「入居者が捨てるゴミ」を「入居者が使うトイレットペーパー等」へ再資源化するサービス 豊洲エリアのマンション2物件約800戸を対象に運用開始
くらしのサス活 Circular Action 第2弾
三井不動産レジデンシャル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:嘉村 徹、以下、「三井不動産レジデンシャル」)とコアレックス信栄株式会社(本社:静岡県富士市、代表取締役社長:黒﨑 暁、以下、「コアレックス信栄」)は、竣工済みマンションの入居者から「入居者が捨てるゴミ」を回収し、「入居者が使うトイレットペーパーやティシューペーパー」に再資源化、マンション共用部分に納品するサービスを本日よりスタートしましたので、お知らせいたします。
三井不動産レジデンシャルは、楽しみながら持続的に脱炭素活動を実践する「くらしのサス活」の活動の第1弾として、共用部分に専用ステーションを設置し、入居者の不要になった衣類・雑貨をリユース等の方法により次の利用者へ届けるサービス「くらしのサス活 Circular Action」を計20棟の建物で導入しております。
第2弾として、コアレックス信栄独自の技術により、段ボールや牛乳パック・新聞紙等の資源として出しているもの以外の雑がみ類(レシート・資源回収に出すことのできない空箱等)を、入居者が洗浄・分解することなく専用の回収袋に入れマンションゴミ置場へ出していただくだけで、共用部分で使われるトイレットペーパーやティシューペーパーにリサイクルする取り組みを開始します。
まずは、豊洲エリアの2物件約800戸においてスタートし、今後、三井不動産レジデンシャルが提供する新築分譲マンションや三井不動産レジデンシャルグループが管理する竣工済みマンション等に本サービスを順次拡大していく予定です。



本取り組みのポイント |
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1.雑がみをいつもどおりゴミ置場に出すだけで、廃棄物が減り気軽に脱炭素活動に参加可能 2.回収した雑がみ類をコアレックス信栄独自の技術により共用部分で使うトイレットペーパー等へリサイクル 3.回収される雑がみ類を単純焼却する場合に比べ約6割*のCO2排出量削減に貢献 |
*出典:環境省請負調査平成16年度容器包装ライフ・サイクル・アセスメントに係る調査事業報告書より紙パックを例として試算
1.雑がみをいつもどおりゴミ置場に出すだけで、廃棄物が減り気軽に脱炭素活動に参加可能
これまで燃やすゴミとして出していたもののうち、「感熱紙」「化粧品など油分のついた空箱」「防水加工された紙類」などの雑がみ類を事前に各戸に配布される専用の回収袋に入れ、入居者が洗浄・分解することなく通常どおりマンションゴミ置場へ出すことで、入居者が日々の行動の中で気軽に脱炭素活動に参加することができます。
今般対象となる回収品目は、燃やすゴミのうち約30%*相当を占めるとされており、これらが「ゴミ」ではなく「資源」として再循環されます。
*コアレックス信栄による自社調査により試算

2.回収した雑がみ類をコアレックス信栄独自の技術により共用部分で使うトイレットペーパー等へリサイクル
コアレックス信栄では、回収した雑がみ類から異物を取り除き、それらから紙繊維を抽出することで高品質な再生紙製品を生み出します。本プロジェクトでは、これらのコアレックス信栄が持つ独自の技術を活用しマンション共用部分で使用されるトイレットペーパー、ティシューペーパーへと生まれ変わらせます。


<コアレックス信栄が保有する古紙再生システムの特徴>
① リサイクルが難しく可燃ゴミとして処理されている「難再生古紙」をリサイクル可能とする独自の技術
② 未開封・無選別での溶解を実現し中身が一切目に触れることのない状態からの再資源化
③ 生産工程で生じた全ての廃棄物を資源として再利用する「ゼロエミッション」の実現
④ 障がい者への就労支援としてトイレットペーパーの巻紙作業を福祉作業所へ委託
3.回収される雑がみ類を単純焼却する場合に比べ約6割*のCO2排出量削減に貢献
燃やすゴミとして出されていたゴミのうち約30%相当を占める雑がみ類のリサイクルにより、雑がみ類を焼却する場合と比較して約62%のCO2排出量が削減される見込みであり、このリサイクル結果は、「リサイクル証明書」として管理組合へ提出し、環境貢献の度合いを見える化します。
■コアレックス信栄株式会社について
コアレックス信栄は、「地球にいいこと。」をスローガンに、業界に先駆けた古紙再生システムにより、従来焼却処分されていた難再生古紙を含む雑がみをリサイクルし高品質のトイレットペーパーへの再生を可能としています。これらの技術から東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会やEXPO2025大阪・関西万博で発生する紙資源の再生やトイレットペーパー導入に採用されています。
会社名:コアレックス信栄株式会社
所在地:静岡県富士市中之郷575-1
代表者:代表取締役社長 黒﨑 暁
設立日:1961年5月30日
事業内容:衛生用紙製造
コーポレートサイト:https://corelex.jp/
■三井不動産グループのサステナビリティについて
三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪ととらえ、社会的価値を創出することが経済的価値の創出につながり、その経済的価値によって更に大きな社会的価値の創出を実現したいと考えています。
また、2024年4月の新グループ経営理念策定時、「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、「1.産業競争力への貢献」、「2.環境との共生」、「3.健やか・活力」、「4.安全・安心」、「5.ダイバーシティ&インクルージョン」、「6.コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定しました。これらのマテリアリティに本業を通じて取組み、サステナビリティに貢献していきます。
【参考】
・「グループ経営理念および長期経営方針策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/innovation2030/
・「グループマテリアリティ」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/approach/materiality/
■三井不動産レジデンシャル「カーボンニュートラルデザイン推進計画」について
https://www.mfr.co.jp/content/dam/mfrcojp/company/news/2022/0315_01.pdf
すまいの高性能・高耐久化による省エネルギーの実現や、再生可能エネルギーの導入を促進するとともに、ご入居後のくらしにおいても、楽しみながら省エネルギー行動等の環境貢献に取り組んでいただけるようなサービスの提供を推進し、すまいとくらしの両面からカーボンニュートラルの実現を目指していきます。
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