移民・難民の過酷な現実を、力強く美しい筆致で描き出したサイレント絵本『移動するものたち』が12月22日(木)に発売。
株式会社小学館集英社プロダクション(東京都千代田区神保町/代表取締役:都築伸一郎)は、邦訳絵本『移動するものたち』(著:イッサ・ワタナベ)を2022年12月22日(木)に発売しました。
「いきものたちはどこへいくのか、バッグがからっぽだとわかったとき、いきるおどろきとよろこびのはながひらいた」――谷川俊太郎(詩人)
「闇のなかを歩き続ける動物たち(人々)の姿、表情、そこからにじみ出る圧倒的な絶望とささやかな希望。これは、それを描いた絵本だと思う。難民とか移民とかというテーマのようなものを超えて、この世界に生きる切なさを伝えているような気がするのだ。」――金原瑞人(翻訳家)
「ページの奥から、まっすぐ語りかけてくる声が聞こえる。言葉がないのに。言葉がないからこそ。」
――岸本佐知子(翻訳家)
- 2021年 仏ソルシエール賞 フィクション部門受賞
- 2021年 カタルーニャ本屋大賞 絵本部門受賞
- 国際推薦児童図書目録 「ホワイトレイブンズ2020」選定
- 全米児童図書評議会 「OUTSTANDING INTERNATIONAL BOOKS LIST 2021」選定
■世界17カ国で出版。増え続ける移民・難民の過酷な現実を描いた絵本
国際移住機関(IOM)の推計によると、世界には人類全体の約4%に相当する2億5800万人の移民がいるとされます。また、戦争や迫害、紛争から逃れる人々の数は2020年に8240万人を超えたと国連難民機関の最新報告で発表されています。
本書は、そんな移民・難民の過酷な現実を動物たちの姿に託したサイレント絵本です。木の葉がなくなってしまった黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち。さまざまな脅威に直面しながら国境を越える彼らの旅には、常に死の影がつきまとう――。動物たちが旅の果てに見つけるものはいったい何なのか。言葉がないからこそ、大人から子どもまで、読めば動物たちの旅に対する想像と共感が生まれます。
■力強くも色彩の美しい絵で描かれる動物たち
ボローニャ国際絵本原画展にも入選した実力を持つイッサ・ワタナベ。本書に登場する動物たちは、すべて色鉛筆による手書きで描かれています。ページをめくるたびに広がる、美しくも力強い絵を通して紡がれる物語は必見。何度読んでも発見のある、心揺さぶられる作品です。
■著者略歴
イッサ・ワタナベ(Issa Watanabe)
1980年リマ生まれ。母親はイラストレーターで父親は詩人。リマのペルー・カトリック大学で文学を学んだのち、マヨルカ島へ渡り美術とイラストを学ぶ。
アートを通して多数の社会統合のプロジェクトを主宰しており、2012年にラ・カイシャ財団社会事業賞を受賞した。
2018年には本書の基となるイラストにてボローニャ国際絵本原画展に入選。作画を担当した主な絵本に『いいこにして、マストドン!』(邦訳版:ワールドライブラリー)がある。
■書籍情報
『移動するものたち』
著者:イッサ・ワタナベ
仕様:230×230mm・上製・40頁・本文4C
定価:1,980円(10%税込)
発売日:2022年12月22日(木)頃
ISBN:978-4-7968-8041-1
発売元:小学館集英社プロダクション
商品URL:https://books.shopro.co.jp/?contents=9784796880428
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