建設現場におけるローカル5G等を活用した広域高速無線環境実現に向けた共同実証実験の結果
1.共同実証実験の概要・結果
安藤ハザマが施工中の大規模掘削工事現場を実証フィールド(図-1)として、ローカル5GおよびWi-Fi環境(図-2および図-3)を構築し、建設現場のDX化や業務効率化に向けて利用が想定されるBIM*2や施工管理アプリケーションの動作確認、4Kカメラを利用した遠隔地からの現場状況確認を実施しました。
本実験において、今後の建設現場におけるローカル5G活用の有効性を示す以下の結果を得ました。
●約200m×約100m、深さ約20mの広域掘削工事現場において、1つのローカル5G基地局でカバーできることを
確認
●アンテナとの見通しがとれる約200m離れた地点においてローカル5G通信によりアップリンクおよびダウンリン
ク共に安定して数百Mbpsのスループット*3を確認
●鉄骨等の障害物によりアンテナが視認できない掘削面においてローカル5G通信によりアップリンクおよびダウ
ンリンク共に概ね100Mbpsのスループットを確認
●障害物等により電波が届きづらい掘削面においてローカル5Gを中継回線としたWi-Fiアクセスポイントにより数
百Mbpsのスループットを確認
●トラックや重機の動きに影響されずに、ローカル5Gの終始安定したスループットを確認
●全てのローカル5G接続地点においてアプリケーションおよび4Kカメラが快適に利用できることを確認
●ローカル5G装置および設備収納BOXについて、建設現場環境において長期間安定して動作することを確認
*1:2022年12月1日報道発表「建設現場におけるローカル5Gを活用した高速・広帯域無線環境実現に向けた共同実験の実施」参照
URL: https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1282337_2608.html
*2:BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション
*3:スループットとは、単位時間当たりの処理能力やデータ転送量のこと。参考として、4K映像の場合にカメラ1台あたり25Mbps程度のスループットが必要
図-1 現場俯瞰図
図-2ローカル5Gアンテナ等 図-3設備収納BOX
2.今後の取り組み
今回の共同実証実験結果を踏まえ、NTT東日本グループおよび安藤ハザマは、建設現場のDXに最適な広域高速無線環境の展開を図りながら、建設現場業務の新たな働き方の実現に向けて取り組んでいきます。
3.「Interop Tokyo 2023」への出展
NTT東日本が出展を予定している「Interop Tokyo 2023」において、ローカル5Gソリューションに関する展示を行います。
開催期間:2023年6月14日(水)~6月16日(金)
開催場所:幕張メッセ (千葉市美浜区中瀬2-1)
本件に関するお問い合わせ先
【お客さまからのお問い合わせ】
NTT東日本 東京事業部 東京南支店 E-mail: 2vc_kensetsu-ml@east.ntt.co.jp
NTTBP 地域ワイヤレス推進部 E-mail:the_wireless@ntt-bp.com
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