろう」と閃いた手のほぼ7割は正しい選択をしている」 (著書『決断力』より)
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羽生の人間の直感に対する信頼度は、2つの意味を同時に含有している。
経験的に獲得してきた人間の瞬時の判断力はかなり信頼に値する一方で、いつも絶対的な信頼が置けるものとは限らない。
ただ、いかに素早く無駄な手を切り捨てられるかで、直感力の精度を上げることはできる。7割という数字は、不完全な人間存在をうまく言い表していると言えるだろう。
■自分で気づく
「全ては自分自身で気づかなくてはダメだということなんですね。
ヒントのようなものをあげても最後に解決方法を見つけるか見つけないかはその人本人にかかっている」 (雑誌『なごみ』2006年7月号)
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羽生の師匠・二上達也九段(故人)は、自分からはあえて羽生に積極的に教えることをせず、周囲に対してはよく「羽生のことを見守ってやってくれ」と語っていたという。
師匠が弟子に教えないことで、弟子の個性を殺さずに、飛躍的な向上につながる場合もある。羽生は取り組むべき課題に「自分で気づく」ことの大切さを、自分に対し何も言わなかった師匠から学んだと語っている。
■才能とは
「才能とは一般的に生まれつき持った能力のことをいいますが私は、一番の才能とは同じペースで努力をし続けられる能力だと考えています」 (『人間会議』2004年冬号)
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羽生が将棋界で尊敬に値するものとしていつも語るのは、60年以上にわたり棋士として活躍した加藤一二三・九段の将棋に対する情熱である。
最高峰の「名人」経験者でもある加藤は、75歳を過ぎても若手棋士を相手に持ち時間を最後まで使い切って将棋を指し、勝負にこだわり続けた。その継続した努力にこそ、勝ち負けを超越した人間の「価値」があるというのが羽生の考えである。
■挑戦の意味
「新しい試みがうまくいくことは半分もない。でもやらないと自分の世界が固まってしまう。負けるかもしれないが挑戦し続けようと思った」 (2002年9月、小学生向け講演にて)
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羽生がしばしば語る座右の銘に「運命は勇者に微笑む」がある。たとえ先が見えなくとも、あるいは不安を感じたとしても、守りに入ることなく勇気を持って一歩を踏み出す大切さは、羽生を大棋士たらしめた重要な行動原理のひとつでもある。
もちろん、その思い切った挑戦を単なる蛮勇とさせないような、研鑽と努力が必要であることは言うまでもない。
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本書は、30年余りに及ぶ棋士人生のスタートから、永世七冠獲得・国民栄誉賞受賞という将棋界初の偉業を達成するまでの道程を紹介しており、羽生竜王の軌跡や哲学がわかる一冊です。
強いライバルがいたから自分もここまでこれた。
それは間違いないです(羽生善治竜王)
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もし羽生さんと同期でなかったとしたら
多分全く違う棋士人生でした(森内俊之九段)
『永世七冠 羽生善治』
著者:羽生善治
発売日:2018年2⽉24日
定価:本体1300円+税
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