「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」の2030年度中期目標を改定
ブラザー工業株式会社は、2050年度に向けた環境目標「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」の、CO₂排出削減と資源循環に関する2030年度中期目標を改定した。
■ブラザーグループ 環境ビジョン2050(太文字部分が今回の改定部分)

2030年度中期目標 |
2050年度ビジョン |
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CO₂排出削減 |
・[スコープ1*¹・2*²] 2015年度比で65%削減する。 ・[スコープ3*³ (カテゴリー 1・11・12*⁴)] 2022年度比で28.5%削減する。 |
あらゆる事業活動のカーボンニュートラル*⁵とバリューチェーン全体のCO₂*⁶排出最小化を目指し、脱炭素社会の形成に貢献している。 |
資源循環 |
・循環経済型ビジネスの拡大と資源の再生利用により、2030年度までに製品*⁷に投入する新規資源量を2022年度比で25%*⁸削減する。 ・グループ生産拠点において継続的に水資源の効率的な利用と適正処理による排水に努めている。 |
資源循環の最大化により、資源の持続可能な利用と廃棄物による環境負荷の最小化を目指す。 |
生物多様性保全 |
・事業活動が生態系に与える環境負荷および、その修復・保全活動の影響を評価し、生態系への環境負荷の回避、低減に取り組んでいる。 ・グループ全体の生産・販売拠点において、各地域の状況に応じた自主的な生態系の修復・保全活動をしている。 |
事業活動が生態系へ与える環境負荷を最小化し、環境負荷を上回る修復・保全活動をしている。 |
■改定内容

改定後 |
改定前 |
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CO₂排出削減 |
・[スコープ3*³ (カテゴリー 1・11・12*⁴)] 2022年度比で28.5%削減する。 |
・[スコープ3*³ (カテゴリー 1・11・12*⁴)] 2015年度比で30%削減する。 |
資源循環 |
・循環経済型ビジネスの拡大と資源の再生利用により、2030年度までに製品*⁷に投入する新規資源量を2022年度比で25%*⁸削減する。 |
・循環経済型ビジネスの拡大と資源の再生利用により、2030年度までに製品*⁷に投入する新規資源率を65%以下*⁹とする。 |
*1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
*2:他者から供給された電気・熱・蒸気の使用に伴う間接排出
*3:スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)
*4:購入した製品・サービス、販売した製品の使用、販売した製品の廃棄に関わるCO₂排出量が削減対象
*5:ブラザーグループから排出するCO₂(スコープ1、スコープ2)を全体としてゼロにする
*6:スコープ1、スコープ2、スコープ3
*7:包装材を含む
*8:プリンティング・アンド・ソリューションズ事業が対象
*9:プリンティング・アンド・ソリューションズ事業、マシナリー事業、パーソナル・アンド・ホーム事業が対象
ブラザーの、スコープ3 CO₂排出削減における2030年度中期目標「2015年度比30%削減」は2018年に策定され、パリ協定の「2°C目標」達成のための科学的根拠に基づく削減目標として認定された。今回、国際社会における気候変動対応の加速が急務となっている状況を踏まえ、2022年度比で28.5%削減と、2°C目標よりも厳しい基準である「Well Below 2℃目標(2℃より十分低い目標)」に整合した目標に改定した。
資源循環については、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業(以下、P&S事業)、マシナリー事業、パーソナル・アンド・ホーム事業(以下、P&H事業)を対象に「新規資源率65%以下」の目標達成に向けて、再生材の活用などの取り組みを進め、マシナリー事業とP&H事業の合算において新規資源率65%以下となった。今後は、スコープ3のCO₂排出削減や、生物多様性保全などの環境負荷軽減に確実につながる新規資源の絶対量の削減を目指し、グループ全体の新規資源量の80%以上を占めるP&S事業の、包装材を含めた製品に投入する新規資源量を2022年度比で25%削減する目標に改定した。
ブラザーグループは、2030年度に向けたブラザーグループビジョン「At your side 2030」において、「あり続けたい姿」として、「世界中の "あなた" の生産性と創造性をすぐそばで支え、社会の発展と地球の未来に貢献する」ことを掲げている。2025年度から2027年度までを対象とした中期戦略「CS B2027」においても、CO₂排出削減と資源循環をマテリアリティとしており、今後も、製品の省エネ性向上や、リユース、リサイクル材活用のほか、製品の長寿命化やサブスクリプション型ビジネスの推進など、お客様により長く製品を使用していただける環境を整備するといった、地球環境に配慮した活動に積極的に取り組んでいくとしている。
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