2022年度 古代オリエント博物館 夏の特別展「大航海時代へ －マルコ・ポーロが開いた世界－」　＊2022年7月16日（土）～9月11日（日）

天理参考館・天理図書館創立90周年特別展

　サンシャインシティ（東京・池袋）にある古代オリエント博物館（館長：月本昭男）では、2022年夏の特別展として、「大航海時代へ －マルコ・ポーロが開いた世界 －」を7月16日（土）～9月11日（日）の期間開催いたします。
※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20220629-32c1cbb30a265db447ecbb6d4908f991.pdf

 

　モンゴル帝国と大航海時代。この二つの大きな時代は、マルコ･ポーロ（伊：1254～1324年）と彼が残した『東方見聞録』を一つの結節点として繋げることができます。本特別展では、かの新大陸を発見したコロンブスを大航海へといざなった書物「東方見聞録」やドイツの地図製作者フォペルの現存最古の「地球儀」、チンギス・カンの名前が漢字で刻まれているモンゴル帝国の通行証「牌子（ぱいざ）」など、奈良県にある天理参考館と天理図書館の貴重な所蔵品を一堂に会して、シルクロードの発展から、モンゴル帝国の時代、そして大航海時代までを紹介します。
　また、期間中「オーブン粘土でトンボ玉をつくる」ワークショップや「シルクロードと立体地図模型のひみつ」を知ることができる親子向けの講座、視覚障がいのある方のための展示解説ツアーなども企画しています。
　この夏は、大航海時代のワクワク感あふれる冒険者たちの夢と冒険の世界に触れにオリエント博物館に是非お越しください。

• 開催概要

展覧会名：大航海時代へ －マルコ・ポーロが開いた世界－
会期：7月16日（土）～9月11日（日）
開館時間：10:00～16:30（入館は16:00まで）※変更の可能性あり
入館料：一般1,000円　大高生700円　中小学生300円
 （20名以上の団体割引・障がい者割引あり。）
展示内容：天理参考館および天理図書館が所蔵する、シルクロードの東西交流（4～12世紀）・モンゴル帝国（13～14世紀）及び大航海時代（15～17世紀）に関する考古資料、美術工芸品、書籍、地図、文書など150件、約200点
特設サイト：https://aom-tokyo.com/exhibition/220716_daikoukai.html
主催：公益財団法人 古代オリエント博物館、天理大学附属天理参考館、天理大学附属天理図書館
特別協力：サンシャインシティ
後援：豊島区、豊島区教育委員会

フォペルが製作した「地球儀」 （フォペル作としては現存最古の資料）

アレクサンドロス大王図皿 （マジョリカ陶器）

キサトゥス『日本列島実記』 ヨーロッパ最古の日本専図

• 展示内容のご紹介

■​第1章　シルクロードとマルコ・ポーロの冒険
　第1章では、マルコ・ポーロが旅したシルクロードにおける東西交渉の歴史と、マルコ・ポーロが活躍したモンゴル帝国時代の資料を、「シルクロード」、「マルコ・ポーロの時代」の2つの節に分けて紹介します。
　シルクロードの騎馬民族が使用した「金銀装・銀装鉄剣」や漢字でチンギス・カンの名前が刻まれているモンゴル帝国の通行証「牌子」、シルクロードを行き来したラクダの姿をかたどった陶器「三彩駱駝」、シルクロードに栄えた西夏王国の文字で仏教経典を記した「西夏経断簡」などを展示します。

金銀装・銀装鉄剣

 

牌子（ぱいざ）

三彩駱駝 （さんさいらくだ）

西夏経断簡 （せいかきょうだんかん）

■​第2章　大航海時代
　第2章では、大航海時代について「出で立ち」、「接触と拡散」、「日本」という３つの節に分けて紹介します。
　「本能寺の変」の貴重な証言「本城惣右衛門覚書」や伊達政宗の遣欧使節・支倉常長の姿を描いた挿絵「伊達政宗遣欧使節記」、海底から引き揚げられた航海器具「航海用アストロラーベ」、南蛮人が描いた日本地図「オルテリウス『世界の舞台』より日本図部分」などを展示します。

航海用アストロラーベ

本城惣右衛門覚書 （ほんじょうそうえもんおぼえがき）

伊達政宗遣欧使節記

オルテリウス『世界の舞台』より日本地図部分

■特別展担当研究員のコメント
奈良県天理市にある天理参考館、天理図書館には、貴重な資料が多数収蔵されており、当館もたびたび特別展で資料をお借りしてきました。今回、シルクロードと大航海時代に関する両館の資料を、一括して展示する機会をいただきました。普段は古代オリエントやシルクロードを専門とする当館ですが、今回はシルクロードの文物に加えて、大航海時代の地理的発見を示す古地図や地球儀、遣欧使節に関する文書をはじめとする戦国時代の日本の古文書など、世界史や日本史好きな方に幅広く楽しんでいただける内容になっていると思います。
古代オリエント博物館研究部長 津本英利（つもと ひでとし）

古代オリエント博物館研究部長 津本英利（つもと ひでとし）

• その他関連イベント

■オリ博講演会「モンゴル帝国とルネサンス　―大航海時代のはじまり―」
日時：9月4日（日）　13：30～15：00
参加費：500円 ※友の会会員は無料
会場：サンシャインシティ会議室
講師：巽　善信　先生（天理大学附属天理参考館）
申込方法：事前申込制 ※詳しくは、博物館公式ウェブサイトをご確認ください。

木彫ヘラクレス像

■ワークショップ「オーブン粘土でトンボ玉を作ろう！」
日時：8月1日（月）～9月4日（日）　各日13：00～16：00
参加費：100円
会場：オリエント博物館内
申込方法：予約不要

トンボ玉制作例

■子供のオリ博体験講座「シルクロードと立体地図模型のひみつ」
日時：8月14日（日）　13：30～15：30
参加費：500円 ※付き添い保護者が参加する場合は有料
定員：20名
対象：小中学生とその保護者
申込方法：事前申込制 ※詳しくは、博物館公式ウェブサイトをご確認ください。

「シルクロードと立体地図模型のひみつ」 体験イメージ

■視覚障がい者のための展示解説ツアー
日時：9月10日(土)　16:30～17：00
参加費：無料　※別途入館料
定員：5名
対象：小学生以上の視覚障がい者、弱視の方
申込方法：事前申込制 ※詳しくは、博物館公式ウェブサイトをご確認ください。

視覚障がい者のための展示解説ツアーイメージ

■月いち！オリ博オンライン講座
①「発掘成果からみたモンゴルの遊牧国家と鉄　‐匈奴（きょうど）とジンギス・カン‐ 」
配信期間：7月20日(水)15時～1週間
講師：愛媛大学准教授　笹田 朋孝　先生

モンゴル国ズーン・ウリーン・アダク遺跡（匈奴の製鉄遺跡）の発掘調査（講師撮影）

②「マニラ・ガレオン貿易によって運ばれた中国陶磁器 」
配信期間：8月17日(水) 15時～1週間
講師：立教大学兼任講師　宮田 絵津子　先生

メキシコ・シティ出土の中国陶磁器(講師撮影) ©メキシコ文化人類学歴史研究所INAH

参 加 費：各回500円 ※友の会会員、年間パス保有者は無料
申込方法：事前申込制
※詳しくは、博物館公式ウェブサイトをご確認ください。

■「としま みんなで大航海！豊島区×古代オリエント博物館」
期間：7月16日(土)～8月28日(日)
内容：豊島区のミュージアムや図書館をめぐるミュージアムラリーを開催。達成者には先着順で記念品をプレゼントします。(無くなり次第終了)

ミュージアムラリー達成の記念品

※詳しくは、博物館公式ウェブサイトをご確認ください。

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■古代オリエント博物館　概要
●所在地：東京都豊島区東池袋3-1　サンシャインシティ　文化会館ビル7階
●営業時間：10：00～16：30
●特徴：文明発祥の地といわれる西アジア・エジプト地域の古代文明を紹介する目的で、1978年、我が国最初の古代オリエント地域専門の博物館として開館。西アジア、エジプト地域を中心として、旧石器時代からサーサーン朝時代までの資料約5,000点、及びシリア出土品を多数収蔵する。
●問合せ先：古代オリエント博物館　　03-3989-3491　　https://aom-tokyo.com/ 
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※状況により、内容・スケジュールが変更になる場合がございます。
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※金額はすべて税込です。