陰謀論によって壊れゆく現代のサスペンス──最注目作家・小川哲の最新作『スメラミシング』が2024年10月10日発売決定!
『地図と拳』『君のクイズ』『君が手にするはずだった黄金について』と新地平を切り拓き続ける作家が放つ最新作
第13回山田風太郎賞、第168回直木三十五賞をダブル受賞した『地図と拳』をはじめ、これまで数々の文学賞を受賞し、近作『君のクイズ』『君が手にするはずだった黄金について』が2年連続で本屋大賞候補作となるなど、今最も注目を浴びる作家・小川哲による最新作『スメラミシング』を2024年10⽉10⽇、株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 ⼩野寺優)より刊⾏いたします。
■衝撃の最新作は陰謀論が渦巻く現代の黙示録!
理由がほしい。物語がほしい。
正義のヒーローが現れて、黒幕の悪事を暴き、世界を変える、そんなお話であってほしい。
自分はその物語の登場人物でありたい。
(本書より)
本作は、母からの束縛に振り回され、周囲に溶け込めない「僕」と、SNS上でカリスマとして崇拝されるアカウント<スメラミシング>解釈の第一人者「タキムラ」の視点から描かれるサイコサスペンス。
反ワクチン、ディープステイト、暗黒政府、イルミナティ――、数多の陰謀論と思惑を取り込み、生きる価値のない現実を打倒する、救世主<スメラミシング>のマスタープランとは一体何なのか。
壊れゆく途上の世界を生きる人々へ差し出された、現代の黙示録とも呼べる傑作です。
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多様性が声高に叫ばれる現代に於いても、掬い上げられることなく無視され排除されていく人々をその内面から描いた、挑戦的な快作
──金原ひとみ
■神と人類の未来を問う、超ド級の絶品エンタメ!
『スメラミシング』は、当代きってのベストセラー作家による「宗教×超ド級の絶品エンタメ」集。
七十人訳聖書に隠された衝撃の秘密を明かす歴史空想小説(「七十人の翻訳者たち」)、天皇の棺を運ぶ一族の末裔による労働バイオレンス小説(「密林の殯(もがり)」)、陰謀論者たちのオフ会を描くサイコサスペンス(「スメラミシング」)、最後の宗教〈ゼロ・インフィニティ〉をめぐる魔術的数学奇譚(「神についての方程式」)、神が禁忌とされた惑星の不都合な真実(「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」)、文明崩壊後の少年少女に与えられた残酷な使命(「ちょっとした奇跡」)――。
宗教・偶像と人間の営みとのあわいが精緻な文体でかたどられ、軽妙洒脱な語りと重層的な構図の妙を存分に堪能できる一冊。
神と人類の未来を問う、超ド級の絶品エンターテインメント全6編です。
■<書店員限定>バウンドプルーフ申込み受付中
書店員の皆様に限定し、『スメラミシング』刊行に先駆け、バウンドプルーフ(ゲラ本)をご用意いたします。
いち早く本書をお読みいただき、ぜひ感想をお聞かせください。
お申込みは下記募集フォームにて受付中です。皆様のご応募をお待ちしております。
●小川哲『スメラミシング』プルーフ希望 お申込みフォーム(書店員様限定)
https://forms.gle/bvRupuWm7SXHXogH8
※お申込み締切:2024年8月30日(金)
■著者紹介
小川哲(おがわ・さとし)
1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。
2015年、「ユートロニカのこちら側」でハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。2017年刊行の『ゲームの王国』で山本周五郎賞、日本SF大賞を受賞。2022年刊行の『地図と拳』で山田風太郎賞、直木三十五賞を受賞。同年刊行の『君のクイズ』が日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門受賞。近刊に『君が手にするはずだった黄金について』がある。
ラジオ・パーソナリティーとしても活躍。
■書誌情報
書名:スメラミシング
著者:小川哲
仕様:46判/上製/本文280頁(予定)
発売予定⽇:2024年10⽉10⽇
税込予価:1,870円(本体1,700円)
ISBN:978-4-309-03218-4
装幀:川名潤
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