アスエネ、米国大手BlackRockの脱炭素ファンドDecarbonization Partnersをリード投資家に、シリーズDで135億円を調達
日本のスタートアップへの出資は初。累計調達額は250億円、M&Aを加速。AIサステナビリティ統合プラットフォームの国際標準化を目指す

アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)は、シリーズDラウンドにおいて、国内外の投資家・既存株主の計8社を引受先とした第三者割当増資と既存株主と従業員のストックオプションによる株式譲渡(セカンダリー取引)、三井住友銀行からの借入により、総額135億円の資金調達を実施しました。これにより、投融資における当社の累計資金調達額は250億円となります。
本ラウンドでは、世界最大の金融資産運用会社のBlackRockとシンガポールの政府系ファンドTemasekの合弁企業であるDecarbonization Partners(DP)がリード投資家として参画しました。DPによる日本のスタートアップ企業への出資は今回が初となります。
今回調達した資金は、M&Aの推進、マーケティングなど事業拡大、AI・プロダクト開発などに活用します。当社は、企業のCO2排出量算定・削減・報告、サプライチェーン管理、第三者保証・検証、カーボンクレジット、AIエネルギーマネジメントまでを統合ソリューションで支援しています。GHG・ESG・エネルギーデータなどのAIサステナビリティ統合プラットフォームの国際標準化をリードするべく、特に製造業のサプライチェーン管理を強化しつつ、各業界に向けてトップクオリティのサービスに進化させていきます。
グローバル投資家の日本初出資を追い風に次なる成長へ
今回のシリーズDラウンドでは、第三者割当増資によるプライマリー取引68億円、既存株主および従業員を対象としたセカンダリー取引37億円、他融資により、総額135億円の資金調達を実施しました。投融資における当社の累計資金調達額は250億円となります。
主な参画投資家および金融機関は、以下の通りです。

プライマリー取引|第三者割当増資
・Decarbonization Partners(リード投資家 / 新規)
・Twin Towers Ventures(マレーシア国営石油会社ペトロナスのCVC、新規)
・スパークス・アセット・マネジメント株式会社(既存)
・インキュベイトファンド(既存)
・環境エネルギー投資(既存)
・ダイキン工業(既存)
・RICOH Innovation Fund(既存)
・GLIN Impact Capital(既存)
・ボストン コンサルティング グループ元日本代表 杉田 浩章氏(新規)
セカンダリー取引|既存株式の譲渡など
・既存優先株主・普通株主
・ストックオプションを保有する従業員
デットファイナンス|借入
・三井住友銀行
Decarbonization Partners(DP)について
リード投資家として参画したDPは、BlackRockとTemasekの合弁企業であり、2050年までのネットゼロ経済の実現に向けて、脱炭素化を推進するソリューションやテクノロジーを提供する次世代企業への投資に取り組む、レイトステージのベンチャーキャピタルおよびアーリーグロース期のプライベートエクイティ投資プラットフォームです。BlackRockとTemasekそれぞれが持つプライベート投資のソーシングおよび審査、ポートフォリオ・リスク管理、サステナブルテクノロジーとアナリティクスにおける知見を組み合わせ、実証済みの技術を持ちながら事業拡大に向けた資金を必要とする幅広い企業に投資しています。DPおよびBlackRockが日本のスタートアップ企業へ出資するのは、共に今回が初となります。
DPが日本のスタートアップ企業への初出資先として当社を選んだ理由は、当社の日本とアジアNo.1の市場ポジション、独自性とシナジーの高いマルチプロダクトのテクノロジープラットフォーム、経営陣の戦略指揮とメンバーの筋肉質な高度なオペレーション能力、そしてプライム上場企業の約40%のシェアを獲得してサプライチェーンを抑えている導入実績が評価された結果です。当社は日本とアジアでカテゴリーリーダーとしての地位を確立しており、米国・欧州への海外展開もさらに加速させています。
また、本ラウンドでは、未上場スタートアップとして日本初となる、海外および日本の投資家が従業員のストックオプション(SO)行使に伴う保有株式を買い取るセカンダリー取引を実施しました。従業員が一部のストックオプションの行使により取得した株式の流動化機会を提供することで、これまでの企業価値向上への貢献に報いるとともに、今後の長期成長に向けたエンゲージメントの向上や、さらなる優秀で熱意のある人材の採用・定着につなげていきます。
M&Aによる事業拡大とAIネイティブカンパニーへの進化を加速
今回調達の資金は、M&Aによる事業拡大の加速と、AI・プロダクト開発の強化を最優先に活用します。日本、米国、欧州、アジアを中心に、顧客基盤の拡大やプロダクト・技術・人材の獲得につながるM&Aを推進し、各国・地域の制度・規制や企業ニーズに対応できる事業基盤を構築します。あわせて、日本および海外での事業拡大と新規事業の創出を進め、統合型AIサステナビリティプラットフォーム企業として、世界市場での成長を加速していきます。
また、AIを前提に事業・組織・業務を再設計する「AIネイティブカンパニー」への進化に向け、AI人材の採用・育成や開発基盤の強化に積極的に投資します。これにより、グローバルでの事業運営の効率化と意思決定の高度化を実現し、持続的な成長を支える経営基盤を強化していきます。
AI×マルチプロダクトで顧客基盤を拡大、サステナビリティ経営を支えるグローバルプラットフォームへ

当社は、AIサステナビリティ統合プラットフォーム「ASUENE」を起点に、AIを活用したCO2排出量の見える化・削減・報告から、ESG評価、サプライチェーン管理、第三者保証・検証、カーボンクレジット、エネルギーマネジメントまでを支援する6つのAIサステナビリティプロダクトをグローバルで展開しています。
国内外では、SSBJ、CSRD、CBAM、GX-ETSなどへの対応が進み、企業のサステナビリティ対応は、経営・財務・サプライチェーンに直結する重要な経営課題へと変化しています。Scope1-3排出量の算定、開示・保証対応、サプライチェーン管理、製品別排出量、エネルギーコスト削減など、求められる実務が広がる中、拠点、部門、グループ会社、サプライヤー、製品などにまたがるデータの種類・粒度も複雑化しており、人手による管理だけでは対応が難しくなりつつあります。
こうした市場環境を背景に、当社はAIサステナビリティ統合カンパニーとしてAI・プロダクト開発を強化し、複雑化するサステナビリティ実務を包括的に支援する事業基盤を構築してきました。上場企業を中心に顧客基盤を拡大し、日本、米国、アジア、欧州へと事業を展開しています。また、AIによるデータ収集、算定、分析、レポーティング、開示準備の効率化・高度化を通じて、企業のサステナビリティデータを一気通貫で管理・活用できるプラットフォームへと進化しています。今回の資金調達を機に、マルチプロダクト戦略とAIを活用した開発力をさらに強化し、世界の企業に選ばれるデファクトスタンダードとして、国際標準のAIサステナビリティ統合プラットフォームの地位を確立していきます。
アスエネ代表のコメント

アスエネ株式会社 / Founder & 代表取締役CEO 西和田 浩平
「この度、シリーズDファイナンスにおいて、BlackRockの脱炭素投資ファンドであるDecarbonization Partnersをリード投資家として、総額135億円の資金調達をクローズできましたことを、大変光栄に思います。
約10ヶ月に及ぶ交渉は、多くの投資家・関係者が関わる複雑かつ難易度の高いディールであり、生成AIをはじめとする外部環境の急速な変化のなか、数々の困難とハードシングスに直面する道のりでした。それでもなお、このクロージングを実現できたのは、社内外すべての関係者の皆さまの努力と情熱があったからにほかなりません。心より敬意と感謝を申し上げます。
BlackRock、Temasekという世界を代表する機関投資家とともに、私たちはさらなるM&A、日本国内での事業拡大、グローバル展開、そしてAI Native化を、チーム一丸となって加速させてまいります。日本発で世界に挑戦するAIサステナビリティ統合カンパニーとして、これまでにない社会的インパクトと付加価値の創出に、全力で挑み続けてまいります」
投資家からのコメント

Dr. Meghan Sharp, Global Head and CIO of Decarbonization Partners
「企業が自社およびサプライチェーン全体の排出量を測定・削減することへの期待は高まり続けており、サステナビリティデータは単なる報告義務から、経営における戦略的なツールへと進化しています。アスエネは、企業が進化する開示要件に対応することを支援するだけでなく、排出量データを活用して業務効率を高め、より良い事業成果につなげることを可能にします。アスエネが統合型AIサステナビリティサービス企業として国際的な事業拡大を進める中、そのパートナーとなれることを大変嬉しく思います」
"As companies face increasing expectations to measure and reduce emissions across their operations and supply chains, sustainability data is evolving from a reporting requirement into a strategic business tool. ASUENE enables organizations not only to meet evolving disclosure requirements, but also to use emissions data to improve efficiency and drive better business outcomes. We're excited to partner with the ASUENE team as they expand as an international integrated sustainability services company."
Fariz, CEO and Managing Partner of Twin Towers Ventures
「サステナビリティや透明性に対する市場の期待やステークホルダーからの要求が高まり続ける中、組織は自社のカーボンフットプリントを正確に測定、管理、削減するための強固な能力を必要としています。アスエネへの投資は、統合されたエンドツーエンドの脱炭素化ソリューションが、企業がエネルギー転換を乗り切る上で極めて重要な役割を果たすという当社の確信を反映したものです。アスエネがプラットフォームの拡大を進め、組織が低炭素経済への移行を加速できるよう支援していく中で、同社と提携できることを大変嬉しく思います」
“As market expectations and stakeholder demands for sustainability and transparency continue to grow, organisations require robust capabilities to accurately measure, manage, and reduce their carbon footprint. Our investment in Asuene reflects our conviction that integrated, end-to-end decarbonisation solutions will play a critical role in enabling businesses to navigate the energy transition. We are excited to partner with Asuene as it scales its platform and helps organisations accelerate their transition towards a lower-carbon economy.”
スパークス・アセット・マネジメント株式会社 次世代成長投資本部 ヴァイスプレジデント 横松 沙弥音氏
「サステナビリティ経営は、世界的な潮流として着実に進展しています。同社は、その実現を支えるリーディングカンパニーです。グローバルに企業のサステナビリティ経営を支えるべく、その業務プロセスへ深く入り込みながら、エネルギー安全保障やサプライチェーンのレジリエンス向上など、経営課題の解決を支援する事業へと拡大しています。こうした高い成長性から、追加出資をさせて頂きました。強い突破力を持つ経営チームと組織力を武器に、日本発のグローバル企業となることを期待しています」
株式会社環境エネルギー投資 代表取締役 河村 修一郎氏
「アスエネの事業推進力とプロダクト開発力、国内外での顧客基盤拡大を高く評価し、今回追加出資いたしました。Decarbonization Partnersをはじめとするグローバル投資家の参画は、日本発Climate Techスタートアップとしての成長可能性が国際的に認められた重要な節目であり、今後のさらなる成長を大いに期待しています」
インキュベイトファンド株式会社 ジェネラルパートナー 井原 昌史氏
「アスエネ社は、脱炭素に係るマルチプロダクトを展開されており、企業の非財務情報のデータ統合管理から報告書の作成開示、更にはCo2削減プランの実行まで一気通貫でサービス提供できる国内唯一のプレイヤーです。 国内では2027年3月期以降のScope3を含むGHG排出量開示の義務化が目前まで迫っており、同社のサービスに対するニーズは今後益々高まってまいります。また、国内外での積極的なM&Aによるビジネスの拡大を行っている同社は、日本発でグローバルトップシェアを狙える数少ないスタートアップのひとつだと確信しています。同社にとって非常に重要なこのタイミングで伴走できることを大変光栄に思うと同時に、同社の一層の発展に貢献できるよう力強く支援してまいります」
ダイキン工業株式会社 執行役員 アプライド・ソリューション事業担当 宮武 正明氏
「企業の脱炭素経営においては、CO2排出量の可視化・報告にとどまらず、エネルギー使用の最適化や具体的な削減施策の実行までを一体で支援することが重要です。
アスエネが有するサステナビリティ領域のデータ活用・AI技術と、ダイキンが空調・設備領域で培ってきた知見を掛け合わせることで、企業の脱炭素化を実行段階まで支援する新たな価値を創出できると考えています。今後も両社の強みを生かした協業を深め、国内外のお客様のサステナビリティ経営に貢献してまいります」
株式会社リコー 経営企画本部 経営企画センター 所長 鈴木 英司氏
「アスエネへの追加出資を通じて、両社の連携をグローバルで一層深化させ、お客様の脱炭素経営の推進に貢献できることを楽しみにしています。気候変動対応やESG情報開示への要求が高まる中、アスエネが有する環境データプラットフォームとリコーのグローバルな顧客基盤や脱炭素支援の知見を組み合わせることで、お客様のCO2排出量の可視化から削減施策の実行、情報開示までを支援し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります」
GLIN Impact Capital 代表パートナー 秦 雅弘氏
「CO2排出量の可視化・削減・報告から、ESG管理やサプライチェーン管理までをワンストップで提供するアスエネは、企業のサステナビリティ経営を支えるリーディングカンパニーです。同社は高い視座と実行力を強みに、AI活用やM&A、グローバル展開を通じて非連続な成長を遂げており、この度、弊社として追加出資を行いました。
今後もインパクト投資の観点からのバリューアップに加え、グローバルネットワークを活かした海外展開や資金調達面での事業グロース支援を継続し、アスエネが世界のサステナビリティ向上に大きなインパクトを創出できるよう、引き続き貢献してまいります」
杉田 浩章氏
「サステナビリティの実現は、社会全体が取り組むべき重要な課題です。社会や企業に求められるものが、単なる業務支援から課題解決を実現するトータルソリューションへとシフトする中、アスエネはその課題に真正面から向き合い、リーディングカンパニーとして挑戦を続ける、社会的意義の高い企業だと考えています。その高い志と、それを実現するアニマルスピリッツあふれる挑戦を、経営陣のビジョンと実行力を信じ、その挑戦を長期的な視点で支えていきたいと思います。」
株式会社三井住友銀行
「脱炭素・サステナビリティへの対応が、事業競争力を左右する重要な経営課題となる中、アスエネは国内で培った顧客基盤とプロダクトを強みに成長を加速しています。当行は今後も、企業の脱炭素化・持続可能な社会の実現に向けた取り組みを支援してまいります」
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
資本金:151億円(資本剰余金含む)
代表者:Founder 代表取締役CEO 西和田 浩平
事業内容:
・AIサステナビリティプラットフォーム「ASUENE」
・サプライチェーンマネジメントAIプラットフォーム「ASUENE SUPPLY CHAIN」
・AIエネルギー削減プラットフォーム「NZero」
など、AIサステナビリティプロダクトを展開
住所:東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア 6階
拠点:日本、米国、英国、シンガポール、タイ、フィリピン
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