【速報】西﨑伸彦さん著『バブル兄弟 “五輪を喰った兄” 高橋治之と “長銀を潰した弟” 高橋治則』が、第56回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞!
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)が刊行する、西﨑伸彦さん著『バブル兄弟 “五輪を喰った兄” 高橋治之と “長銀を潰した弟” 高橋治則』が、第56回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。


西﨑伸彦さんの受賞コメント
「バブル期を象徴する実業家だった弟とスポーツビジネス界の第一人者だった兄。2人はいかにして成功を手にし、躓いたのか。その取材は、複雑な人脈から細い糸を手繰り寄せていくような作業でした。協力して頂いたすべての方に感謝致します」
大宅壮一ノンフィクション賞とは
戦前から戦後にかけて活躍したジャーナリスト・大宅壮一氏(明治33年~昭和45年)の半世紀にわたるマスコミ活動を記念し、昭和45年に制定されました。ノンフィクション分野における“芥川賞・直木賞”を目指すもので、すぐれた作品を広く世に紹介することを目的としています。正賞は100万円、および副賞賞品。個人の筆者(共著を含む)によるルポルタ-ジュ・内幕もの・旅行記・伝記・戦記・ドキュメンタリ-等のノンフィクション作品全般を対象とし、1月1日~12月末までに刊行された単行本などが対象です。5月中旬に選考委員会が行われ、受賞作品は『文藝春秋』7月号で発表されます。現在の選考委員は石井妙子・梯久美子・後藤正治・佐藤優・森健の各氏です。

大宅賞受賞者一覧
https://bungakushinko.or.jp/award/ohya/list.html
作品概要
「狂乱のバブルが生んだ最後のアンチヒーロー」
もう二度と日本にこんな兄弟が現れることはないだろう。
狂乱のバブルに踊り、栄光と挫折の物語を生きた2人は、時代が求めた最後のアンチヒーローだった!
質素なスポーツの祭典だったオリンピックを巨額の利益を生み出すイベントに変えた電通にあって、長年、スポーツ局に君臨した高橋治之が、2022年、ついに東京オリンピックでの収賄容疑で東京地検に逮捕された。東京拘置所へと引っ立てられる治之の姿を見て、30年近く前、同じような光景を見た気がした人も多いだろう。
1995年、東京協和信用組合破綻に関する背任容疑で東京地検特捜部に逮捕された、イ・アイ・イーインターナショナル社長の高橋治則。治之と治則は年子の兄弟なのだ。
天皇家にもつながるという名門で、花嫁修業中のお手伝いさんがいるような裕福な家庭に生まれ、慶応幼稚舎から慶応大学に進み、電通、日本航空という当時の超一流企業にコネで就職。誰もがうらやむエリートコースを進んだ2人が、なぜ、そろいもそろって塀の向こう側に落ちてしまったのか。
稀有な兄弟の人生を、抜群の取材力でたどった本書は、戦争ですべてを失った日本が、奇跡の復興によって立ち直ったものの、やがて傲慢になり、バブルの狂乱を生み出して破綻していった「昭和」という時代を見事に描き出した。
「週刊文春」令和5年12月28日号から令和6年8月1日号まで掲載され、大きな話題を呼んだ長期連載がついに単行本化された。
現在、裁判中の治之のインタビューに成功し、直接、疑問をぶつけ、肉声による反論を載せているのは、まさに王道ノンフィクションの醍醐味である。
作者プロフィール
西﨑伸彦(にしざき・のぶひこ)
1970年岡山県生まれ。立命館大学卒業。「週刊ポスト」記者を経て、2006年から「週刊文春」記者。20年11月に独立、フリーとして取材、執筆を続ける。近著に『中森明菜 消えた歌姫』(文藝春秋)、『海峡を越えた怪物 ロッテ創業者・重光武雄の日韓戦後秘史』(小学館)
書誌情報
書 名:『バブル兄弟 “五輪を喰った兄” 高橋治
之と “長銀を潰した弟” 高橋治則』
著 者:西﨑伸彦
判 型:四六判上製カバー装
発 売:2025年01月09日
定 価:2,310円(税込)
ISBN:978-4-16-391933-1

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