岩手県八幡平市の旧松尾鉱山新中和処理施設において災害訓練実施
~運転開始から40年以上無事故運転を継続する同施設のさらなる取り組み~
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、2022年12月14日、岩手県八幡平市の「旧松尾鉱山新中和処理施設」(注1)において、岩手県をはじめとする関係各機関と連携して、大地震発生を想定した大規模災害訓練を実施しました。
JOGMECが岩手県から維持管理を委託されている「旧松尾鉱山新中和処理施設」では1997年度以降、大地震等を想定した大規模災害訓練を実施しており、関係機関とともに災害発生時における緊急対応の確認を通じて職員はじめ関係者の危機管理意識の向上に努めています。
今年度は、新中和処理施設近傍で震度6弱の地震が発生すると同時に、関東圏でも震度5強クラスの地震に見舞われ災害対策本部立ち上げが困難な状況を想定し、関係者とWeb会議形式による通信訓練を実施しました。
1. JOGMEC現地対策本部と関係機関の衛星電話及びEメール・FAX送信による情報伝達訓練
(通信訓練:10時00分(地震発生)~11時45分実施)
2. JOGMEC本部・災害対策本部をWeb会議システムで開催、現地対策本部と直結させ情報を共有(被災状況、復旧見込み等の情報をリアルタイムで共有)
3. 現場実地訓練(原水用仮設配管布設及び炭酸カルシウム河道投入(模擬))
4. 関係省庁と自治体で構成する「維持管理連絡会議」をWeb会議システムで開催(炭酸カルシウム河道投入決定(模擬合意)と訓練に関する意見交換(14時00分~14時30分))
JOGMECでは、次年度以降も様々なケースや条件を想定した災害訓練の実施を通して、災害・事故対応への備えを万全なものとし新中和処理施設の確実な維持管理に資することで、永続的な北上川の清流化に貢献してまいります。
(注1)旧松尾鉱山新中和処理施設
かつて硫黄を採掘した旧松尾鉱山から流出する強酸性坑廃水を中和処理する目的で、1982年4月からJOGMECが施設の維持管理を24時間365日実施、40年にわたって無事故操業を続け、北上川の清流化に貢献しております。
【訓練状況】
(注2)現場実地訓練は2022年11月16日実施(訓練映像撮影)
■参考
災害と戦い、鉱害を防いだ、あの日。~旧松尾鉱山新中和処理施設40周年無事故運転を振り返る~
(JOGMEC NEWS PLUS vol.1)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol1_01.html
北上川の清流を守り続けた旧松尾鉱山新中和処理施設40年を記念し環境新時代を考えるシンポジウムを開催
(JOGMEC NEWS PLUS vol.7)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol07.html
【開催報告】旧松尾鉱山新中和処理施設40周年記念シンポジウム
「北上川から、環境新時代を考える~明るい未来へとつながる、SDGs・カーボンニュートラルの時代へ~」
(2022年10月6日)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00051.html
9月13日(火)旧松尾鉱山新中和処理施設40周年記念シンポジウム「北上川から、環境新時代を考える~明るい未来へとつながる、SDGs・カーボンニュートラルの時代へ~」開催
(2022年8月8日)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00035.html
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00075.html?mid=pr_221221
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