【調査レポート】青切符制度導入で自転車利用者の8割が「安全意識向上」の一方、根深い「信号無視・一時停止」の課題/マクロミル
Macromill News事務局(運営:株式会社マクロミル)は、世の中の話題や時事ニュースをテーマに、アンケート調査結果や購買履歴データを分析し、その結果をニュースレターとしてお届けしています。
2026年4月に自転車への「交通反則通告制度(いわゆる青切符)」が施行されてから2カ月が経過しました。本レターでは、生活者の交通安全に対する意識や行動がどのように変化したのか、現在地を明らかにします。
■トピックス
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青切符制度の認知率は92%、男性10代では70%が「詳しく知っている」
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自転車利用者の77%が制度施行で安全意識が向上、女性60・30代と若年男性で特に高水準
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青切符制度導入に「賛成」56%、シニア層から強い支持
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「携帯電話使用禁止」「灯火」は定着進む、「信号無視」「一時停止」は知っていても守れない
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自転車保険の加入意向は53.3%、男性若年層とシニア層で高い加入意向
■調査結果
1.青切符制度の認知率は92%、男性10代では70%が「詳しく知っている」
自転車の青切符制度が施行されたことへの認知率は91.8%(※1)と非常に高くなっています。
「詳しく知っている」の回答を性年代別に見ると、男性10代が70.3%と突出し、次いで、男性20代が55.5%、女性10代が46.5%と続き、若年層を中心に青切符制度への関心が高いことがわかりました。

2.自転車利用者の77%が制度施行で安全意識が向上、女性60・30代と若年男性で特に高水準
青切符制度の施行を受けて、自転車利用者に「自転車の交通安全に対する意識」に変化があったか尋ねると、全体の77%が「意識が高まった」(※2)と回答しました。
性年代別では、女性60代(87.1%)がトップで、次いで女性30代(86.7%)、男性10代と20代が80.4%と、80%台を超える高い数値となり、制度の施行による意識変化が強く現れる結果となりました。
女性60代・30代は、買い物や子供の送迎など、生活の足として日常的に自転車を利用する層であり、「身近なリスク」として制度を捉えていることがうかがえます。一方で、これまで事故率の高さ(※3)などが課題とされてきた男性10代・20代の若年層においても意識の高まりが見られ、青切符制度の認知が「自分ごと化」を促す契機となっているようです。

3.青切符制度導入に「賛成」56%、シニア層から強い支持
警視庁によると、「自転車対歩行者」事故のうち、歩行者死亡・重傷事故における「自転車運転者」件数は10代(35.7%)が最多、「歩行者」件数は65歳以上(58.4%)が最多(※3)となっています。
このような状況下、青切符制度に対する賛否はどのような状況なのでしょうか。結果、全体の55.5%が「賛成」(※4)と回答し、性年代別では男女ともに60代の賛成が約7割に達しており、シニア層から強い支持を得ていることがわかりました。
これらの結果から、青切符制度の導入は、日常的な移動や通学で事故当事者となりやすい「10代」の安全意識向上を促す施策として期待されていると言えます。また、歩行中に事故にあった際に、死亡・重傷リスクを抱えやすい「高齢層」ほど同制度への賛成率が高く、当事者意識の強さや、より実効性のある取り締まりを求める世論の動向が浮き彫りになりました。

4.「携帯電話使用禁止」「灯火」は定着進む、「信号無視」「一時停止」は知っていても守れない
青切符制度で反則行為となるルールのうち主な14項目を挙げ、自転車利用者に「認知率」と「遵守率」を確認しました。
「信号無視違反」「一時停止違反」「通行区分違反」は、認知率が平均を上回っているにもかかわらず、遵守率は平均付近または平均を下回っており、知っているが守れていない層が一定数存在します。一方で、「携帯電話使用」「安全運転義務違反」「無灯火」は、「認知率」「遵守率」ともに高く、ルールとしての定着が比較的進んでいると言えます。

5.自転車保険の加入意向は53.3%、男性若年層とシニア層で高い加入意向
自転車利用者に、今後の自転車保険への加入意向を聞いたところ、全体の53.3%が「加入したい」(※5)と回答しました。
性年代別では、男性20代が63.0%で最も高く、次いで女性60代が61.3%、男性60代が60.0%と、シニア層では男女とも加入意向が高い傾向が見られます。また、「ぜひ加入したい」とする強い意向は男性10代が32.6%で全年代トップとなりました。
これまでは自治体の条例による義務化が主な加入動機となる傾向にありましたが、青切符制度の施行をきっかけに、自転車利用者の間で事故や違反への備えとして自転車保険を捉える「自己防衛」の意識が高まりつつあることがうかがえます。

※1:「詳しく知っている」「名前を聞いたことがある程度」の合計
※2:「非常に高まった(25.8%)」「やや高まった(51.1%)」の合計
※3:出典)自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~(警視庁)
※4:「とても賛成する(22.0%)」「やや賛成する(33.5%)」の合計
※5:「ぜひ加入したい」「加入したい」の合計。既存加入者で継続希望者を含む。
■調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国15~69歳の男女2,068人
割付方法:人口構成比割付(令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく)
調査期間:2026年6月1日(月)~2026年6月2日(火)
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