旅に生きた俳諧の巨匠に迫る最良の入門書『松尾芭蕉/おくのほそ道』(松浦寿輝選・訳)、河出文庫から9月発売。
研ぎ澄まされた散文による夢幻的紀行「おくのほそ道」の新訳をはじめ、数多の名句から百句・連句を精選
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 ⼩野寺優)は、松浦寿輝選・訳『松尾芭蕉/おくのほそ道』を河出文庫の新刊として2024年9月6日に発売いたします。本書は、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」収録作品として2016年6月に刊行した『松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』の巻を、作品別に文庫化したものです。
「閑(しづか)さや岩にしみ入(いる)蝉の声」「秋深き隣は何をする人ぞ」。
俳句を和歌と同等の価値にまで高め「蕉風」を確立した、言わずと知れた俳諧の巨匠・松尾芭蕉。
本書は、東北・北陸の各地を旅し、研ぎ澄まされた感性で綴られた夢幻的紀行「おくのほそ道」の新訳をはじめ、数々の名句から百句および連句(「狂句こがらしの」の巻(冬の日)/「鳶の羽も」の巻(猿蓑)) を精選、その文学的・詩的魅力を作家・詩人である松浦寿輝氏が現代の日本語で深く読み解く最良の芭蕉入門書です。
旅に生き、旅を愉しみ、旅に逝った言語的天才の魅力とは――。
秋の夜長に十七文字の小宇宙にたゆたう読書時間を、ぜひお愉しみください。
■選訳者略歴
松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年東京生まれ。詩人・小説家。東京大学名誉教授。2000年「花腐し」で芥川賞受賞。著書に『半島』(読売文学賞)、『川の光』、『エッフェル塔試論』(吉田秀和賞)、『折口信夫論』(三島由紀夫賞)、『明治の表象空間』(毎日芸術賞特別賞)、『afterward』(鮎川信夫賞)、『名誉と恍惚』(谷崎潤一郎賞・Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『人外』(野間文芸賞)、『わたしが行ったさびしい町』、『松浦寿輝全詩集』などがある。
■新刊情報
書名: 松尾芭蕉/おくのほそ道(河出文庫・古典新訳コレクション)
選訳: 松浦寿輝
仕様: 文庫版/並製/288ページ
発売⽇:2024年9月6日
税込定価:880円(本体800円)
ISBN:978-4-309- 42133-9
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