新幹線荷物輸送「はこビュン」による長野から東京への輸送トライアルを実施します~多量輸送の事業化により、新たな物流インフラの構築を目指します~
〇東日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR東日本」)と株式会社ジェイアール東日本物流(以下、「JR物流」)は、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送により、「物流の2024年問題」や「CO2排出量削減」、 「地方創生」等、社会的な課題解決の一助を担うことを目的に、今年度3回目となるトライアルを実施します。 〇本トライアルは、これまでのトライアルで得た知見を活かして、長野の新幹線車両基地では初めてとなる多量 輸送トライアルを実施し、約700箱の荷物輸送を行います。さらに、車両基地間の荷物輸送に加え、東京駅では過去最大となる約200箱の荷下ろしを行うとともに、一部荷物は東北エリアへ輸送します。 〇これまで実施してきた複数回のトライアルで得た知見を活かし、今後の検証にも繋げ、引き続き次年度以降の多量輸送の事業化に向けて取り組みます。 |
1.トライアル概要
実 施 日 :2023年9月28日(木)
輸送列車:北陸新幹線 臨時列車(12両編成) ※一般座席販売は行いません
輸送区間:長野新幹線車両センター 9:57発
→東京駅 11:44着/11:56発 →東京新幹線車両センター 12:08着
↘東京駅 12:12発 → 仙台駅 14:30着(やまびこ209号)
荷物搭載:〈長野~東京〉1、2、7~9号車(計5両) 〈東京~仙台〉 車内販売準備室
輸送商品:青果、食品、医療用医薬品、精密機器等 約700箱
※一部商品は途中駅で積み下ろし等も行う予定です
※搭載号車等は荷量により変更となる場合があります
<輸送イメージ>
2.トライアルにおける実証項目
新幹線車両基地での荷捌き等の実現や一連の業務の生産性向上に向け、以下項目について実証を行います。
(1)長野の新幹線車両基地での荷扱い(荷物搬出入、積み下ろし、荷捌き)の検証
車両基地を使用することで、従来の駅ホームでの作業に比べ、スペースと時間を十分に確保し、多量輸送を実現します。
(2)東京駅での安全に配慮した効率的な荷扱いおよび載せ替え輸送のオペレーション等の検証
本トライアルでは東京駅にて約200箱の荷下ろしを予定しており、客室輸送専用台車等を活用し、ホーム上の安全に配慮した効率的な荷扱いを確認します。さらに、東北新幹線を活用した載せ替え輸送も行い、それに伴うオペレーション等を検証します。
(3)東京の新幹線車両基地でのAGV(無人搬送車)の活用による荷扱い業務の省力化検証
1回目の新青森の新幹線車両基地でのトライアルでも検証したAGVを活用することで、人手不足を考慮した省力化を図ります。
3.今後の展開について
引き続き、新幹線輸送の特性を生かした精密機器輸送等にも着実に取り組み、地方と都心、空港をスピーディにつなぐことで、当社グループ外の事業関係者とも連携した国内外への輸送の一端を担う仕組みづくりにも積極的に取り組んでまいります。また、今回を含め2023年度中に実施してきた複数回のトライアルで得た知見を基に、次年度以降の事業化に向けて取り組んでいきます。
<「はこビュン」について>
速達性・定時性に優れ、環境にも優しいという鉄道の強みを活かし、JR東日本グループが展開している荷物の輸送サービスです。
鉄道によって地域とモノをつなぐことで、地域の魅力発信を行い、人々の豊かなくらしづくりや社会課題の解決に向けて取り組んでいます。「はこビュン」の具体的なサービスは以下をご参照ください。
http://www.jrbutsuryu.jregroup.ne.jp/business/shinkansen.html
(参考)第1回トライアル 2023年5月17日 ニュースリリース
https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230517_ho01.pdf
(参考)第2回トライアル 2023年8月9日 ニュースリリース
https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230809_ho01.pdf
※天候や漁獲・収穫状況および道路や列車の運行状況等により、輸送日や輸送商品、納品先等の内容は予告なく変更となる場合があります
※本件プレスリリースに使用している画像・イラストはイメージです
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