CCCマーケティング総研、2021年11月の「産業動向レポート」「産業天気予報」を発表
広がる“価値ある高価格商品”需要
CCCマーケティング株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:北村和彦)にて、7,000万人の思いを発信する研究所「CCCマーケティング総合研究所」(以下「CCCマーケティング総研」)は、2021年11月の「産業動向レポート」および「産業天気予報」(https://www.cccmk.co.jp/thinktanks/industry-10)を発表いたしました。
- 産業動向レポート
流動が落ち込む中で、ラグジュアリーブランドや高級時計などは堅調な動きを維持し、存在感を示しています。コロナ禍による外出機会の減少は化粧品需要にも大きな影響を及ぼしましたが、高価格の基礎化粧品やブランドコスメは好調な動きを示すものもあり、コロナ禍の影響を受けない“価値ある高価格商品”の需要は様々なところで見られる傾向です。
集客面で苦労してきた外食業界は、この間に単価引き上げに向けた動きが加速しています。今後も不透明な集客や様々な原材料価格の高騰も視野に、価格引き上げは必然の動きとも言えます。しかし、コロナ禍による生活者の生活防衛意識は強まっており、単なる価格引き上げは利用減少につながるおそれもあるため、判断は分かれるところです。
好調な動きを示しているラグジュアリーブランドを見ても、今までにないブランドコラボや販売アイテムの拡張を進めていたり、業界全体が重い動きの中で存在感を示すコスメでも限定アイテムの投下や機能強化を進めていたり、高価格につながる要素の付加が需要獲得の共通要素となっています。
スーパーマーケットの惣菜の中でも複数のアイテムを組み合わせたプレート型にしたものの動きがよく、従来商品とは異なる価値の打ち出しが価格上昇となっても需要増という結果につながっています。コンビニエンスストアのデザートでもデパ地下ブランドを冠したアイテムが好調な動きを示しており、それぞれの業態に“価値ある高価格商品”需要の可能性がありそうです。
流動拡大が続き、利用客数の増加が期待されるところですが、今後のあらゆるリスクを想定し、自社の持つ資源を見直し、利用単価を引き上げる要素はないか、次の一手を講じておくことも重要になってくるでしょう。22年は様々な価格高騰要素があり、価格上昇が利用減とならないよう企業の知恵や工夫が試される一年となりそうです。
- 産業天気予報
- CCCマーケティング総合研究所が発信している情報
●7,000万人のデータをもとに、世代や地域の特性把握をした調査
●オンラインセミナーによる調査内容の発信
●小売7業界の生活者動向と見通しを月次発信する「産業動向レポート」「産業天気予報」
- CCCマーケティング総合研究所の概要
URL:https://www.cccmk.co.jp/thinktanks
設立:2020年7月21日
所長:新橋実
生活者の消費データ、インサイトや心の変化、さらには社会環境や経済情勢などを踏まえ、生活者のみなさまの「ちょっといいな」を実現するために、2020年に発足しました。我々は『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努め、その声をもとに「データ」×「クリエイティブ」×「コンサルティング」のチカラによって皆さまの未来創造に伴走します。
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