ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」を2025年2月12日~3月27日に開催
公益財団法人DNP文化振興財団は、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg、東京・銀座)で2025年2月12日(水)~3月27日(木)に、中国の豊かな出版文化の歴史を再発見し、新たなブックデザインの道を切り開いたパイオニア、呂敬人(リュ・ジンレン)氏の企画展「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」を開催します。
【企画展「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」について】
1989年、呂敬人氏が初来日し、日本を代表する戦後のグラフィックデザイナーの巨星のひとりである杉浦康平氏との運命的な出会いを果たした当時、中国ではブックデザイナーという独立した職種がまだ確立されていませんでした。そのような時代に、杉浦デザイン事務所での学びを通して本の内容から全体を構築していく「ブックデザイン(書籍設計)」に開眼した呂敬人氏は、自国の豊かな伝統文化を研究しながら独自の方法論を確立していきました。
本展1階では、宋代の拓本を原寸大復刻した『朱熹榜書千字文』をはじめ、全長10mの巻物10巻を納めた『絵図五百羅漢詳解』、解説を読みながら実際に囲碁が打てる『忘憂清楽集』など、目を見張る豪華本全8点をダイナミックに展開。地階では、京劇やお茶、篆刻ほか、中国の豊かな芸術文化、生活にまつわる多彩な書物を呂氏による丁寧な解説とともに全27点ご紹介します。また、2Fライブラリでは、手にとって楽しめる作品集や自著なども展示します。
現代中国の多様な造本文化の礎ともなった呂敬人氏の書藝を、日本で大々的にご紹介するはじめての展覧会となります。「中国芸術の核心に迫る精緻なブックデザイン」の世界をぜひ体感ください。
【開催概要】
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会期 : 2025年2月12日(水)~3月27日(木) 11:00~19:00
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会場 : ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル)
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休館日 : 日曜日・祝日
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入館料 : 無料
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協力 : 杉浦康平、赤崎正一、佐藤篤司
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gggのWebサイトはこちら → https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/
【呂敬人氏について】
ブックデザイナー、イラストレーター。
1947年上海生まれ。1968年からの10年間は文化大革命による農村下放プログラムによって、労働に従事する。1978年に中国青年出版社に入社。1989年、93年の二度にわたり来日し、杉浦康平氏に師事。1998年に敬人設計工作室設立。2002年より清華大学美術学院視覚伝達デザイン学科で教鞭を執り、2013年「敬人紙語」ブックデザイン研究クラス設立。現在は上海美術学院の客員教授、『ブックデザイン』叢書編集長を務める。
デザイン作品は、全国書籍装幀芸術展金賞、中国出版政府賞、「中国で最も美しい本」賞、ドイツ・ライプツィヒの「世界で最も美しい本」賞など受賞多数。ドイツのオッフェンバッハ、韓国の坡州、米国のサンフランシスコ、中国の北京、上海、深圳などで個展を開催。編著は、『敬人書籍設計』『法古創新・敬人人敬』『書籍設計基礎』『書藝問道』『敬人書語』『美書・留住閲読』。訳書に、『菊地信義の装幀芸術』『旋-杉浦康平のデザイン世界』など。
国際グラフィック連盟(Alliance Graphique Internationale:AGI)のメンバー。
■関連イベント
○ギャラリートーク
日時 : 2月12日(水) 15:00~17:00
出演 : 呂敬人+佐藤篤司+室賀清徳
会場 : DNP銀座ビル3F(入場無料)(要予約:定員70名)
*参加ご希望の方は、gggのWebサイトで詳細をご確認の上、お申し込みください。
○その他、オープニングパーティー等については、gggのWebサイトで最新情報をご確認ください。
■関連出版物
○『gggBooks -140 呂敬人』(序文:杉浦康平)
(発行 : 公益財団法人DNP文化振興財団、発行日 : 2025年2月12日予定)
1 : 『朱熹榜書千字文』 1999年
2 : 『忘憂清楽集』2001年
3 : 『敬人書籍設計2号』2002年
4 : 『中国記憶—五千年文明瑰宝』2008年
5 : 『蔵区民間所蔵蔵文珍稀文献叢刊(精華本)』2015年
※記載された内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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