たちまち5刷!がんになった医師による著書『ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み』が多くのメディアで紹介され話題になっています。
NHKラジオ深夜便、文藝春秋、日経新聞……緩和ケアの第一人者が自らを実験台にして考えた「普段どおりに生き、穏やかな死を迎える」ための新提案が、各メディアで大注目!
日本のホスピス・緩和ケアの草分けとして活躍し、「病院で死ぬということ」が100万部を超えるベストセラーとなった山崎章郎さん(74歳)の著書『ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み』が、多くのメディアで紹介され話題になっています。本書を取り上げた主なメディアは、NHK「ラジオ深夜便」「文藝春秋」「日経新聞」「週刊ポスト」「アエラ」「福島民報」「潮」「週刊金曜日」「通販生活」「月刊HANADA」「週刊新潮」「プレジデントオンライン」など。これを受けて、新潮社は12月9日に本書の第5刷を決定しました。
山崎章郎さんは、4年ほど前に大腸がんを宣告されました。抗がん剤治療を受けるものの、強い副作用が出たため治療を中断。自身ががんになったことによりいくつかの問題に気づきました。抗がん剤治療を選択しない患者さんに十分なサポートがないことの不条理。また、「がん治療の終了」と「緩和ケア」の間に空白の時間があり、多くの「がん難民」が不安な日々を送っている事実……。
本書では、いくつかの提案とともに、新たな治療法も提示しています。「がんを消すのではなく、これ以上大きくしないようにすれば、すぐに命に関わることはない」という考えのもと、普段どおりに生活しながらできる治療、しかも高額な費用がかからず誰もが受けられる「がん共存療法」を目指して、自らの身体を実験台に試行錯誤を続けています。そして臨床試験も、いよいよ来春からスタートの予定。山崎さんの挑戦に、今後も多くのメディアの注目が集まりそうです。
■著者コメント
本書は、がんになった緩和ケア医である私自身の体験記です。ステージ4の固形がんに対して、ほとんどの治療医は、エビデンスに基づいた抗がん剤治療こそが、最善の医療だと考えています。しかし、それはあくまで医師から見た最善であって、必ずしも患者のそれではありません。がんは増殖しなければすぐに命にかかわることはなく、増殖を抑制できればがんとの共生は可能だという考えのもと、この数年、試行錯誤を繰り返してきました。近い将来、がんの治療医が、「抗がん剤治療」と「がん共存療法」という2つの選択肢をもって、患者さんと接することができれば、患者さんたちはより満足した人生の晩期を迎えることができると信じています。
■本書のポイント
著者がこの2年間、自分の身体で試している3つのこと(※)。
①MDE糖質制限ケトン食
糖質を制限し、ケトン体を多く産生するケトン食は、がん細胞の増殖を抑え、弱らせ、正常細胞を元気にさせる。
②クエン酸療法
クエン酸は、がんが分裂・増殖していくための栄養素であるブドウ糖の、細胞内への取り込みを抑えてくれ、がん細胞を弱らせる。
③少量の抗がん剤
がんを「縮小」させるためではなく「増殖抑制」を長く継続させる。
(※)本書でも繰り返し書かれているように、「がん共存療法」は、現在、著者自身が試行錯誤しながら進めているもので、まだその効果が科学的に証明された治療法ではありません。ご理解とご注意をお願いいたします。尚、2023年1月から東京・小金井市の病院が中心となって、被験者(患者さん)を募り臨床試験を行い、エビデンスを集めることが決まりました。
■著者紹介:山崎章郎
1947年生まれ、福島県出身。緩和ケア医。75年千葉大学医学部卒業、同大学病院第一外科、国保八日市場(現・匝瑳)市民病院消化器科医長を経て、91年聖ヨハネ会桜町病院ホスピス科部長。97年~2022年3月まで聖ヨハネホスピスケア研究所所長を兼任。2005年在宅診療専門診療所(現・在宅療養支援診療所)ケアタウン小平クリニックを開設したが、体調のこともあり、2022年6月1日より、同クリニックは医療法人社団悠翔会に継承され、現在は同クリニック名誉院長として、非常勤で訪問診療に従事している。著書に『病院で死ぬということ』(主婦の友社、文春文庫)、『続・病院で死ぬということ』(同)、『家で死ぬということ』(海竜社)、『「在宅ホスピス」という仕組み』(新潮社)など。
■書籍データ
【タイトル】ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み
【著者】山崎章郎
【発売日】6月23日発売
【造本】選書(ソフトカバー単行本)
【本体価格】1,350円(税込1,485円)
【ISBN】978-4-10-603883-9
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603883/
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