たたら祭り当日に混雑状況映像をAI解析・可視化し公開　～来場者の安全管理と混雑緩和を目指す取り組み～

川口市たたら祭り実行委員会（事務局長：長澤　章臣、以下「祭り実行委員会」）と東日本電信電話株式会社　埼玉南支店（支店長：霜鳥　正隆、以下「NTT東日本」）は、川口市で行われた第43回たたら祭り当日（2023年7月29日、30日）に、混雑状況をAIで解析・可視化し、来場者の安全管理と混雑緩和を目指す実験を行いました。この取り組みは、本祭りにおいて初の試み※1となります。

※1　2023年7月調べ。祭り実行委員会へ過去に同様の取り組みがなかったことを確認。

1.背景・目的

たたら祭りは、様々なイベントと最終日には花火の打ち上げも行われる川口市最大のお祭りですが、会場内に来場者が溢れ、祭りの継続が危険であると判断した場合は、会場への入場を一時規制するほど混雑します。

今年度は川口市制施行90周年記念イベントもあり、例年より多くの人出が予想されるため、来場者がお出かけ前に混雑状況を把握でき、また祭り実行委員会は来場者の安全管理に活用するため、AI映像解析によるリアルタイムな混雑状況の公開実験を行いました。

2.概要

（構成イメージ）

祭り会場内のAI映像解析の仕組みとして「NTT東日本クラウドサービス　ギガらくカメラ・映像解析オプションサービス『PLACE_AI』※2」を活用し、祭り実行委員会のホームページで混雑状況を公開。来場者への情報提供と誘導の検証を実施しました。

・日時 ：2023年7月29日（土）・30日（日）

・対象イベント名：第43回たたら祭り

・場所：川口オートレース場およびその周辺（川口市青木5-21-1）

・来場者数：約３０万人（2023年実績。祭り実行委員会調べ）

※2　https://business.ntt-east.co.jp/content/camera/option/#section01

3.各者の役割

祭り実行委員会：カメラ設置、混雑状況把握とホームページへの掲載、来場者の安全管理

NTT東日本：カメラの貸し出し、ギガらくカメラサービスの提供、運営支援、結果報告

4.結果

・リアルタイムな混雑状況をたたら祭りホームページへ掲載することで来場者が事前に混雑状況を把握した上で来場することができた（29日 約51,000アクセス、30日 約110,000アクセス）

・検知された混雑状況を参考値として入場規制判定に活用した

・混雑状況（人数）データを４つのカメラ（エリア）単位に時系列で取得できた

＜当日の模様＞

会場のライブ映像

ホームページへの掲載画像（秘匿化）

カメラ１の人数カウント（時系列）

バス停のQRコードからもアクセス可能

５．今後の展望

今回取得したデータを次回たたら祭りのイベント企画に活用することで、より一層の混雑緩和と安全管理の強化を目指します。

ＮＴＴ東日本は、ICTと映像解析技術を活用して、公共施設やイベントの混雑予測、人流分析を通して、誰もが安心安全に過ごせる、活気あるまちづくりへ貢献してまいります。