チームラボ、シンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイで、人々の存在によって変化する展覧会「#futuretogether」を開催。2020年1月16日から。
2019年は英国人、トーマス・スタンフォード・ラッフルズがシンガポールに上陸してから200年目にあたり、政府は「Singapore Bicentennial(ラッフルズ上陸200年)」と銘打って様々なイベントを開催。チームラボの作品群が展示される#futuretogether展も、その一環として行われます。
チームラボは、アートによって自分と世界との新しい関係を模索したいと考えています。#futuretogetherに展示される作品は、人々の存在の影響を受けながらインタラクティブに変容し、同じ空間にいる人々が作品の一部となります。その体験を通して、人々と作品、自分と他者との境界など、皆が当たり前のように考えているような境界が曖昧になることを目指しています。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、シンガポール市内に位置する広大な植物園。数々の受賞歴を誇り、2012年に正式にオープン以降、およそ6000万人が来場。クラウド・フォレスト、フラワー・ドーム、スーパーツリーなどに象徴されるガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは、年間を通して様々なイベントやプログラムを実施。
展覧会詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/gardensbythebay
屋外作品
【展示作品】
湖面にたちつづける呼応する生命と呼応する木々 - ドラゴンフライレイク / Autonomous Resonating Life on the Water and Resonating Trees - Dragonfly Lake
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/autonomous-resonating-life-gardens
ドラゴンフライレイクの湖面に立つ、光のovoid(卵形体)と、湖畔の木々が光り輝く。
光のovoidと木々の光は、それぞれ自立しており、ゆっくりと呼吸しているかのように明滅している。
光のovoidは人に押され倒れかけると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その光は、放射状に近隣のovoidと木々に伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、ovoidと木々に連続して広がっていく。
反対側から光が押し寄せてくれば、向こうに、人や湖畔に住む動物がいることを意味する。人々は同じ空間にいる他の者の存在を普段より意識するだろう。
Message Pillar - The Singapore Bicentennial
teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, H: 4000mm
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/pillar_gardens
Message Pillarのピラーを、スマートフォンアプリ「Message Pillar」のカメラ越しに見ると、ピラーのまわりに浮遊する言葉が現れます。アプリでメッセージを書き込んで投げ込むと、そのメッセージも、これまで投げ込まれた他のメッセージと一緒になって浮遊し、メッセージからできた木になっていきます。
花と人 - 巨塊 / Flowers and People - Giant Lattice Mass
teamLab, 2019, Interactive Digitized City, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/flowersandpeople-gardens/
格子状の巨塊(高さ約15m、 幅約38m)に、花々が永遠に咲いては散っていく。1時間を通して1年間の花々が咲いては散り、変化していく。
花は生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散り、枯れて、消えていく。つまり、花は誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。
人々が近づいて動きまわると花々は散っていき、近づいてじっとしていると花々は普段より多く生まれる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は2度と見ることができない。
屋内作品
花と共に生きる動物達 / Animals of Flowers, Symbiotic Lives
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/symbiotic_gardens
花々が生えている動物が行き来している。
花は動物の体で生まれ、成長し、咲き、やがては散り、枯れていく。誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける。
人々が動物に触れると、花々は散っていく。人々が触りすぎて、動物の花々が散りすぎると、動物は死んで消えていく。
シンガポールとその周辺地域に生息する動物たちは、シンガポールに生息する蘭をはじめ、さまざまな花々が咲いてる。
永遠の今の中で連続する生と死 II / Continuous Life and Death at the Now of Eternity II
teamLab, 2019, Digital Work, 12 channels, Endless
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/continuous_life_and_death2
現実の時間の流れの中で、花々は生まれ、咲き、やがては散り、枯れて死んでいく。花は誕生と死滅を永遠に繰り返し続けていく。
作品の置かれた場所の日の出とともに作品世界も明るくなり、日の入りとともに暗くなっていく。そして、1年を通して、咲いていく花々が移り変わっていく。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は2度と見ることができない。
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
* EN TEA HOUSEにて体験いただけます。
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/flowersbloom
一服の茶を点てると、茶に花々が生まれ咲いていく。器を手に取って動かすと、花は散り、花びらは器の外へと広がっていく。花々は茶がある限り無限に咲いていく。器の中の茶は、花々が咲き続ける無限の世界となる。その無限に広がる世界をそのまま飲む。
茶が存在して初めて作品が生まれる。茶を飲み干すと、もう作品は存在しない。
茶は、変容的な存在であるため、器の中の茶の量によって、大きさが変わっていく。その大きさに合わせて、生まれる花々の大きさも変わっていく。茶が器からこぼれたなら、こぼれた茶にまた、花々が咲いていく。
花は、一年間を通して、その月々の季節のその地域の花々が咲いていく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
円相 - Gold Light / Enso - Gold Light
teamLab, 2017, Digital Work, Continuous Loop
作品: https://www.teamlab.art/w/enso-goldlight
禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いている。空間に描かれた一筆は、空間上で静止しているが、視点が動くことによって、円に見える瞬間が生まれる。
「空書」とは、チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。
禅において、円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
反転無分別 - Black in White / Reversible Rotation - Black in White
teamLab, 2018, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/reversible-blackinwhite
書かれた「空書」は作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、 「超主観空間」の特性として、 視覚的には、 左回転も右回転も論理的に同等となる。 そのため、 意識によって、 書は、 左回りにも、 右回りにもなる。
「空書」とは、 空間に書く書。 書の墨跡が持つ、 深さや速さ、 力の強さのようなものを、 新たな解釈で空間に立体的に再構築したものを、 チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化されている。 書は平面と立体との間を行き来する。
【開催概要】
#futuretogether
https://www.teamlab.art/jp/e/gardensbythebay
#futuretogether #GardensbytheBay #チームラボ
会期: 2020年1月16日(木)~3月15日(日)
会場: ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、ベイフロントプラザ (18 Marina Gardens Drive, シンガポール)
時間:
屋内作品 09:00 - 21:00 (最終入場 20:30)
屋外作品 19:00 - 24:00
主催: ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
入場料:
屋内作品
通常料金 SGD 10.00
シンガポール居住者 無料
※EN TEA HOUSE「小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々」の体験には、別途料金が必要です。
通常料金 SGD 10.00
シンガポール居住者 SGD 3.00
屋外作品
無料
※シンガポール居住者とは、シンガポール人、永住権保持者、各種労働ビザ保持者、帯同家族用ビザ保持者です。
チケット: 詳細はこちらでご確認ください。
http://www.gardensbythebay.com.sg
【チームラボ】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」を開館。2020年秋まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM」開催中。2019年11月5日に上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年2月に、マカオに「teamLab SuperNature Macao」を開館予定。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery.
チームラボ: http://teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab
Facebook: https://www.facebook.com/teamLab.inc
Twitter: https://twitter.com/teamLab_news
YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART
【ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ】
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、すべての人が楽しめる、花の芸術性を示すことができる国立庭園です。シンガポールの「City in a Garden(意:庭園の中の都市)」という都市づくりのビジョンに不可欠な要素でもあります。シンガポールのマリーナベイの中心部にある101ヘクタールにまたがる3つのウォーターフロントガーデン、ベイサウス、ベイイースト、ベイセントラルで構成されており、 54ヘクタールで最大のベイサウスは、2012年6月29日に正式にオープンしました。
2012年の開園以来、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイには約6,000万人が訪れ、「誰もが楽しめる場所、不思議が咲く庭」として、シンガポールツーリズムアワード2019のベストアトラクションエクスペリエンスや、2018年にASEANツーリズムが発表したASEAN持続可能な観光アワードを含む、数々の国際的な賞を獲得しました。
詳細はこちら https://www.gardensbythebay.com.sg/
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