南スーダン子ども兵士145人解放未だ16,000人が徴用されたまま【プレスリリース】
ユニセフ、社会復帰や心理社会ケアを支援
※本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_92960.html からご覧いただけます。
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【2016年10月26日 ピボール(南スーダン)発】
ユニセフ(国際連合児童基金)は、本日、南スーダンで、145人の子どもたちが武装勢力から解放されたと発表しました。今回の解放は、昨年ピボール地域における1,775人の子どもたちの解放以来、最も多い数の子どもたちの解放となりました。
「私たちは、今日の解放に続いて今後も多くの子どもたちが解放され、今も武装勢力に参加させられている1万6,000人の子どもたち全員が家族のもとに戻れるようになることを望んでいます」とユニセフ・南スーダン事務所代表のマヒンボ・ ムドエは述べました。
コブラ派武装グループ(Cobra Faction)とSPLA-IOから解放された子どもたちは、銃を置き、軍服を脱ぎました。子どもたちは健康診断を受け、社会復帰プログラムに参加登録されました。
解放されたすべての子どもたちは、これから数カ月間、カウンセリングと心理社会的ケアを受けます。家族を探す間、子どもたちは一時的なケアセンターに保護されます。家族との再会を果たしたのち、子どもを迎える家族は、3カ月分の食糧支援と、家族の生計を補助するための家畜が提供されます。
「南スーダンの子どもたちは安心、保護、そして機会を必要としています。私たちの優先事項は、子どもたちを学校に通わせることと、子どもたちを受け入れているコミュニティをサポートすることで、子どもたちがより良い未来を描けるようにすることです」(ムドエ代表)
「国内全土に広がっている武力衝突により、現在でも、ユニティー州やジョングレイ州などにおける子どもの徴用に関する情報がユニセフに報告されています。私たちは、すべての紛争当事者に、国際法を順守し、子どもの新たな徴用を止めるとともに、現在徴用している子どもたちの解放を強く求めます」
南スーダンには、2013年12月に紛争が勃発して以来、武装勢力に徴用されている子どもたちが1万6,000人いると推定されます。2016年だけでも、推定800人以上の子どもたちが徴用されました。
ユニセフは南スーダン政府の国家武装解除・解放・社会復帰委員会(NDDRC)と協力し、武装勢力からの子どもたちの解放と、社会復帰に向けたサポートとして、子どもたちへの生計支援や教育機会の提供に取り組んでいます。ユニセフは、本日解放された子どもたちと今後解放される見込みの子どもたちに必要な支援を継続的に実施するために、400万米ドルの追加資金を必要としています。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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