『吸血鬼ドラキュラ』に影響を与えた!といわれる「吸血令嬢カーミラ」が人気児童文学作家・令丈ヒロ子によって今よみがえる!
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永く読みつがれてきたホラー小説の名作を、新しく再話し、読みやすくしてお届けする「ホラー・クリッパーシリーズ」4冊目。『美しき人狼』を同時収録した、極上ホラー2篇を、美しい絵とともにお楽しみください。
再話を手がけたのは、子どものころからこの作品を好きだったという令丈ヒロ子さん。
「多くの方に、ローラとわたしの美しいお友だち、カーミラのことを知ってほしいと思っています。」(本書「作品について」より抜粋)
「女吸血鬼」として知られた「カーミラ」を「吸血令嬢」ととらえなおし、じわじわとしのびよる恐怖と、抗いがたい魅力を見せるカーミラの悲しい愛の物語を描いています。
1872年にジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュによって発表された『吸血鬼カーミラ』は、女性二人の関係の妖しさで話題になりました。(原題は「カーミラ(Carmilla)」)
ヴィクトリア時代に書かれたこの作品には、城や廃墟、墓地や葬式など妖しさを漂わせるものがたくさん登場し、『吸血鬼ドラキュラ』を執筆するにあたって、ブラム・ストーカーが意識した作品というのもうなずけます。
生まれ変わった『吸血令嬢カーミラ』は悲しい愛の物語。美しさに幻惑された人間の恐怖が、ストーリーからじわじわと伝わる、妖しく、ぞくぞくするストーリーとなっています。
もうひとつの収録作品『美しき人狼』は、山の霊との盟約によって運命を狂わせた一家の物語。ゲームなどでおなじみの人狼ですが、このお話に登場するのはこわいほど美しいクリスチーナ。彼女の正体とは……。
『美しき人狼』は、フレデリック・マリヤットによって1839年に発表された「幽霊船(The Phantom Ship)」のなかの第39章。日本では「人狼」「ハルツ山の人おおかみ」というタイトルで発表されています。
美しい女性、じつは人狼……による恐怖の連続にぐいぐいとひきこまれ、さいごまで一気読み必至の名作で、
「美しき人狼」という今回のタイトルは、美しさに翻弄される人間を見つめる令丈ヒロ子さんならではのタイトルとなっています。
絵を描いてくださったのは、書籍の絵は初めてという8あーや8さん。
燃えるような赤い瞳でまっすぐ見つめる美しいカーミラを描いてくださいました。
そう、見つめているのは、あなたです……
書誌情報
『吸血令嬢カーミラ』
文/令丈ヒロ子
絵/8あーや8
原作/ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ 他
発売年月:2023年7月
ISBN:978-4-591-17835-5
サイズ:188mm x128mm
ページ数:172ページ
定価 :1540円(10%税込)
書誌ページ>> https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4165004.html
Amazon>>https://www.amazon.co.jp/dp/4591178358/?tag=poplarsha-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
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