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株式会社帝国データバンク
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「デパコス」 4割が今年値上げ 2000アイテム超対象、平均価格は800円アップ 最も値上がりする「フレグランス」、香料価格上昇など影響

2023年「ブランドコスメ」価格改定動向調査

TDB

帝国データバンクは、全国の百貨店に展開する100のコスメブランド(国内外)を対象に、コスメ商品(化粧品)の価格動向について調査分析を行った。

<調査結果(要旨)>

  1. 「値上げの波」ブランドコスメにも 4割のデパコスが今年値上げ、アイテム総数は2000超

  2. 「脱マスク」で化粧品需要に回復期待も、節約志向で今後の売れ行きに注目

※調査対象は全国の百貨店に展開する100のコスメブランド(国内外)。各社発表(店頭開示含む)に基づく
※対象期間:4月27日時点
※調査機関:株式会社帝国データバンク

「値上げの波」ブランドコスメにも 4割のデパコスが今年値上げ、アイテム総数は2000超


「脱マスク」に向けて需要が高まるコスメ製品にも、値上げの波が押し寄せている。全国の百貨店を中心に展開する、ラグジュアリーカテゴリーを中心とした主なブランドコスメ(デパコス)のアイテム価格を調査した結果、2023年は100ブランド中4割にあたる37ブランドで2022年からの値上げが判明した。総数では2389アイテムが判明し、一部ブランドでは前年に続き再値上げに踏み切ったケースもみられた。


値上げ対象となったコスメアイテムのうち、最も多いジャンルはファンデーションやリップなど「メークアップ」で、全体の4割を占める942アイテムが判明した。ハンドクリームやUVカットクリームなどのスキンケア用品、各種トリートメント製品といった「ケア用品」でも900アイテムに上るほか、オーデパルファムやコロンなど「フレグランス」も351アイテム判明した。

背景には原材料の価格高騰に加え、円安による輸入コストの増加、各種包装資材などの値上がりが影響している。価格改定の理由が判明した31ブランドのうち、最も多かった要因は「原材料価格の上昇」で29ブランドに上り、値上げ理由の9割超を占めた。基礎化粧品の基本成分となる化学品で値上げが相次いだほか、原料として使用されるパームオイルやココナッツオイルが、ロシアのウクライナ侵攻を受けた世界的な価格高騰の影響を受けた。フレグランス製品などでは、香料原料などの値上がりも響いた。原油高、輸送ルートの変更などを背景にした「輸送費の上昇」も11ブランドが値上げ要因に挙げているほか、労務費の上昇など「生産コストの上昇」も多かった。特に輸入ブランドは、グローバル戦略の一環として他国の価格水準に合わせる「内外価格差の是正等」といった理由も散見された。


この結果、2023年以降におけるデパコスの平均価格(希望小売価格)は、1アイテムあたり1万1128円となり、前年(1万335円)に比べ7.7%・793円の上昇となった。ただし、分野別では値上げ幅に差がみられ、原材料高の影響を大きく受けた「フレグランス」は、前年から8.4%・1166円上昇した1万4978円と、平均価格・上昇幅ともに全アイテムで最大だった。一方、最も価格の上昇幅が小さい「メークアップ」は6.2%・324円の上昇、平均価格も5578円と低水準にとどまった。



「脱マスク」で化粧品需要に回復期待も、節約志向で今後の売れ行きに注目


マスク着用が個人の判断に委ねられた3月以降、口紅やチークなどのメークアップ化粧品の売り上げが上向いている。5月8日に新型コロナが感染症法上「5類」に引き下げられると、さらなる外出機運の高まりやマスクを外す人の増加につながるとみられ、コロナ前水準には届かないものの化粧品需要の緩やかな回復が期待されている。


こうしたなか、化粧品原料の高騰や各種コストの増加、他国に比べて日本国内での販売価格が割安といった理由が重なり、2022年以降海外ハイブランドを中心に化粧品の値上げが進んでいる。ただ、昨今の原材料高や原油高を背景とした物価高から、高額化粧品の販売はコロナ前と比べて売れ行きが芳しくないといったケースもきかれる。節約志向など生活防衛意識が広がるなかで、美容分野でも値上げの動きが続くか注目される。

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設立
1987年07月
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