IBM、マルチエージェント機能と専用モダナイゼーション・ワークフローにより、エンタープライズAIソフトウェア開発を強化

日本IBM

  • 最新版「IBM Bob」により実運用可能なソフトウェアの迅速な開発を支援

  • モデル選定にとどまらず、AI活用開発全体のコスト最適化を実現

  • IBM Z、IBM i、Javaモダナイゼーション向けのカスタマイズ可能な事前構築ワークフローを提供

【米国ニューヨーク州アーモンク-2026年7月9日(現地時間)発】

IBMは本日、エンタープライズ向けAI開発パートナー「IBM Bob」の新たな機能を発表しました。マルチエージェント機能に加え、AIの利用状況やコストを可視化する分析機能、およびエンタープライズ・システムのモダナイゼーションを支援する事前構築済みの専用、かつ開発プロセス自動化支援機能としてのワークフローを提供します。

 

企業や組織がAIを活用して大量のコードを生成するようになった一方で、ソフトウェア開発における課題は別の工程へと移行しています。調査によると、DevSecOps担当者の85%が「AIによって開発のボトルネックはコード作成からレビューや検証へ移った」と回答しています1。IBM Bobは、ソフトウェア・エンジニアリングのあらゆる工程でAIを活用できるよう設計されています。AIを個別の業務に対応する単一の開発インターフェースに限定するのではなく、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通じてチームが連携できる統合基盤を提供します。

 

一例として、金融サービスおよび銀行向けテクノロジーを提供するJack Henry社のエンジニアは、アプリケーション・ポートフォリオの拡大に伴い、大規模なRPGコード・ベースの保守・拡張に課題を抱えていました。Jack Henryのチーフ・テクニカル・アーキテクトのケビン・スリガー(Kevin Sligar)氏は次のように述べています。「IBM Bobを活用することで、開発者はRPG開発ワークフローを効率化し、コード品質を向上させるとともに、長年にわたり蓄積されたシステムに関する知見をより深く把握できるようになりました。さらに、機能改善における効率も向上しています」

多くの企業のエンジニアは、コストと性能のバランスを考慮しながら手動でAIモデルを選択していますが、その結果は一貫せず、コストも予測しにくい状況にあります。IBM Bobは今回、モデル選択だけでなくAI実行基盤全体を最適化できるようになりました。業務に応じて最適なモデルを割り当て、複数のエージェント間でAI処理を調整するサブ・エージェントとともに、新たに提供する「Bobalytics」により、生産性、品質、パフォーマンス、コストを可視化します。これにより、企業はAI活用を大規模に最適化できます。

 

IBM オートメーション&AI担当ゼネラル・マネージャーのニール・サンダレーサン(Neel Sundaresan)は、次のように述べています。「Bobは、企業のお客様が求めていたプラットフォームです。エンタープライズAIに求められるものは、単なる優れたコーディング支援ツールではありません。既存の開発環境の中で動作し、ガバナンス、セキュリティー、コスト管理を備えた、開発ライフサイクル全体を支援するエージェント型パートナーです。Bobは企業が実際に直面する課題を解決するために開発されました。今回発表する機能強化は、今後のさらなる進化の基盤となるものです」

 

開発チームは、コード生成だけでなく、レガシー・アプリケーションの刷新やIBM Z、IBM i、Java環境のモダナイゼーションといった、より大規模で複雑な業務にAIを適用する際にも固有の課題に直面しています。

 

クラウド・ソリューションおよびコンサルティング・サービス企業のBlue Pearl社では、このような複雑なプロジェクトでIBM Bobを活用し、成果をあげています。Blue Pearl社グループCEOのサイレシャン・ゴベンダー(Saireshan Govender)氏は次のように述べています。「IBM Bobをレガシー・モダナイゼーション・プロジェクトに導入した結果、本来14名のエンジニアで9か月かかると見込まれていた作業を、わずか3日で完了できました。最も大きな成果はスピードだけではありません。運用効率の向上、コスト最適化、そして実際の業務で信頼できる成果を得られたことです」

 

AIの成果物は、作業方法によってばらつきが生じる場合があり、このような重要かつ複数工程にまたがるプロジェクトでは大きな課題となります。構造化された再現性の高いワークフローを活用することで、そのばらつきを抑え、企業規模でも信頼性と監査性を備えた成果を実現できます。

 

IBM Bobでは現在、チームが自社環境に合わせてカスタマイズ・拡張できる事前構築済みワークフローを提供しています。これにより、利用者にかかわらず、一貫性があり監査可能な成果を実現できます。また、「IBM Bob Premium Package for Z」「IBM Bob Premium Package for IBM i」「IBM Bob Premium Package for Java Modernization」を提供します。これらは、IBMが長年培ってきた専門知識をもとに構築されたワークフローであり、大規模なモダナイゼーションを進める企業向けにAIを最適化します。

 

IBM Bobの新機能

  • ビルトインでの利用状況の可視化とコスト最適化:新機能「Bobalytics」により、AI利用状況の把握、リソース配分、運用状況の監視が可能になります。企業は社内ポリシーに沿ってAI利用を効率的に拡張できます。

  • 並列かつモデル・ネイティブなツール呼び出し:AIモデルが複数のツールを一度に呼び出し、並列実行できるようになりました。

  • サブ・エージェントによる大規模コンテキスト管理:ファイルの読み込みや検索、関数の追跡などAIによる探索処理はコンテキスト・サイズを肥大化させ、コスト増加につながる場合があります。IBM Bobではサブ・エージェントが独立したコンテキスト内で複雑な処理を実行することで、高速な応答とコスト管理を両立します。

 

最新版のIBM Bobは bob.ibm.com/download よりダウンロードできます。また、新機能の詳細は https://bob.ibm.com/blog/bob-v2-release-announcement/ をご覧ください。

 

「IBM Bob Premium Packages」提供開始

IBMは長年にわたり、メインフレーム、IBM i、Java環境における企業のモダナイゼーションを支援してきました。今回提供する最初の3つのプレミアム・パッケージは、その豊富な知見をAIネイティブなワークフローとして提供するものです。これらは構造化され、再現性と監査性を備え、他のツールでは対応が難しいエンタープライズ環境向けに設計されています。

 

以下のプレミアム・パッケージを提供開始します:

  • IBM Z:メインフレームは世界中の金融、保険、商取引を支える基幹システムであり、これまでAIの適用が最も難しい領域の一つでした。IBM Bobは、COBOLおよびPL/Iのモダナイゼーション、JCL分析機能を提供することで、IBM Z環境向けのAIネイティブなアプリケーション・モダナイゼーションを初めて実現します。IBM Z向けプレミアムパッケージの詳細については https://www.ibm.com/new/announcements/announcing-the-ibm-bob-premium-package-for-z(英語)をご覧ください。

  • IBM i:IBM iは数十年にわたり世界中の企業のミッション・クリティカルな業務を支えてきました。IBM Bobは、リモート・ファイル・システムとの統合、IBM i専用モードやツール、IBM i環境に最適化されたワークフローを提供し、この環境にもAIネイティブな開発を実現します。IBM i向けプレミアム・パッケージの詳細については https://www.ibm.com/new/announcements/introducing-the-ibm-bob-premium-package-for-i(英語)をご覧ください。

  • Javaモダナイゼーション:企業のJava資産は、現在のソフトウェア開発において最も大規模かつ複雑なモダナイゼーション対象の一つです。IBM Bobは、Java 25への移行、大規模リファクタリング、依存関係分析などをAIが支援し、構造化された再現性の高いワークフローでJavaモダナイゼーションを実現します。Javaモダナイゼーション向けのプレミアム・パッケージの詳細については https://www.ibm.com/new/announcements/announcing-ibm-bob-premium-package-for-java-modernization(英語)をご覧ください。

 

*1: GitLab. (2026). The 2026 AI Accountability Report.

 

当報道資料は、2026年7月9日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

 

IBM、ibm.com、IBM Zは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。

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会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月