横須賀市の港湾施設に、すり抜け防止対策の後付けフェンスを寄贈

株式会社LIXIL

株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、国土交通省港湾局と日本港湾協会による、港湾における防護柵の新基準(※1)に基づき、平成地区8護岸(うみかぜ公園付近)の既設防護柵のすり抜け防止対策として、2024年12月にハイグリッドフェンスを横須賀市に寄贈しました。

2021年に港湾施設で発生したすり抜け転落事故を起点に、社会課題として公共施設における安全確保への意識が高まり、2023年4月に港湾エリアの防護柵基準が改訂されました。この改訂により、新設する防護柵の格子ピッチに関しては、これまでの「15cm程度」から「格子内法間隔(※2)10cm未満にすることが望ましい」とされ、既設防護柵に関しては、各自治体で金網や樹脂製ネットを張るなどの緊急措置がとられました。一方で、これらの緊急措置には耐久性の確保や美観の維持が伴わないケースも多く、改善が求められていました。

これらの背景を受け、長年にわたり公共エクステリアを手掛けてきたLIXILは、横須賀市にて現地調査を実施。これまでの知見や利用者へのヒアリングを基に改善案を提案し、後付けフェンスの寄贈に至りました。今回寄贈したハイグリッドフェンスを設置することで、既設防護柵を活かしながら格子内法間隔を10cm未満にすることができ、さらには下桟と地面の隙間をふさぐように位置調整することも可能です。既設防護柵にステンレス製結束バンドで固定するだけなので、低コスト且つスピーディに施工でき、耐久性と美観を維持しつつ、公共の場の安全性を高めます。

LIXILは、今回の取組みを、全国各地に存在する類似現場の安全確保に向けた啓発活動にも繋げていきます。社会課題の解決に積極的に取り組むことで、豊かで快適な住まいの実現、そして安全で住みやすい街づくりに貢献します。


※1:国土交通省 港湾局 事務連絡「港湾施設における転落防止柵の設置について」及び、日本港湾協会「港湾の施設の技術上の基準・同解説」による港湾における新基準

※2:格子の内側の幅


<参考資料>

■本寄贈について

  • 設置製品:後付け用 すり抜け防止対策 部材一式(ハイグリッドフェンス N8、樹脂製小口キャップ、ステンレス製結束バンド、手動結束工具)

  • 設置場所:平成地区8護岸(神奈川県横須賀市平成町3丁目28-1地先)防護柵約400m分

  • 寄贈日:2024年12月13日

  • 設置完了日:2024年12月20日

  • 設置現場バーチャル写真:https://virtualportfolio.biz-lixil.com/tour/heisei8gogan1

改修前の防護柵。緊急措置として施した金網製ネットとプラスチック製結束バンドが経年劣化等で壊れている箇所も見られる。

改修後の防護柵。日頃から釣り人など多くの人でにぎわう港湾エリアの安全を確保できる耐久性と美観を兼ね備える。

■横須賀市担当者からのコメント

「緊急措置として設置した金属製ネットが経年劣化等により損傷し、改修を検討しているなか、LIXIL様より寄贈のご提案をいただきました。当初は越波等による海水の影響に対し、汎用品の耐性を確認するための設置場所の相談からスタートしましたが、寄贈により恒久的な改修を行うことができたことに感謝いたします。設置後まだ間もないこともあり、今後経過観察をすることになりますが、海水等にも耐えうる製品であることを期待しています。」

横須賀市HP関連ページ:

https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/5820/minato/tenrakuboushi.html

■防護柵について

2023年4月、国土交通省港湾局事務連絡「港湾施設における転落防止柵の設置について」および日本港湾協会「港湾の施設の技術上の基準・同解説」による港湾における新基準を踏まえ、防護柵の基準が改訂されました。また、日本公園緑地協会「みんなのための公園づくり【改訂版】」では、公園や水路に面した公道においては、格子内法間隔10㎝未満とする事項があります。LIXILでは、新設・既設のいずれにも対応可能な製品をラインアップいたします。

※改訂内容の掲載先

公共社団法人 日本港湾協会ホームページ:https://www.phaj.or.jp/book/kowan-seigo20230403.html

該当頁:P977、P1016~1019、P11026~1026-1、P1292、P1309、P1419、P1438

・新設防護柵

SP種・P種・日本下水道事業団仕様、全ての強度区分において、港湾の新基準に対応した格子内法間隔(※2)96mm(KIF 95mm)、下桟と地面の隙間幅90mmを準規格として取り揃えています。

対応機種:KIC・KIF(SP種)、PN-I(P種)、

     GI・NI(日本下水道事業団仕様)

発売時期:2025年4月1日

エクステリア 2025 新商品ニュース:

https://s.lixil.com/cpd_ex_qp02323

・既設防護柵

既設防護柵にハイグリッドフェンスを後付けして隙間の間隔を狭めます。既設防護柵への後付けフェンスによる「すり抜け防止対策」は、ステンレス結束バンドで固定するだけなので、新規防護柵への交換と比較して費用を低減でき、工期を短く抑えられます。LIXILの既設防護柵に限らず、他社の防護柵にも取り付け可能です。

対応機種:ハイグリッドフェンスUF8/N8

設置条件:P種以上の強度の既設防護柵

■横須賀市のご紹介

横須賀市は神奈川県の南東、東京から50㎞圏内の三浦半島に位置する、三方を海に囲まれ夏涼しく冬暖かい、自然に恵まれたまちです。横須賀港は、東京湾の南西側にあり、海岸線は多数の入り江を形成し、天然の良港となっています。

横須賀市HP:https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp


About LIXIL

LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。

株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2024年3月期に1兆4,832億円の連結売上高を計上しています。

LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/

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会社概要

株式会社LIXIL

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URL
http://www.lixil.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区西品川一丁目1-1 大崎ガーデンタワー24F
電話番号
-
代表者名
瀬戸欣哉
上場
東証1部
資本金
346億円
設立
2001年10月