フルサト・マルカホールディングスが「Bill One」を活用し、属人化していた経理業務をグループで標準化

～月間1960時間を削減し、月次決算を加速〜

働き方を変えるDXサービスを提供するSansan株式会社は、機械・工具や建設資材などを取り扱うフルサト・マルカホールディングス株式会社（以下、フルサト・マルカHD）におけるクラウド請求書受領サービス「Bill One請求書受領」の活用事例とその成果を発表します。

フルサト・マルカHDは、建設資材から機械・工具、セキュリティを中心とした幅広い事業を展開してきたフルサトグループと、産業機械を中心にグローバルに展開していたマルカグループが2021年10月に経営統合し設立した企業です。国内外で21社の連結子会社を有し、日々多品種かつ大量の取引を行っています。こうした中、経理業務はグループ各社で個別に運用しており、担当者に依存した属人的な対応や紙中心の運用に課題を抱えていました。これらの課題を解決するため、2024年より「Bill One」を導入しています。現在では国内6社で活用が進んでおり、月間8500件の請求書をクラウド上で一元管理し、1960時間の工数削減を実現しています。

こうした成果が評価され、ビジネスや働き方に変化・イノベーションを起こしたユーザーを表彰する「Sansan Innovation Award 2025」にて、「Bill One Innovator」賞を受賞しました。

■サービス導入の背景

フルサト・マルカHDでは、請求書の大半を紙で受領しており、封筒の仕分けや開封、押印、回覧、保管といった一連の業務を各拠点で個別に対応していました。そのため、担当者は都度出社を余儀なくされており、請求書の紛失や、計上漏れ、支払漏れといったリスクが常に存在していました。

また、グループ各社では業務フローや活用するツールにばらつきがあることで、業務の進め方が担当者に依存しやすく、手順やルールの統一が難しい状況でした。これらの課題を解決し、請求書業務のデジタル化とグループ横断での運用統一を推進するためBill Oneの導入に至りました。

■導入後の成果

・月間1960時間の工数を削減し、月次決算を加速

従来、同社では紙の請求書の受領や処理に多くの手間と時間を要しており、担当者の大きな負担となっていました。Bill Oneの導入により、紙で受領した請求書もオンラインで一元管理することが可能になったことで、手入力や目視での確認といった紙特有の非効率な業務が削減され、請求書業務全体のプロセスを効率化できました。その結果、月間で約1960時間の工数を削減し、業務のスピードと精度が向上したことで、月次決算の加速を実現しています。

・紙の請求書比率を8割から1割に削減し、テレワークを推進

同社では、紙の請求書を受領・処理するために経理担当者の出社が不可欠となっており、テレワークの実現が難しい状況にありました。Bill Oneの導入により、自社で受領する紙の請求書の割合は8割から1割へと大幅に削減し、テレワークをしやすい業務環境を構築しました。担当者には子育て中の社員も多く、急な育児対応や家庭の事情にも柔軟に対応できるようになったことで、ワークライフバランスの向上にも貢献しています。

・グループで経理業務を標準化し、月間8500件の請求書を一元管理

同社では、グループ各社で異なるツールや業務フローを採用していたことにより、請求書の処理方法や管理体制にばらつきが生じており、ガバナンスの観点からもグループ全体での仕組みの統一が求められていました。Bill Oneを導入し、「複数テナントオプション（※1）」を活用したことで、一つのログイン画面から他のグループ会社の管理状況を把握できるようになり、グループ間で業務フローやノウハウを共有できる環境を構築しました。現在ではグループ6社で月間8500件の請求書をBill Oneで管理しており、経理業務の標準化を推進しています。今後は他のグループ会社への展開も進めながら、経理業務の統一を実現します。

フルサト・マルカHDの担当者が請求書をオンラインで確認する様子

■UNISOLビジネスパートナーズ株式会社 財務企画部 経理2課 課長 吉川 継雄様からのコメント

当社では経理をはじめとするグループ内のバックオフィス業務を受託しています。当グループの経理業務は、受領する請求書のほとんどが紙だったため、手入力や目視確認、2名体制による読み合わせなど非効率な業務が多く存在していました。また、各社で異なる業務フローで運用するなど、業務の標準化にも課題を抱えていました。

Bill Oneの導入によって請求書業務のデジタル化が進み、テレワークの推進など、働き方にも大きな変化がありました。加えて、グループ全体で共通の業務フローを整備できたことは、今後の経理体制の基盤づくりとしても非常に大きな成果だと感じています。

現在6社で活用しているBill Oneの導入範囲をさらに広げるとともに、デジタルインボイスへの対応にも着実に取り組み、経理業務のさらなる高度化を推進していきたいと考えています。

■フルサト・マルカホールディングス株式会社について

会社名：フルサト・マルカホールディングス株式会社
所在地：大阪市中央区南新町1-2-10
代表者：代表取締役社長 古里 龍平
創業：2021年10月1日
事業内容：グループ経営戦略策定・推進、グループ会社の経営管理、それに付随する業務
URL：https://www.unisol-gr.com/

※1：一つのログイン画面から複数社を管理できるBill Oneのオプション機能

（以上）

■請求書受領から、月次決算を加速する「Bill One請求書受領」

Bill One請求書受領は、Sansan株式会社が提供するクラウド請求書受領サービスです。郵送やメールといったさまざまな方法・形式で届く請求書をオンラインで受け取り、高い精度でデータ化して、クラウド上で請求書の一元管理を実現します。経理部門だけでなく、企業全体の請求書業務を効率化することで、企業の月次決算を加速します。

https://bill-one.com/

■Sansan株式会社 会社概要

「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるDXサービスを提供しています。主なサービスとして、営業DXサービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、経理DXサービス「Bill One」、AI契約データベース「Contract One」を国内外で提供しています。

設立：2007年6月11日

URL：https://jp.corp-sansan.com/

所在地：〒150-6228 東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F

資本金：71億30百万円（2025年2月28日時点）

事業内容：働き方を変えるDXサービスの企画・開発・販売

Sansan https://jp.sansan.com/

Eight　https://8card.net/

Bill One　https://bill-one.com/

Contract One　https://contract-one.com/