NEC、顔認証速度の抜本的改善やActive Directoryとの連携強化など、顔認証PCセキュリティサービス新バージョンを販売開始

~ NeoFace Monitor クラウド版 R1.5をリリース ~

日本電気株式会社

 NECは、世界No.1の性能(注1)を誇る顔認証エンジンをベースとしたPCセキュリティサービス「NeoFace Monitorクラウド版」において、顔認証速度の抜本的改善やActive Directory(以下 AD)との連携などを強化した新バージョン「NeoFace Monitor クラウド版 R1.5」を販売開始します。

 新バージョンでは、①顔認証速度の抜本的改善、②運用管理機能の強化、③利用者の利便性向上などの強化を行いました。

顔認証速度の抜本的改善

 顔認証時の通信回数の削減やキャッシュ認証優先モードを新たに設けることにより、認証速度を抜本的に改善しました。

 顔認証を行う際、顔情報やアカウント、認証設定などの各情報をクライアントPCと管理ポータル間で個々に通信していた従来方式に対して、新バージョンでは複数の情報をまとめて通信する方式に転換することで、ログオン・ロック解除における通信実行回数を従来の30%以下に削減し、顔認証の高速化を行いました。

顔認証高速化イメージ

 

 さらに、クライアントPCの認証キャッシュに顔情報が存在する場合には、管理ポータルと通信可能な状況でもキャッシュ認証を優先する方式も新たに用意しました。管理ポータルと通信せずキャッシュ情報で認証できるため(注2)、お客様のネットワーク環境に依存しないスムーズな認証環境も提供します。

認証キャッシュによる高速化イメージ

運用管理機能の強化

 運用管理面では、ADプロビジョニング機能の追加や、NeoFace Monitor独自の利用者パスワードによるOSログオン、顔画像データを管理ポータルに保存しない運用を可能にしました。

 ADプロビジョニング機能では、ADと連携してWindowsアカウント情報を読み取り、管理ポータル上にWindowsアカウントと同名のNeoFace Monitor利用者IDを自動登録します。利用者名やドメイン名などの情報(顔情報・パスワードの登録は別途必要)も自動登録されるため、管理者の作業が大幅に削減できます。さらに、ADサーバのWindowsアカウント情報に変更があった際は、その差分を検知し、管理ポータル上に反映します。

ADプロビジョニング機能イメージ

 NeoFace Monitor独自の利用者パスワードによるOSログオンへの対応は、Windowsパスワードを利用者に開示しないため、利用者によるWindowsパスワードの流出を防止するなどセキュアな運用が可能となります。また、NeoFace Monitorの利用者パスワードは、二要素認証や顔認証にてログオンできなかった際の代替認証としても利用できます。

 また、顔画像データを管理ポータルに保存しない運用では、お客様の希望により、管理ポータルに顔画像を保存せず、顔情報登録時に生成される顔特徴量(顔画像を不可逆なデータに置き換えたもの)を利用して認証することで、よりプライバシーに配慮した運用が可能になります。

利用者の利便性向上などの強化

 利用者の利便性向上を目的に「クライアントソフトウェアの自動アップデート機能」やプレゼン等でPCから顔が外れることが想定される利用シーンなどに配慮した「常時認証の一時停止機能」を追加しました。管理者に向けては、管理ポータルへのログオン履歴や操作内容履歴などを確認できる「管理ポータル操作ログ」の追加や、認証失敗履歴を確認できる「二要素認証時のログ管理」の強化を行い、業務の効率化を支援します。

 昨今、企業や団体では場所や時間にとらわれずに生産性を向上させるためのハイブリッドワークが進展しており、その一環として業務効率化やコスト削減を目指した企業システムの整備や強化が求められています。また、クラウドシフトへのニーズの増加とともに、クラウド環境下で利用するPCの認証強化についても継続的なニーズが伺えます。PCの認証においては、指紋やICカードによる認証形式に加え、セキュリティ強度と利便性のバランスが取れた顔認証方式への注目度も高まっています。

 NECでは、PCセキュリティサービス「NeoFace Monitor クラウド版」において、抜本的な速度の改善や運用管理機能を向上することで、こうした市場ニーズに対応し、企業・団体の業務効率化に貢献します。

*: 初回購入時は、最低12か月分かつ10名以上の利用権が必要です。
  ご購入前に当サービスのホームページにてサービスの申込後、無料トライアル(1ヶ月)の開始が必要です。

 NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなど、End to Endのサービスを提供しています。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar(ブルーステラ)」(注3)として体系整理しました。業種横断の先進的な知見と研ぎ澄まされた最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導きます。

以上

(注1) 米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得

   <URL>https://jpn.nec.com/biometrics/face/history.html

    ※NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。

(注2) 認証キャッシュの更新は、OSログオン後の管理ポータルとの通信時に実行

(注3)

「BluStellar(ブルーステラ)」は実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用で研ぎ澄まされたNECの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導き、お客様を未来へ導く価値創造モデルです。
https://jpn.nec.com/dx/index.html

<本製品について>

 URL:https://jpn.nec.com/products/bizpc/promotion/nfm-cloud/index.html

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

 NEC プラットフォーム・テクノロジーサービス事業部門

 E-Mail:nfm-prm@pfsl.jp.nec.com

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

日本電気株式会社

59フォロワー

RSS
URL
https://jpn.nec.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号
-
代表者名
森田 隆之
上場
東証1部
資本金
-
設立
-