ヴーヴ・クリコが女性起業家の現状をまとめた国際調査「女性起業家国際バロメーター2023」日本の調査結果を発表
日本の女性リーダーたちに光を当てる「ボールド・ウーマン・アワード」を2023年12月7日に開催決定
■バロメーター調査結果
・ 調査国中で日本は、起業者数の男女差がない唯一の国
・ 日本の女性起業志望者数は14%
・ 起業する目的は収入より価値観や信念
・ 女性が起業するために「男性のように振る舞う必要なし」
■女性起業家のオープン・データベース開設
■多様性と革新的精神をもつ持つ世界の女性リーダーたちに光をあてる
ヴーヴ・クリコ「ボールド・ウーマン・アワード」を12月7日(木)に開催決定
ヴーヴ・クリコは、女性起業家のオープン・データベースの立ち上げや革新的な女性リーダーに光りを当てるアワードを、2023年12月7日(木)に開催することを発表いたします。
ヴーヴ・クリコは、創業期の経営者で「ラ・グランダム(偉大なる女性)」と呼ばれたマダム・クリコの精神を今に伝えるべく、世界中のビジネスウーマンの活動を支援しています。「女性起業家国際バロメーター2023」は、女性の起業に影響を与える文化的・体制的な要因を探る今回の調査はその一環として実施されました。
3回目となる最新の調査では、世界各国の女性起業家や起業を目指す女性が「根強い障壁」に直面しながらも、際立ったダイナミズムや力強い意志を持っていることが分かりました。日本での調査は2022年12月にオンライン形式で行われ、女性926人、男性1092人から回答を得ました(年齢は20~59歳まで)。
― 日本での注目すべき結果―
「起業家である」と答えた人は、男女ともに9パーセントで、男女差が無い唯一の国でした。20か国が男性多数、残りの4か国では女性が多数を占める中、日本は「起業家のジェンダーギャップがない国」という顕著な特徴が見られました。
起業家になりたいと回答した女性は、14パーセントで調査国中、一番低い割合でした。年代別では、20代と30代が56パーセントを占めました。他方、起業家志望の男性は19パーセントで、年代別では、女性の傾向とは異なり、40代と50代の合計が20代と30代の合計を上回りました。
女性の起業家志望割合は2021年に行われた前回調査の22パーセントから低下しましたが、男性に比べて若い女性が起業を目指している傾向が見られました。
起業を目指す理由について、起業家志望の女性回答者のうち、46パーセントが「価値観や信念を発展させることで、自分の人生に意味を与える」と答え、「より多くの収入を得る方法」と回答した9パーセントを大きく上回りました。
また、女性起業家の87パーセントが、起業の成功にはお手本となるロールモデルを持つことが重要だと答えています。「女性は、ロールモデルとなる女性起業家のパワーとインスピレーションを信じている」と、バロメーターの報告書は分析しています。
昨今の物価高騰が起業に与えている影響についての問いでは、61パーセントが「インフレは新たな機会を生み出した」と回答しました。また、35パーセントの女性起業家志望者は、インフレの影響で起業家になりたいという気持ちが更に強くなったと答えました。現在の世界的な不確実性にもかかわらず、勇気と決意を示す結果が見られました。
― 女性の社会進出が進む日本 ―
調査では、起業家志望の女性回答者のうち、67パーセントは「起業家として仕事と家庭を両立させるのは、男性よりも女性の方がはるかに難しい」と答え、日本では、家庭における女性の負担が起業にも影響を与えていることが改めて浮き彫りになりました。
しかしながら、日本の女性が家庭から出て社会で働くという流れは進んでいます。今年のノーベル経済学賞の受賞が決まった米ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授は、日本の女性の労働参加率が着実に伸びていると評価しました。「10〜15年前は本当に低かったが、今や米国より高い。日本は驚くべきことをやってのけた」とゴールディン教授は受賞決定後の会見で述べました。
今回の調査では、起業のために男性のような行動を取るべきと考える日本人は限定的だという結果も出ました。23パーセントの女性、15パーセントの男性が「ビジネスで成功したければ、女性起業家はもっと男性のように振る舞わなければならない」と回答しています。男女とも、調査した国の中では最も低い数字でした。報告書では、この結果を「多くの国で見られた結果とは逆の明るい点」と評価しました。
― 女性起業の支援 ―
日本での調査結果を踏まえて、バロメーターの報告書は、「女性が仕事上の不安を乗り越え、起業の夢を再スタートさせるには、継続的な支援が必要だ」と提言しています。
日本を含む世界各国で、ガラスの天井を打ち破る新しいリーダーシップのあり方を模索することで、女性の自信を再構築することが課題となっています。ヴーヴ・クリコは、この調査を通じて、先入観や構造的・社会的障壁を取り除き、支援とトレーニングを提供することで、女性が起業への第一歩を踏み出すことができると確信しています。
国際調査に加えて、ヴーヴ・クリコが取り組んでいるのが、世界各国の女性起業家のデータを集めた「ボールド・オープン・データベース」の活用です。女性起業家のプロフィールやビジネスの詳細などの情報に関する世界初のオープン・データベースです。女性起業家同士の情報交換や調査、報道などに幅広く活用できるシステムです。すでに2000人の女性起業家がデータベースに登録しています。このデータベースは、ヴーヴ・クリコが進める女性起業家支援のプラットフォームとなります。ヴーヴ・クリコでは、日本の女性起業家やメンターを求めている女性起業志望者に登録を呼びかけています。下記より無料で登録ができます。
▶ボールド・オープン・データベース登録:https://www.boldopendatabase.com/en
バロメーターの結果によると、8割を超える日本の女性起業家と女性起業志望者が、起業の成功にはロールモデルを持つことが重要だと答えています。「ボールド・オープン・データベース」は、彼女らと手本となる女性リーダーたちとの架け橋になるツールです。
― 「ボールド・ウーマン・アワード」 の開催について ―
ヴーヴ・クリコは、マダム・クリコの精神を今日に受け継ぎ、より多くの社会的側面において、また重要な決定事項に対して女性が参加し包含される世界をめざして、女性の影響力を国際的に高めていこうとするプログラムを実施しています。2017年より、世界27ヵ国国、400名以上の女性リーダーに光をあてる「Bold Women Award ボールド ウーマン アワード」を開催、そして2021年からは、女性リーダーの声を広く届け対話、「Bold Conversation ボールド カンバセーション」を開催しています。
本年は、12月7日(木)に、日本における「ボールド・ウーマン・アワード(Veuve Clicquot Bold Woman Award 2023)」を開催することを発表いたします。大胆な精神や独自の創造力、起業家精神と多様性を持つ女性リーダーを表彰します。本年の審査員は、下記8名に決定いたしました。
伊達 美和子さん(森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社 代表取締役社長)
長谷川 祐子さん(東京藝術大学 大学院教授、金沢21世紀美術館第 館長)
大石 佳能子さん(株式会社メディヴァ 代表取締役)
村上 由美子さん(MPower Partners L.P. ゼネラルパートナー)
木田 隆子さん(ハースト婦人画報社 ELLE DÉCOR ブランドディレクター)
末松 弥奈子さん(株式会社ジャパンタイムズ 代表取締役会長 兼 社長)
吉岡 晃さん(アスクル株式会社 代表取締役社長 CEO)
ノルベール・ルレ(LVMH モエ ヘネシー ・ルイ ヴィトン・ジャパン 代表取締役社長)
■ ボールド・ウーマン・アワード(Bold Woman Award)は、変革をもたらし、真のロールモデルとして次世代にインスピレーションを与える女性リーダーに贈られます。40歳以上の女性が対象です。
■ボールド・フューチャー・アワード(Bold Future Award)は、25歳以上40歳未満の女性が対象で、ビジネスに革新的な提案やアプローチをもたらし、新しい業態などにチャレンジを続ける女性創業者に贈られます。また、社会における女性の地位向上に長年取り組んでいる男性を、ボールド・チャンピオン・アワード(Bold Champion Award)として表彰する予定です。
今回のBold Woman Award イベントでは、初めてご招待枠を設け、一般のお客様にもご参加いただけるようになりました。11月上旬より、ヴーヴ・クリコの公式LINEを通し参加申し込みを受け付けます。
LINEのお友達登録はこちらから
アワードに加え、ヴーヴ・クリコでは、女性リーダーの声を広く届け、対話を促す「Veuve Clicquot Bold Conversation(ヴーヴ・クリコ ボールド カンバセーション)」を、2021年から開催しています。未来を切り開く勇気と個性、そして革新の精神を持つ女性リーダーの声を届ける、オープン参加型のパネルディスカッションです。昨年行われた3回目のカンバセーションのテーマは「メディアは女性の生き方を変えられるか」。3名の女性リーダーが登壇し、独立の経緯や出版業界ならではの働き方について語りました。
今回の調査結果など日本における一連の活動について、ヴーヴ・クリコ社長兼CEOのジャン=マルク・ギャロは、次のように述べています。
「日本はヴーヴ・クリコにとって重要な国であり、メゾンが日本へ初出荷した1867年以来、私たちの思い入れの深い国でもあります。日本のバロメーターで太陽の光のような明るい結果が出たことは励みになります。特に、男女の起業家精神が同等であることやポストコロナの起業家精神が楽観的であることなどが挙げられます。
また、30歳未満の若い世代が起業に最も関心があり、メンターやロールモデルの重要性に同意している傾向も勇気づけられます。このことは、このユニークなバロメーターの調査を行い、ボールド・ウーマン・アワードでインスピレーションあふれる女性起業家にスポットを当て続けること、そしてボールド・オープン・データベースを立ち上げて世界に広がる共通のコミュニティを作り上げる重要性を私たちに示しています。今年12月に東京で開催されるボールド・ウーマン・アワードに参加できることを楽しみにしています」
▶ボールド・ウーマン・アワード 特設ページ: https://www.veuveclicquot.com/ja-jp/prebwa.html
【ヴーヴ・クリコについて】
ヴーヴ・クリコは、シャンパーニュカテゴリーを超えた「ラグジュアリーブランド」として、人々に夢と希望、そして美しいライフスタイルを提供し続けることをブランドのミッションとしています。「ソレール=太陽のように輝くブランド」として、その象徴的な“イエロー” カラーを通し、人々に「夢」「希望」「喜び」に溢れた美しいライフスタイルと体験をお届けします。大胆さと革新的な感性をもち、シャンパーニュ地方の「ラ・グランダム(偉大なる女性)」として知られたマダム・クリコがメゾン経営を引き継いだのは1805年のことでした。
まもなく、商才を遺憾なく発揮してメゾンの礎を築いたマダム・クリコは、まだまだ女性がビジネスに進出することが困難であった時代に、初期のビジネスウーマンとも言うべき存在となりました。マダム・クリコの情熱、ビジョン、そして内からあふれでるフランスならではのアール ド ヴィーヴルは、今日まで、彼女の名前を冠するメゾンの中に生き続けています。ヴーヴ・クリコは、アイコニックなイエローラベルをはじめとする卓越したシャンパーニュと、世界中の楽しい体験を通して、人々に喜びを届けます。
【ボールド・バイ・ヴーヴ・クリコ国際バロメーターについて】
ヴーヴ・クリコは、2019年に女性の起業家精神に関する初の国際的なバロメーターを立ち上げました。第1回は欧米を中心に14か国で行いました。この調査は、偏見や克服すべき精神的および構造的な障壁を明確にすることで、女性起業家精神の現状を明確に把握し、メッセージを発信することを目的としています。2021年の第2回に続き、今回は第3回目。25か国で実施され、新たに8か国(アラブ首長国連邦、中国、ニュージーランド、シンガポール、オランダ、ガーナ、ギリシャ、コートジボアール)が追加されました。調査では女性や男性、起業家、非起業家など、あらゆる人を対象とし、複雑な社会をグローバルに捉えることができます。なお、結果はMarket Probe Internationalが分析しました。
【ボールド・ウーマン・アワード(BWA)について】
ヴーヴ・クリコは、創業200周年を記念して1972年にヴーヴ・クリコ・ビジネス・ウーマン・アワード(現ボールド・ウーマン・アワード)を創設し、これまでに27か国350人以上の女性に賞を授与してきました。変革をもって後に続く女性にインスピレーションを与え続ける「女性のロールモデル」を支援することをミッションとしています。 2014年には、明日の女性起業家を表彰する「ボールド・フューチャー・アワード(BFA)」を創設。その後、社会における女性の地位向上に貢献した男性を表彰する「ボールド・チャンピオン・アワード」を設けました。前回の2021年では、学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン代表理事の小林りん氏がBWAを、READYFOR株式会社代表取締役CEOの米良はるか氏がBFAをそれぞれ受賞しました。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- ソフトドリンク・アルコール飲料
- ダウンロード