バッテリ駆動のIoT機器向けに電流容量2.6Aのブラシ付きDCモータ用小型モータ・ドライバICを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、ブラシ付きDCモータ向けに、シングル・チップのモータ・ドライバIC(電流容量 : 2.6A)であるSTSPIN250を発表しました。同製品は、バッテリ駆動の携帯型機器やウェアラブル機器に向けた、STの低電圧かつ高電力効率の小型モータ・ドライバICファミリを拡充します。
このモータ・ドライバICは、パワーMOSFETのフル・ブリッジ回路と固定オフ時間によるPWM電流制御を小型パッケージ(3 x 3mm)に集積しており、携帯型機器の省スペース化に貢献します。低オン抵抗のパワー段(ハイサイドおよびローサイドの合計 : 200mΩ)と、市場で最も低いスタンバイ電流(80nA未満)が、バッテリを長寿命化すると共に、機器の筐体温度の上昇を防止します。また、電源電圧範囲が1.8V~10Vのため、1セル・リチウム・イオン電池のような小さな電源の使用も可能にします。
ブラシ付きDCモータは、性能とコスト効率、さらに信頼性にも優れていることから、多様なアプリケーションに幅広く使用されています。
高い出力電流を持つSTSPIN250は、携帯型プリンタ、POS端末、コンスーマ機器、電子バルブ、ドア・ロック、玩具、医療・ヘルスケア機器(電動歯ブラシ、シリンジ・ポンプなど)、低・中パワーのアプリケーションに使用できます。また、低電圧ロックアウト(UVLO)、損失ゼロの過電流保護、短絡保護、およびサーマル・シャットダウンといった包括的な保護機能も内蔵しています。
STSPIN250は、携帯型のバッテリ駆動機器向けにSTが昨年からリリースしている3品種のモノリシック低電圧ドライバに新たに加わった製品です(STSPIN220 : ステッピング・モータ用、STSPIN230 : 3相ブラシレス・モータ用、STSPIN240 : ブラシ付きDCモータ用で電流容量が最大1.3A)。これにより、STSPINファミリは、携帯型機器で最も一般的に使用されているモータに対応する高エネルギー効率で使いやすい小型モータ・ドライバICの選択肢を揃え、バッテリ駆動のIoT機器の幅広い普及に貢献します。
STSPIN250には、システムの試作開発を迅速かつ簡単に始められる包括的な開発エコシステムが用意されています。この開発エコシステムは、STM32 Nucleo拡張ボード(X-NUCLEO-IHM13A1)と、モータ開発プロジェクトにおいてマイコン開発リソース STM32Cubeの使用を可能にするソフトウェア・ツールで構成されています。
STSPIN250は現在量産中で、VQFPNパッケージ(3 x 3mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約0.75ドルです。
詳細については、 http://www.st.com/STSPIN をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2016年の売上は69.7億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
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品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ & MEMS製品グループ
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