【オリックス】クロスゲート金沢が、米国環境性能評価LEED認証を取得

金沢駅前で8月1日開業の複合施設、2部門でシルバー認証

オリックス株式会社（本社：東京都港区、社長：井上 亮）は、2020年8月1日に開業した複合施設「クロスゲート金沢」（所在地：石川県金沢市広岡）において、このたび、米国の環境性能評価システム「LEED（Leadership in Energy & Environmental Design）」の2部門で認証を取得しましたのでお知らせします。

当施設全体で「LEED ND（近隣開発）」、施設の中核である2ホテルで「LEED NC（現LEED BD+C、建築設計および建設）」のシルバー認証※1を得ました。なお、フルサービスホテルでLEED認証を取得するのは日本初となります。

LEEDとは、米国グリーンビルディング協会が所轄する世界で最も広く利用されているグリーンビルディング評価システムです。エネルギー効率に優れ、サステナブル（持続可能）な建築や都市環境の普及を目的としています。
クロスゲート金沢では、前面道路の歩道化※2と合わせた一体的な開発を行い、新たな歩行者空間を創出したことなど、主に以下の点で評価を受けました。
①開放的なファサードデザインなどによる街路空間の賑わいの創出
②節水型衛生器具の採用、ASHRAE※3ベースラインからの17％エネルギー削減など、水資源・エネルギー効率の最適化
③屋上庭園「みらいの丘」などのオープンスペースの確保
④内装仕げに低揮発性の塗料･接着剤を採用するなどの安全性への配慮
⑤新幹線、北陸本線、七尾線、IRいしかわ鉄道線、各種バスなどのアクセス良好な立地

オリックスグループでは、今後も環境に配慮し、地域社会に根差した不動産開発・運営に努めてまいります。
※1 認証取得対象地内の全ての建物、インフラなどの竣工後に取得できる認証。LEED®認証商標は、米国グリーンビルディング協会®が所有し、その許可を得て使用しています
※2 本件開発と同時期に、金沢市が南側及び東側の隣接道路の歩道化を実施。
※3 アメリカ暖房冷凍空調学会（American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineer）

1．LEED認証について
LEED認証とは、1998年に米国グリーンビルディング協会が開発し、米国グリーンビジネス認証法人が運用する、国際的に最も認知されている環境性能評価システムです。環境配慮型の建物や敷地利用が評価対象で、環境性能をさまざまな視点から評価します。LEED認証には「BD+C（建築設計および建設）」「ID+C（インテリア設計および建設）」「O+M（既存ビルの運用とメンテナンス）」「ND（近隣開発）」「HOMES（ホーム）」の5つのカテゴリが設けられおり、プロジェクトが獲得するポイント数に応じて、プラチナ、ゴールド、シルバー、サーティファイド（標準認証）の認証が決定します。
2020年7月現在、LEEDは世界各国で86,000件超のプロジェクトで認証を受けている一方で、日本での認証件数はおよそ150件です。国内では大規模なプロジェクトの認証はまだ少ないものの、ここ数年でさまざまな建物での認証取得が拡がり、標準的な環境認証になりつつあります。
※一般社団法人グリーンビルディングジャパン「LEED 認証システム」（https://www.gbj.or.jp/leed/）より引用。
2020年9月現在の最新バージョンであるLEED v4の概要。今回「クロスゲート金沢」が申請・認証を受けた当時に
適用されていたバージョンのLEED v2009とは、カテゴリ名など、一部評価システムが異なる。LEED v2009の
「LEED NC（建築設計および建設）」は、LEED v4の「BD+C（建築設計・建設）」に該当。

2．「クロスゲート金沢」概要
2016年4月に金沢市が公募した「インターナショナルブランドホテル事業」として、JR金沢駅西側の土地をオリックスが取得・開発した複合施設です。2つのホテル「ハイアット セントリック 金沢」「ハイアット ハウス 金沢」、分譲マンション「ザ・レジデンス金沢」、商業施設などで構成され、2020年8月1日に全面開業しました。北陸初進出である国際的に評価の高いハイアット ホテルズ コーポレーションのブランドホテルを核とし、国内外を問わず訪れる方たちの交流の場をご提供します。商業エリアは、北陸初出店や新業態を含む全31店舗が揃っています。3階には誰もが憩える屋上庭園「みらいの丘」を備えています。