復刊が話題! 作家・氷室冴子氏の伝説の名作『銀の海 金の大地』の解説者として、須賀しのぶ氏・萩尾望都氏・前田珠子氏・三宅香帆氏が新たに決定!
『銀の海 金の大地』最新6巻は集英社オレンジ文庫より6月20日(金)発売!
創刊10周年を迎えたライト文芸レーベル・集英社オレンジ文庫は、氷室冴子氏の伝説の名作シリーズ『銀の海 金の大地』(全11巻・未完)を復刊。2025年1月から毎月1冊ずつ刊行中です。

本作は『古事記』をベースにした古代歴史転生ファンタジー小説。集英社の隔月刊小説誌「Cobalt」(2016年WEBサイトに移行)で連載後、集英社コバルト文庫にて1992年3月から1995年12月にかけて刊行。複雑な生い立ちのために人々に疎外されながらも気丈に生きるヒロイン・真秀(まほ)の、どんな苦境にも屈しない強くしなやかな姿を、ドラマチックかつ繊細に描き出した本作は、今回の復刊によって多くの読者を熱狂させています。
さらに、復刻版の巻末には氷室冴子氏ゆかりの文筆家11名による解説を収録。既に発表済みの1~7巻の解説者(青山美智子氏、嵯峨景子氏、佐原ひかり氏、高瀬隼子氏、平戸萌氏、町田そのこ氏、夢枕獏氏)に加え、この度、8~11巻の解説者が決定しました。
◆8~11巻に寄稿する作家・書評家4名
※氏名五十音順、敬称略。
・須賀しのぶ(作家)
・萩尾望都(漫画家)
・前田珠子(作家)
・三宅香帆(文芸評論家)
さらに萩尾望都氏、前田珠子氏からはコメントも到着しました。
萩尾望都(漫画家)
「女はこうあるべき」と決めつける世界に抗い続け、叫び続けた真秀の姿――
そしてちゃんと闘って、『銀金』を書いてくれた氷室さんがいてくれたそのことが、現代を生きる私たちにとっても、救いなのです。
前田珠子(作家)
古代の太陽は、かくも激しく眩しかったのか、月は闇すら従え、かくも冴え渡っていたのか
――真秀と真澄を思うとき、その言葉が浮かびます。
◆『銀の海 金の大地』について
『なんて素敵にジャパネスク』などで一世を風靡し、多くの読者たちを魅了した氷室冴子氏による、90年代初頭にヒットした自身最後の長編大河小説。「真秀の章」全11巻刊行後、続刊が待たれたものの未完のまま、氷室冴子氏が逝去。これまで復刊も電子書籍化もされず、幻の名作となっていた。
『銀の海 金の大地』復刊サイト:
https://orangebunko.shueisha.co.jp/feature/ginkin_fukkan
◆氷室冴子(ひむろさえこ)氏プロフィール
1957年北海道岩見沢市生まれ。1977年『さようならアルルカン』で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞、作家デビュー。1980年代から90年代にかけコバルト文庫(集英社刊)の看板作家として活躍、一時代を築き上げる。代表作に『なんて素敵にジャパネスク』『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『海がきこえる』など多数。2008年永眠。
◆最新6巻は6月20日(金)発売! 解説は作家の高瀬隼子氏。

【6巻あらすじ】
何者かの「請負」によって波美王の手で攫われ、拘束された真秀。
誰が、何のために自分を攫わせたのか。依頼主の目的がわからず混乱する真秀の前に、依頼主の妹・小由流が現われ真秀をかばいつつ、佐保彦が早急に息長を去れば真秀の命は守られること、そして佐保彦は真秀を救ってくれるに違いない――と慰めの言葉をかける。
だが、佐保彦は自分を愛してなどいない。それどころか憎んでいる。
誰にも頼らず己の力で事態を切り抜けようとする真秀は、囚われの館から必死に逃げ出そうとするが、小由流とともにある墳墓の中に閉じこめられてしまう。
閉じられた空間の中で互いを励まし合いながら、真秀と小由流は少しずつ友情を育んでいくのだが……。
一方、息長では、美知主の数ある娘の中でもっとも美しいとされ、佐保彦と妻合わせるために呼ばれたといわれる歌凝姫が須久泥王と再会していた。かつて恋人同士だった二人の胸に去来するものは・・・?
命とは、恋とは。
いくつもの思いが交錯するなか、佐保一族を利用しようとする大和豪族たちの駆け引きが、さらに激化し――。
加速する物語はついに後半戦へ――!
真秀の生きる力が爆発する―――!
【書誌情報】
書籍名:『銀の海 金の大地』6巻
著者名:氷室冴子(著)・飯田晴子(装画)
発売日:6月20日(金)
定価:759円(10%税込)
ページ数・判型:256ページ・文庫判
ISBN:978-4-08-680634-3
集英社オレンジ文庫刊
※7巻目以降は毎月20日頃に順次発売予定。
◆集英社オレンジ文庫について
2015 年 1 月に創刊したライト文芸レーベル。読書ビギナーから文芸ファンまで、物語に夢中な 10 代~40 代女性に主に支持されている。お仕事もの、恋愛もの、ミステリー、ファンタジー、歴史ものと様々なジャンルの小説を発刊。代表作品に累計発行部数 240 万 部超えの『これは経費で落ちません』(青木祐子・著)、累計発行部数 130 万部超えの『後宮の烏』シリーズ(白川紺子・ 著)、累計発行部数 90 万部超えの『宝石商リチャード氏の謎鑑定』(辻村七子・著)など。メディア化作品も多数。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像