「スキルをつなげる」コミュニケーションツール「PRAIL β版」を公開

~イノベーションラボIFLATsによるソリューション第1号~

小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)は、2020年11月25日(水)、経験の蓄積と周囲からのサポートにより「自分のスキルを知り、伝える」ことで、個の力を高めるウエブサービス「PRAIL」β版(パソコン、タブレット向け)をリリースいたします。
本サービスは当社イノベーションラボ「IFLATs(アイフラッツ)」が提案する「個人のエンパワーメント」のためのソリューション第1号です。

PRAILウエブサイトPRAILウエブサイト

「PRAIL」β版では、個人が、仕事や趣味、地域活動、家事育児等、何かしらの活動経験をする度に、同じ目的を共有し、時間を共に過ごした関係者から、その場で発揮されていた自分のスキルに対するフィードバックをもらうことができます。フィードバックは選択式による肯定的な表現で構成しています。ユーザーは一緒に活動した他者からのフィードバックを受け取ることで、客観的に自分の強みを知ることができます。また、種類の異なる活動経験の記録を重ねて、多様な人からフィードバックを受けることで、自分自身のスキルを多面的に認識する機会が増えていきます(特許出願中)。
ユーザーが、「スキルを軸としたコミュニケーションを通じて人とつながる」ことに加え、「過去に発揮したスキルを現在と未来の自分へつなげる」きっかけを提供することで、個人のエンパワーメントのために「スキルをつなげる」ツールになることをPRAILは目指しています。
「PRAIL」β版は、無料でどなたにもご利用いただけます。ユーザーの皆様からのフィードバックを得て、製品版では個人をエンパワーメントするツールとしての機能を拡充させ、パートナーとも連携を進めてまいります。

【PRAILの基本的な使い方】
ウエブサービス「PRAIL」β版には、
①ユーザーが自分のスキルをチェック
②記録メモ「アクティビティ」を作成
(仕事に加えて、日々の活動としてスポーツ、趣味、語学や講座受講、地域活動、ボランティア、イベントの開催、ボディおよびメンタル面でのケアやメンテナンス等、様々な体験を記録できます)
③「アクティビティ」へ関係者やメンバーを招待して共有、ユーザーが発揮したスキルに関する肯定的フィードバックを受け取る
④コメントのやり取りをできるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)でコミュニケーション
⑤ ユーザーの経験やプロフィールを伝える
の5つの機能があります。

<PRAILの5つの機能><PRAILの5つの機能>

<PRAIL内 マイページ><PRAIL内 マイページ>

【背景】スキル意識の醸成は社会課題
「スキル」とは、個人の強みや能力を示す言葉ですが、スキルが仕事のみならず暮らし全般の中で行う多様な活動や経験を通じて得られるものであるということに対して、多くの人は意識的ではないことが、IFLATsの調査によって明らかになりました(調査詳細は後述)。IFLATsでは、自分のスキルを認識すること、日々の仕事や暮らしを通じてスキルを得ていることの2点に関する意識の醸成が社会課題であると考えています。
社会において、個人がスキルを発揮することができるのは、日々の仕事や暮らしの中での人との関係性があってのことです。しかしながら、普段の会話の中で「スキル」に関するフィードバックを関係者に対してすることは容易ではありません。
それらの課題へのソリューションとして、人と人が「スキル」を軸に、お互いをサポートし合うコミュニケーションを気軽に行えるよう、PRAILをデザインしました。

【PRAILが重視する「ソーシャルスキル」と「ポータブルビジネススキル」】
PRAILβ版では、スキルを「ソーシャルスキル」(※)、「ポータブルビジネススキル」(※)、「業務専門スキル」(※)の3つに大別し、なかでも「ソーシャルスキル」、「ポータブルビジネススキル」を重視しています。アクティビティごとに、招待した関係者から「ソーシャルスキル」、「ポータブルビジネススキル」についてのフィードバックを受け取ることができます。
※1「ソーシャルスキル」
仕事を含む暮らし全般の様々な状況に対して効果的に対処するための基礎スキル15種類
※2「ポータブルビジネススキル」
部署や業種が変わっても活用でき(=ポータブル)、業務専門スキルを生かすための基礎となるビジネススキル33種類。仕事以外の活動での経験を通じて洗練されることもある。
※3「業務専門スキル」
業界・業種特有の専門知識・技術。多岐にわたる。各ユーザーのプロフィール欄に記載

各スキルに関する詳細は、IFLATsサイト内(下記参照)に掲載しています。

【協力企業:社会課題の解決につなげるために】
個人のエンパワーメントという目的と、個人が生き生きと働ける環境の実現という社会課題に対し、PRAILがその一助となれるよう、多種多様な企業へβ版の利用についてご協力を依頼しております。組織内で実際にβ版を活用していただき、その使用感や改善点、機能についてのご意見やフィードバックを受け、ソリューション開発を進めます。




<PRAILの名称の背景>
「個人をエンパワーメントする」ことを表現するPersonal, Positive, Playful, Potential, Power等を意味するPに、鉄道を意味するRAILを組みあわせました。提供サービスが個人の軌跡を記す場であることや、鉄道のように人の暮らしを支える社会インフラとして愛用される存在になることを表しています。

<PRAILロゴ>
植物を想起させるグリーンを採用し、新芽から樹齢の長い木の葉まで、多様な生き方をイメージしています。鉄道のレールを個人の軌跡にたとえた強い線の中には、コミュニケーションを示す吹き出しを忍ばせています。


<PRAILサイト>
https://www.prail.ai
※現段階ではパソコン、タブレット向けです。スマートフォンからもアクセス可能ですが、推奨しておりません。

<PRAIL紹介動画>
https://youtu.be/VVVEO7RqV2Y


<PRAILβ版サービス利用料>
無料

<IFLATsとは>
Institute of Fabrication for Life, Arts and Technologies の頭文字を取ったものです。
技術を手段として、「暮らし」と「学び」という人生の大きなテーマに対応するソリューションを創り出し、運営するために組成したイノベーションラボです。「個人ひとりひとりの未来を支えるために、人を中心として社会環境を見つめ直し、テクノロジーの力を使いながらフェアネス(社会における公正性)の実現を目指す」を原則に行動します。今後は、趣旨に賛同し「共創」にご参加くださる企業や専門家との協業を通じて活動を広げていきます。
PRAILは、IFLATsのリサーチテーマ「1)個人のスキルと経験」と関連するサービスです。
今後も「人生100年を自分自身でデザインするために、どのようなスキル、経験、サポートが必要か」という視点でリサーチを進めます。調査結果の発表やリポート、専門家インタビュー等は「IFLATs」サイトで発信いたします。

<IFLATsサイト>
PRAILに搭載しているスキルについてのリポート等も掲載しています。
https://iflats.org

<IFLATs、PRAILの立ち上げの背景:社内事業アイデア公募制度について>
当社では、中長期計画において、当社グループとして将来にわたり社会やお客さまへ価値を提供していきたいと考える4つの分野と、それを実現するために必要な組織を「未来フィールド」として設定しました。この未来フィールドの実現や社会課題の解決に資する事業の実現を目指す社内事業アイデア公募制度 “Odakyu Innovation Challenge: Climbers クライマーズ)”を立ち上げ、新規事業の創出に取り組んでいます。IFLATsとPRAILはクライマーズから具現化した第2号案件で、SDGsの4「質の高い教育をみんなに」、8「働きがいも経済成長も」と関連する取り組みです。

<お問い合わせ>
小田急電鉄株式会社 「PRAIL(プレイル)、IFLATs(アイフラッツ)」担当
Email: info@iflats.org

以上

【参考:調査結果】スキル意識の醸成は社会課題
IFLATsでは、スキルに関する意識調査を実施しました(2020年10月)。現在、仕事をしていて収入を得ている30-49歳の男女1367人を対象とし、「スキル整理経験の有無」「スキルの整理方法」「スキルはどのように得るものか」等について尋ねました。
この調査結果から、全体的に「スキル」に関する意識・認識は高くはない状況が見て取れます。自身の待遇や状況に満足していない社会人が少なくないと思われる状況からも、そのこと自体が社会課題の一つと私たちは考えます。また、スキルの整理においても、自分自身で行っているケースが大半を占め、勤務先やキャリアコンサルタント、周囲の人も含めて、客観的なフィードバックを得ている人は極めて少ないということもわかりました。

1.スキルの整理経験について対象者全員(n=1367)についてお尋ねしました。その結果、「定期的に整理」と「必要に迫られて整理」のスキル整理経験者が全体の31.3%という結果になりました。

2.全体の31.3%にあたるスキル整理を行っている人(n=428)の整理方法は「自分で整理している」が圧倒的に高く70%を占め、続く「勤務先の業績評価やフィードバックを通じて整理している」が25%弱となりました。自主的に外部のツールを使って整理している人はまだまだ少数であることがわかりました。(複数回答)

3.スキル習得の考え方について、対象者全員(n=1367)に尋ねたところ、半数を超えたのは、「同じ種類の業務経験を積み重ねる」「新たな業務経験をする」のみで、学業や学習が4割弱、遊びや趣味は2割、スポーツは1割強でした。(複数回答)

以上
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