「多様な人々の活躍を共創するサーカスプロジェクト」「農と食を通じた横浜の魅力発信」ヨコハマ創造産業振興助成で２つの提案を採択

2021年度ヨコハマ創造産業振興助成　交付対象事業決定

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団

2021年6月18日 10時37分

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団は、文化芸術創造都市・横浜を推進するため、アーツコミッション・ヨコハマ事業を実施しています。この度、ヨコハマ創造産業振興助成として、2件の活動を採択しましたのでお知らせします。新型コロナウイルス感染症拡大で厳しい状況下にも関わらず、横浜から発信される新たな取組にご注目ください。

ヨコハマ創造産業振興助成について

■目的：芸術やデザインの新たな可能性を広げ、また同時に社会の可能性を広げることで、今後の横浜の創造産業の振興、持続的な成長に寄与する。

■内容：公共空間活用、観光・商業促進、教育、福祉、環境問題等に向けた取組、また、芸術やデザインのビジネス化に資する取組に意欲ある企業やクリエイター等の活動を支援。

https://acy.yafjp.org/grants/2021/59411/

2021年度　交付対象事業について

【交付総額：2,300,000円、交付対象事業：2件（申請数10件）※事業名50音】

SLOW CIRCUS PROJECT ブランディング事業
主催：特定非営利活動法人スローレーベル（理事長：栗栖良依）
交付金額　1,300,000円

撮影：冨田了平

日本初のソーシャルサーカスカンパニー「SLOW CIRCUS PROJECT」は、サーカスの技術の練習や習得を通じて人の心や体を育む「ソーシャルサーカス」を活用して、ワークショップやパフォーマンス制作などの活動を行なっている。今後、2021年に発売を開始した「ソーシャルサーカス初心者キット」を導入ツールとし、障害者など社会に出るのが難しいと感じている方々を対象とした連続講座アカデミーの開校、その卒業生がサーカス公演やワークショップで活躍するパフォーマー等へステップアップをしていくシステムを創り出す予定である。

これを実現するために、本助成を活用し、プロアスリート育成システムや、スポーツビジネスを参考に、同分野の専門家等と連携、互いのノウハウの共有を構想している。従来の日本の障害者支援にはない、新しい理念に基づく確固たる計画を創り上げ、福祉業界のみならず、一般市民や企業に理解され、日本社会に拡げていくためのブランディングを合わせて行う。

横浜18区の人とまちがつながる TSUBAKI食堂 18区丼プロジェクト
主催：株式会社よこはまグリーンピース（代表：椿直樹）
交付金額　1,000,000円

2021年よりTSUBAKI食堂で始まった「横浜18区丼」。1ヶ月に横浜市内の各区をテーマに、月の前半と後半に分けて、それぞれの区で採れた野菜はもちろん、人、商店、歴史などにもスポットを当てた「丼」に仕立てて提供するプロジェクトを実施している。

横浜は、市域の約７％に当たる 2,850ha の農地があり、市内農家の農業産出額は約 112 億円と推計、県内では第１位である。横浜が、都心のオフィス街、郊外の住宅地としてのイメージが強いなかで、実は農業が盛んな地域であることは、あまり知られていない。本事業は、この自然環境豊かな横浜の魅力を美味しい「食（18区丼）」を通じて届けることで発信したいとスタートした。

助成を活用して、この「横浜18区丼」を横浜市民に広く周知する。都市環境を顕在化することで、市民の街への誇りを喚起、主体的にまちづくりや環境保全に関わる気運をつくっていくものである。