佐伯泰英さんの傑作時代小説『密命』と『交代寄合伊那衆異聞』の2シリーズが、待望の復刊! 6月から「文春文庫」と「光文社文庫」で同時に刊行開始!
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)と株式会社光文社(本社:東京都文京区 代表取締役社長:巴一寿)は、本年6月より、佐伯泰英さんの傑作時代小説シリーズ『密命』と『交代寄合伊那衆異聞』の文庫版をそれぞれ復刊することとなりました。
〈文庫書き下ろし時代小説〉という新たなジャンルを確立し、刊行作品数は300冊超、累計発行部数7800 万部を突破した佐伯さん。伝説の初時代小説<密命>シリーズが文春文庫より、<交代寄合>シリーズが光文社文庫より、毎月各1冊ずつ、連続しての刊行がスタートです!

【佐伯泰英さんのコメント】
初めて時代小説に転じ、書きあげたシリーズ『密命』と、仕事に没頭していくなかで手がけた『交代寄合』が復刊する。二社同時での復刊スタートは、私にとって、はじめての経験だ。20年ほど前に世に送り出したふたつの物語が、いまの読者にどう受け止められるのか。80歳を超えた作家にとって、ひとつの挑戦でもある。
存分にお愉しみいただけることを願っております。

『密命』シリーズについて
1999年に刊行を開始した、佐伯泰英氏の時代小説転向第一作の『密命』シリーズは、すでに累計740万部超を記録する、国民的時代小説シリーズです。
「剣豪小説であると同時に家族それぞれの絆、成長や挫折、喜び哀しみを描写してきた家庭劇」と著者自身が語る物語世界が、横田美砂緒さんによる大胆な構図の装画とともに、<決定版>として、復活します。
<内容紹介>
豊後相良藩二万石の徒士組・金杉惣三郎は、かつて城下の直心影流綾川道場に学び、「相良の龍」と呼ばれるほどの剣の遣い手だったが、藩主と共に遭遇したある出来事により、ふぬけを装って生きることに。そんななか藩を揺るがす事態が起き、藩主たっての密命を帯びながら、江戸でさまざまな人たちと縁を結び浪人生活を始めた惣三郎。やがて紀州と尾張の権力闘争にも巻き込まれ……。



『交代寄合伊那衆異聞』シリーズについて
交代寄合衆とは、禄高が一万石未満の旗本でありながら、領地を安堵され、国から江戸への参勤交代を義務づけられた武家の総称です。主人公は信濃国伊那谷に陣屋を構える交代寄合衆、弱小旗本家の一家臣・本宮藤之助。しかしながら、第1巻で衝撃の展開があり、藤之助は思いがけない大出世を遂げることに。そして物語は伊那谷を飛び出て、江戸から長崎へ、そして海を越えて上海へと突き進んでいきます。これでもかという事件や展開の連続、読者を飽きさせない佐伯泰英作品の傑作シリーズです。全23巻、ぜひこの機会に胸躍らせる読書を楽しんでください。
<内容紹介>
安政二年十月、大地震発生の報を受け江戸に駆けつけた若き侍がいた。信州伊那の旗本座光寺家の家臣・本宮藤之助だ。藤之助は江戸屋敷で、地震の夜に当主・左京為清が失踪したことを告げられる。探索を命じられ、そこから思いがけぬ宿命に導かれていく――。伊那の大地を胸に抱く藤之助が、江戸を、やがて世界を、大きく動かしてゆく。傑作シリーズが決定版で登場!




【著者プロフィール】
佐伯泰英(さえき・やすひで)
1942年、北九州市生まれ。 日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、〈文庫書き下ろし 時代小説〉という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞。おもな著書に、「居眠り磐音」「空也十番勝負」「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「密命」「鎌倉河岸捕物控」「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「照降町四季」「柳橋の桜」「助太刀稼業」「芋洗河岸」の各シリーズ、『新酒番船』『竃稲荷の猫』など多数。
文春文庫 佐伯泰英特設サイト
https://books.bunshun.jp/sp/saeki
光文社 佐伯泰英特設サイト
https://special.kobunsha.com/saeki/
佐伯泰英 ウェブサイト
https://www.saeki-bunko.jp/
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