三菱重工製の最新ウォータージェット推進装置を搭載消防艇「まいしま」が大阪市消防局管内で就役
◆ 定点周囲巡回機能および岸壁距離監視装置を初めて搭載、海上災害に対応 ◆ ウォータ-ジェット推進装置は、防衛省や海上保安庁などの艦艇・巡視船艇向けを中心に200台以上の納入実績

三菱重工業が設計・製造するウォータ-ジェット推進装置(注)を搭載した、最新鋭の消防艇「まいしま」が大阪市消防局管内で就役し、披露式典がこのたび開催されました。本艇は、ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社(本社:広島県尾道市)で建造され、大阪市に納入されたもので、大阪湾および大阪港を中心に、船舶や沿岸の石油貯蔵設備などの火災に対する消火活動のほか、海難事故、油流出事故などに対応します。
当社製のウォータージェット推進装置は、独自に開発した特殊な軸流型のハイドロモデルを用いることで、小型軽量かつ高い推進効率や加速性能により、高度な操船性があり、装置全体にステンレス鋼を採用することで、高い耐食性や耐久性も有しています。また、船底に突起物がないため、水深が浅い水域でも航行可能なうえ、前後進などの操船も迅速に行うことができます。
消防艇は、海上での高い機動力や消火放水時の高度な操船が求められ、水深が浅い水域でも行動する必要があります。そのため、この推進装置は消防艇に最適として本艇に採用されています。さらに本艇は、以下に示す最新の操船支援機能を搭載しており、船員の海上活動における負担軽減に貢献します。
【定点周囲巡回機能】(「まいしま」で初めて搭載された機能)
海上の監視対象(小型艇など)の位置を中心点と指定し、その周囲を自動で巡回航行する機能です。船速や巡回半径などを任意で設定でき、監視対象に他船が接近しないように巡回航行するときの操船作業をサポートします。巡回中心は、船に搭載した航海計器の画面を用いて直接指定できるため、監視対象の位置を正確に設定することが可能です。
【船位保持機能】
航海計器から取得した情報に基づき、船の位置や方位を自動で保持します。放水による反力に対しても自動で位置を保持することが可能であり、消火放水時の安定した操船が可能となります。
【岸壁距離監視機能】(「まいしま」で初めて搭載された機能)
船から岸壁までの距離を、センサーを用いてリアルタイムに計測し、表示・アナウンスする機能です。船の離着岸時の安全に貢献します。
三菱重工は、これまで防衛省および海上保安庁の艦艇・巡視船艇の用途を中心に、200台以上に上るウォータージェット推進装置の納入実績を有しています。また、全国に配備したサービス拠点を活用し、365日24時間体制で船舶の安全稼働に貢献してきました。これらの経験を基に、国内随一の国産ウォータージェット推進装置メーカーとして、高性能な推進装置を供給するとともに、お客様の要望に応えた画期的な操船支援ソリューションを今後も提供していきます。
(注)三菱重工のウォータージェット推進装置は、ガスタービンやコンプレッサなどの回転機器に代表される当社の高い製造技術により、最小寸法かつ最高水準となる92%以上の推進効率を有しているため、省エネルギー化に向けた顧客のニーズに対応します。詳しくは、以下をご覧ください。
■製品紹介ページ
https://www.mhi.com/jp/products/ship/water_jet_propulsion_unit.html
■パンフレット
https://www.mhi.com/jp/products/pdf/water_jet_propulsion_unit_ctv.pdf
■三菱重工業株式会社
ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
オンラインマガジン「SPECTRA」(日本語):https://spectra.mhi.com/jp
公式X(旧Twitter):@MHI_GroupJP
公式Instagram: @mhi_groupjp
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