人気シリーズ「世界史のリテラシー」の最新刊『ローマ教皇は、なぜ特別な存在なのか ~カノッサの屈辱』が発売! 誰もが聞いたことのある「あの事件」を現在・未来へとつなげる!
世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、現在と未来を見通すシリーズ「世界史のリテラシー」。即増刷となった第1回配本の2冊に続く新刊が発売。
世界史を学んだ方なら誰でも耳にしたことのある(でもよくわからない)「カノッサの屈辱」を、「教皇」というヨーロッパの歴史が生み出した独自の存在を軸にして、その背景と歴史的なつながりを見ていきます。
NHK出版が刊行する、歴史ファンからビジネスパーソンまで幅広い層に必読の「世界史」をテーマにした教養ムックシリーズ、「世界史のリテラシー」は、世界史の有名な「あの事件」を、受験や試験のための知識、あるいは断片的な一知識として終わらせるのではなく、それが今の社会にどう結びついているのかまで探究し、未来を見通すための必要不可欠な教養としていきます。
「奇跡の少女ジャンヌ・ダルクの出現と活躍」「ロシアの権力成立の礎となったモンゴル支配」という第1回配本の2冊に続く新刊のテーマは、「ローマ教皇 vs. 神聖ローマ皇帝」。単に聖職叙任権(ある人を教会内の聖職に任ずる権限)を巡る国王と教会の間の一事件と理解されているこのトピックが、いかにその後の歴史と、キリスト教世界に影響を与えたのかを読み解きます。
『ローマ教皇は、なぜ特別な存在なのか――カノッサの屈辱』
「カノッサの屈辱」とは?
――1077年1月、教皇グレゴリウス7世に破門されたハインリヒ四世(ドイツ王にして、のちの神聖ローマ皇帝)が、教皇滞在中のイタリア・カノッサ城門前で雪の中を3日間裸足で立ち尽くすことで、赦しを得たとされる事件。
教皇VS.皇帝――雪中3日間の贖罪行為、その歴史的意義とは?
なぜ皇帝が教皇に屈服したのか? なぜ教皇のほうが偉いとされたのか? ローマ・カトリック教会の成立から、十字軍遠征、教会分裂、新教勃興までを通観し、単に叙任権闘争の一事件とされがちな「屈辱」の歴史的意義を考える。
構成
第1章 なぜハインリヒ四世は教皇グレゴリウス七世に屈したのか
第2章 「ローマ」と「教皇」はいかにしてむすびついたのか
第3章 普遍的教皇権が成立させた「十字軍」発起
第4章 中世キリスト教はなぜ宗教改革に向かったのか
本書「はじめに」をNHK出版デジタルマガジンで公開中
https://mag.nhk-book.co.jp/article/28868
著者
藤崎 衛(ふじさき・まもる)
1975年生まれ。東京大学大学院准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は西洋中世史。とくに中世ローマ教皇庁の制度や文化を研究対象とする。著書に『中世教皇庁の成立と展開』、訳書に『中世教皇史』『地中海と人間』など。『300点の写真とイラストで大図解 世界史』の監訳者。
商品情報
書名:『世界史のリテラシー ローマ教皇は、なぜ特別な存在なのか ~カノッサの屈辱』
著者:藤崎 衛
出版社:NHK出版
発売日:2023年8月21日
定価:1,100円(税込)
判型:A5判並製
ページ数:170ページ(内カラー2ページ)
ISBN:978-4-14-407302-1
URL→ https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064073022023.html
Amazon→ https://www.amazon.co.jp/dp/4144073025
シリーズ既刊情報
『「ロシア」は、いかにして生まれたか ~タタールのくびき』
モンゴルの支配下に置かれた240年。それが、「ロシア」成立の礎となった。
著者:宮野 裕
定価:1,100円(税込)
URL→ https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064072962023.html
Amazon→ https://www.amazon.co.jp/dp/4144072967
『少女は、なぜフランスを救えたのか ~ジャンヌ・ダルクのオルレアン解放』
百年戦争のさなかに現れた一人の少女。彼女は、たった2年でフランスの運命を変えた。
著者:池上俊一
定価:1,100円(税込)
URL→ https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064072952023.html
Amazon→ https://www.amazon.co.jp/dp/4144072959
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