円安期待を背景にUSD/JPYロングポジションが増加レンジ相場での逆張り戦略が奏功【外為どっとコム総研FX投資家調査2025年9月】
株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行っております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。
目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
2-1.FX取引における実現損益
2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
2-6.FX口座開設者動向
3.まとめ
1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
取引額は953兆円(前月比 約2.76%減)
金融先物取引業協会が10月15日に公表した資料によると、2025年9月の店頭FXにおける取引金額は953兆円と、8月の980兆円から約2.76%減少した。主要取引通貨ペアではUSD/JPY(米ドル/円)の取引額が約3.25%減少したことが影響した。一方、月末時点の未決済ポジションは9兆9,206億円と8月から約6.95%増加した。こちらは、USD/JPY(米ドル/円)のロングポジションが約8.58%増加したことが要因。円安期待が反映される格好になった。
取引金額上位5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・AUD/JPY(豪ドル/円)の順。

図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円
2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2025年9月
実現益を出した投資家割合は64.4%へ上昇
FX口座数が87万件を超える株式会社外為どっとコムの協力の下、2025年9月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約87万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2025年9月1日7:00 ~ 2025年10月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)
2-1.FX取引における実現損益
9月のFX取引において実現益を出した投資家の割合は64.4%と、8月の62.1%から増加した。実現益を出した投資家の割合と実現損を出した投資家の割合の差は28.8%ポイントで、調査を開始して以降、最大だった。中盤以降に値幅が拡大したものの、全体的には限られたレンジで推移し、個人投資家はレンジの上下限でポジションを一方向に傾けやすかったことが、収益に結び付いたと推察される。

図2-1.取引参加者の損益
2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY(南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順で、GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)の順位が入れ替わった。
また、USD/JPY(米ドル/円)がシェア1位を維持しているほか、TRY/JPY(トルコリラ/円)も2位をキープしている。

図2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.6万通貨(46ロット)と、前月の4.4万通貨(44ロット)から増加。平均取引量は1-3月の平均47.3 ロットを下回っているものの、徐々に戻しており、米国の通商政策の話題が落ち着きつつある中で個人投資家のリスク許容度の改善がうかがえる。
USD/JPY(米ドル/円)は、1ロットあたり6,200円の必要保証金(10/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約28万5,200円となる。TRY/JPY(トルコリラ/円)は、1ロットあたり200円の必要保証金(10/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は9,200円となる。

図2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均123カ月(10年3カ月)と、前月から伸びた。

図2-4.口座開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家を年代別に見ると、50代が32.3%でトップ。次に40代が29.3%で続き、以下、60代の15.3%、30代の11.8%と続いた。ミドルシニア世代が7割を超える状態が続いている。

図2-5.取引参加者の年齢分布
2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、40代と30代が26.1%で並び、次に20代の19.5%、50代の18.2%と続いた。

図2-6.口座開設者の年齢分布
3.まとめ
2025年9月の個人投資家は実現益を積み上げる結果となった。値幅が大きくも、小さくもなく、価格の変動性も限られていたことから、個人投資家は直近のレンジの上下限で逆張りをして、収益を積み上げたと見られる。また、口座開設期間が長期化しており、短期売買による収益確保を目指すのではなく、スワップポイント収益の積み上げなど、長期的な視点でFX取引に取り組んでいる様子が垣間見られた。
9月の為替相場は、米国の関税策の話題が下火になった一方、米FOMC(連邦公開市場委員会)による利下げの行方や、日銀による利上げの道筋など日米の金融政策を巡る期待感、さらには石破首相の突然の辞任表明で、「ポスト石破」を巡り期待が高まるなど、USD(米ドル)やJPY(円)を中心とした相場展開が続いた。
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
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■会社概要
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事業内容:インターネットを介した店頭デリバティブ取引事業、その他
資本金:7億7,850万円
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