OKI、車載機器向け「ISO/IEC 17025認定環境試験サービス」拡大
新たに「飛石試験」「オゾン試験」「スプラッシュ試験」で認定取得し、グローバル事業展開を支援

OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:大場宏之、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、車載機器メーカーのグローバル事業展開を支援するため、従来の18項目に加え、「飛石試験」「オゾン試験」「スプラッシュ試験」(注1)の3項目において、ISO/IEC 17025:2017(注2)の認定を、JAB(注3)から北関東試験センターで新たに取得しました。これらは、先進運転支援システム(以下ADAS)関連部品や、環境負荷軽減に向けた新素材の採用時に必要な試験で、この拡大した「ISO/IEC 17025認定環境試験サービス」を2025年10月30日より提供いたします。なお、本サービスでは、今後3年間で3億円の売上を目指します。
自動車業界ではグローバル化や技術革新、環境規制の強化を背景に、IATF 16949(注4)への準拠、ADASの普及、新素材の採用が進んでいます。こうした流れの中、車載機器メーカーと海外自動車メーカーとの取引ではIATF 16949の要求事項に基づき、環境試験をISO/IEC 17025認定を取得した試験所での実施が求められ、特に、車外に露出するセンサーなどの電子部品や、新素材を使用した外板パネルなどへの新たな環境耐性試験や品質保証へのニーズが高まっています。

しかし、ADAS関連部品や新素材の採用時に必要となる特殊性の高い環境耐性試験をISO/IEC 17025認定試験として提供できる国内試験所は数が限られており、お客様が認定試験を受けられない場合、公的な品質証明が取得できず海外自動車メーカーなどへのグローバル供給が困難となります。

OEGは、この特殊な環境試験の中からまず、「飛石試験」「オゾン試験」「スプラッシュ試験」でJABによるISO/IEC 17025認定を取得し、これらのサービスを国内で提供できる委託試験所となりました。OEGによる認定試験の実施により、車載機器メーカーは、世界標準の品質を示す認定マーク付の試験報告書を活用し、グローバルサプライチェーンへの参入を円滑に進めることが可能です。
OEGはこれらを含む国内最多クラスの21項目でISO/IEC 17025対応の環境試験を提供しており、今後も認定試験項目の拡大を通じて、お客様の品質保証・環境保全・事業成長を支える技術サポートの強化に努めてまいります。
販売計画
標準価格:個別見積
販売目標:3億円/3年
サービス提供開始時期:2025年10月30日
用語解説
注1:「飛石試験」「オゾン試験」「スプラッシュ試験」
「飛石試験」:石や砂利、砂などの飛行物体による衝撃に対する耐性を評価する試験
「オゾン試験」:自然大気中に存在するオゾンに対する耐性を評価する試験
「スプラッシュ試験」:雨や雪で濡れた道路走行時の冷たい跳ね水に対する耐性を評価する試験
注2:ISO/IEC 17025
試験所および校正機関の能力に関する一般要求事項。
注3:JAB(公益財団法人 日本適合性認定協会)
適合性評価機関(認証機関や試験所など)に対し、国際基準に基づいた認定を行う日本の第三者認定機関。
注4:IATF 16949(自動車産業向け品質マネジメントシステム規格)
自動車および関連サービスの品質マネジメントシステムに特化した国際規格で、多くの自動車メーカーが、自動車部品のグローバルな調達基準として採用
リリース関連リンク
「車載向け「飛石試験」「オゾン試験」「スプラッシュ試験」のISO/IEC17025認定試験サービス」紹介サイト
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