【国立映画アーカイブ】ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント「旧劇映画の大スター 澤村四郎五郎再考」開催のお知らせ
声色掛け合い・和洋合奏
国立映画アーカイブでは、本年のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)を記念し、日本初の映画スター尾上松之助と人気・実力ともに双璧をなした大正時代の映画スター澤村四郎五郎を再評価する特別イベントを開催します。
歌舞伎役者から転身した四郎五郎の映画は、映像美とトリック撮影や美術、義太夫なども活かした情感表現で高い評価と人気を誇りましたが、1924年に映画を離れて以後は、旧劇映画で、現存作もわずかなため、顧みられることは少なくなっています。
本イベントでは、専門家による講演と、当館所蔵の澤村四郎五郎コレクションの台本と照合してデジタル復元した『五郎正宗孝子伝』(1915年)を、和洋合奏と同台本に基づく声色掛け合いによるお披露目上映を行います。知られざる日本映画の歴史と、歴史的かつ文化的遺産である映画・映像のアーカイブの活動への理解を深める機会として、ご来場下さい。
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント 旧劇映画の大スター 澤村四郎五郎再考 講演×『五郎正宗孝子伝』[デジタル復元版]特別上映
日時:2023年10月14日(土)15:00-17:20(14:30開場)※開会後の入場はできません。
講演 「歌舞伎役者としての澤村四郎五郎」児玉竜一(早稲田大学文学学術院教授)
「澤村四郎五郎 あるいは旧劇映画のアンチヒーロー像」小松弘(早稲田大学文学学術院教授)*ビデオレクチャー
上映 『五郎正宗孝子伝』[デジタル復元版]声色掛け合い・和洋合奏特別上映(本篇72分)
1915(天活)(監)吉野二郎(脚)桂田阿彌笠(撮)枝正義郎(出)澤村四郎五郎、中村吉三郎、市川莚十郎、澤村國丸(後の小川国松)
現存する澤村四郎五郎出演作2本(1本は『日蓮上人 龍乃口法難』1921年)のうち、本作は、四郎五郎が名を伏せて出演した天活作品。当時浪曲で人気があった「五郎正宗」は各社で映画化されたが、本作には天活旧派映画の吉野二郎・桂田阿彌笠・枝正義郎チームの特徴と、俳優たちとのコンビネーションが遺憾なく発揮されている。五郎の雪中の水行シーンは、義太夫芝居となっており、歌舞伎名題役者の出演を謳った天活旧派映画の見せ場の一つ。
声色掛け合い:澤登翠(活動写真弁士)、片岡一郎(活動写真弁士)、樗澤賢一(活動写真弁士)
和洋合奏:湯浅ジョウイチ(作曲・編曲、三味線)、鈴木真紀子(フルート)、多田恵子(打楽器)、藤髙りえ子(筑前琵琶)
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
料金:一般1,050円/高校・大学生・65歳以上840円/小・中学生600円/障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)無料/国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ 教職員500円・学生400円
定員:310席(定員制、全席指定席) 主催:国立映画アーカイブ
チケット:
オンライン販売 9月28日正午から開会15分前まで※当館HPより公式チケットサイトにて販売します。
窓口販売 開会1時間前から5分前まで若干数(座席選択不可)
お問い合わせ:ハローダイヤル050-5541-8600
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