AIを活用した混雑可視化の新サービス「イマコミ」をリリース
~6月から京急バスと混雑状況可視化の取り組みを開始~
株式会社昭文社ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 黒田 茂夫、東証コード:9475 以下昭文社ホールディングス)とOrganon株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:總山 雄一、以下Organon)は、画像認識AI技術を活用した新サービス「イマコミ」(以下、本サービス)を開発し、共同事業展開をすることをお知らせいたします。
取り組みの第一弾として、京浜急行バス株式会社(本社:神奈川県横浜市、取締役社長:森 明裕、以下京急バス)と連携し、バス乗り場の混雑状況をリアルタイムに可視化する取り組みを2025年6月から開始します。

■共同事業展開の背景と目的
近年、訪日外国人の増加によるオーバーツーリズムや人口の都市一極集中によって、道路や交通機関の混雑状況は一層加速しており、観光地においては渋滞や混雑によって地域住民の生活に支障をきたすなど深刻な影響が出始めております。そのような中、地図情報や移動需要の知見を活用し「人々の安心・安全かつ快適な暮らし」をサポートする昭文社ホールディングスとAI・画像解析技術に強みを持つOrganonは、混雑状況の緩和に向けたソリューションを共同開発し、このたび新サービス「イマコミ」をリリースすることとなりました。昭文社ホールディングスとOrganonは、両者の知見と技術力を掛け合わせることで、混雑緩和に向けた課題解決を実践してまいります。
■サービスの特長と両社の役割
本サービスの最大の特長は、既設の防犯カメラなどをそのまま活用して、AIカメラ化することが可能な点です。Organonが独自開発したAI解析デバイス「イマコミエッジ」を既設カメラに接続するだけで、画角内の人物や車両を手軽にAI解析することが可能となります。AI解析デバイスとセットで提供するデータ分析ツール「イマコミマネージャー」を用いることで、リアルタイムに数値情報を確認することはもちろん、グラフ機能や画像表示機能など、カメラから取得できる情報を様々な角度から分析・活用することが可能です。さらに昭文社グループの地図情報を活用し、解析対象スポットの混雑状況を、地図上でリアルタイムに表示が可能となります。
また、撮影画像は「イマコミエッジ」上でプライバシーマスク処理を実施してからクラウドに集約されるため、公道や公共施設における活用時においても、通行者・利用者のプライバシーに配慮した運用が可能となります。
なお、本サービスはOrganonがサービス開発・運用を行い、昭文社ホールディングスが営業・マーケティング領域を担う予定です。

■取り組み事例:京急バスのバス乗り場混雑状況可視化
京急バスでは、これまでバス乗り場の混雑状況の把握は現場感覚に依存し、その感覚を頼りに旅客案内人員の配置を行っておりました。しかしながら、感覚を頼りにした対応は当たりはずれも多く、人手不足や働き方改革が進む昨今では、改善が必要な状況となっています。
今般、本サービスを導入し混雑状況を定量的に把握し、加えて実際の状況の画像を蓄積・確認することで、データに基づいた混雑予測を行い適切な人員配置を実現することを目指します。それにより旅客案内の充実と混雑の緩和を目指し、利用者の満足度向上を図りたいと考えています。

■今後の展開
本サービスは、交通機関の混雑状況把握だけでなく、例えば商業用・居住用不動産の敷地内監視や管理、イベント会場の警備など、様々な分野での活用が期待できるものと考えております。今後は混雑状況の可視化以外にも、さまざまな外部連携機能や連携ソリューションを開発することで、ユーザーの皆様により一層利便性の高いサービスを提供してまいります。昭文社ホールディングスとOrganonは、これらの取り組みを通じて今後も混雑、人手不足といった社会課題や、保有資産の活用効率最大化などのニーズに対して地図情報とAIを組み合わせたプロダクトを提供していくことで「人々の安心・安全かつ快適な暮らし」の実現に向けて貢献してまいります。
↓本リリースのPDFはこちらからダウンロードしていただけます。
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