高輪築堤の記憶の継承 鉛筆と鉛筆削りを製品化コクヨデザインアワード2020グランプリ作品「記憶のえんぴつ」第3弾
コクヨ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:黒田英邦、以下「コクヨ」)と東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:深澤祐二、以下「JR東日本」)は、2019年に発見された「高輪築堤」について、港区教育委員会による記録保存作業を終えた木材を活用し将来への継承の取り組みを行います。
このたび、時間や場所の制約を超えて高輪築堤の歴史を新たな形で継承するため、過去と未来をつなぐ記録・伝達・創造のための道具として、高輪築堤の木材を活用した「記憶のえんぴつ」ならびに「鉛筆削り」を製品化します。
販売は応援販売サービス「マクアケ※1」にて、10月13日(金)から限定で予約販売を開始します。
※1 プロジェクト実行者が開発背景などのストーリーとともに発表する新商品や新サービスを、サポーターが応援の気持ちを込めて先行購入することができるサービス
■予約受付期間:10月13日(金)11:00~12月8日(金)18:00
■製品概要:記憶のえんぴつ1本(「Makuake」超早割価格2,970円・税込)や記憶のえんぴつ2本+鉛筆削りセット(「Makuake」早割価格15,675円・税込)など全9コースを用意しました。 プロジェクトページよりご予約ください。
(プロジェクトページ:https://kokuyo.jp/mk/kioku/)
■販売予定数量:限定500セット
■お届け予定時期:2023年12月中旬
■予約販売製品の現物展示について
今回予約販売を開始する製品ならびに、鉛筆加工前の木材の展示を、コクヨ直営ショップ「THE CAMPUS SHOP」「KOKUYODOORS」「THINK OF THINGS」※2にて10月12日(水)から実施しています。
THE CAMPUS SHOP:https://the-campus.net/floorguide/thecampusshop/
KOKUYODOORS:https://kokuyodoors.com/
THINK OF THINGS:https://think-of-things.com/
※2 KOKUYODOORSとTHINK OF THINGSは商品のみ展示
■開発の背景について
コクヨは、コクヨデザインアワード2020グランプリ受賞作品「記憶のえんぴつ」において、木材が持つ「記憶」を次の使い手に継承する取り組みを通じて、デザイン、創造性、持続可能性の大切さを伝える取り組みを実施しています。JR東日本は記録保存作業を終えた高輪築堤の木材の一部を高輪築堤の継承の取り組みに活用できないかと検討していた中、上記取り組みを知り、今回の製品開発に至りました。
JR東日本は記録保存作業を終えた高輪築堤の木材を無償でコクヨに提供し、コクヨは時間や場所の制約を超えて高輪築堤の歴史を新たな形で継承するため、過去と未来をつなぐ記録・伝達・創造を目的に製品を開発しました。
■「記憶のえんぴつ」について
「記憶のえんぴつ」は、コクヨが主催するプロダクトデザインコンペティション「コクヨデザインアワード」で2020年にグランプリを受賞した作品「いつか、どこかで」(作者:obake(友田菜月、三浦麻衣))を製品化したものです。
材料である150年以上地中に埋まっていたことで半神代化した高輪築堤の木材は、その種類によって削りだした際の木色に違いが出ます。使用した木材は大きさや木質が使用する木材ごとに異なり、一般的な鉛筆のように大量生産は難しく、コクヨと協力会社のもと、一本一本手作りで鉛筆を生産しています。今回の「記憶のえんぴつ」は、松杭は青みを帯びた白、胴木はグレーの色合いが特徴です。
■「鉛筆削り」について
高輪築堤の木材は木質が硬く、一般的な鉛筆削りで削ることは困難なことから、小型鉛筆削りの刃の製造で突出した技術を持つ「中島重久堂」とのコラボレーションで、胴木を使った鉛筆削りも開発しました。
中島重久堂製の「削り」(刃)は、独自のノウハウの刃付角度と刃の固定角度によって優れた性能を発揮し、固い木材にも対応できます。また、削りカスが花びらのように美しく削れることが特徴です。歴史ある素材に最後まで価値を与え、物を大切にする想いを育みます。
■高輪築堤の木材について
2021年より実施された高輪築堤の発掘調査により、高輪築堤は東側(海側)及び一部西側(山側)の築石、高輪築堤の外海側に、当時の海底面に石垣と並行して打ち込まれた群杭、内部の木組基礎(胴木や控木)及び盛土等により構成されることが明らかになりました。
約150年の間、杭や胴木等の木材は酸素の行き届かない地中に密閉された状態であったため、ほぼ腐敗せずに発見されました。港区教育委員会による記録保存調査の後、処分予定であった木材について、今回このような活用を行い、高輪築堤の歴史を新たな形で継承してまいります。
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