三菱重工機械システム、AIによる段ボールシートの反り制御装置を世界で初めて開発

最適な機械設定を予測可能、国内外で本格販売開始

三菱重工業株式会社

◆ 反りが発生しない最適な機械設定を紙種ごとにAIが予測、段ボール箱の多品種・小ロット生産にも対応
◆ 三菱重工業総合研究所のAI技術と三菱重工機械システムの段ボールシートの反り制御技術を融合させて実用化

三菱重工グループの三菱重工機械システム株式会社(MHI-MS、社長:小嶋 聡、本社:神戸市兵庫区)は、段ボールシートの表裏の水分率の差から生じるシートの反りを、AIの予測モデルで制御する装置を世界で初めて開発し、実用化しました。本装置は、MHI-MS製のコルゲートマシン(段ボールシートの製造機)に適用可能です。MHI-MSは今後、国内外で本格的に本装置を販売していきます。

本装置は、コルゲートマシンに付属する電気制御装置です。段ボールシートの反り・温度・水分率を計測する各種センサー、AIを搭載したコンピューター、機械制御装置などで構成されます。

通常、コルゲートマシンで段ボールシートを製造する際は、ライナーと呼ばれる表裏のシートと、中芯(なかしん)と呼ばれる波形に加工されたシートの計3枚を糊で貼り付け、高温で乾燥させます。多くの種類の紙に対し、標準の機械設定だけでは反りが発生しやすいため、熟練オペレーターの経験と勘に基づき、紙種ごとに機械を調整する必要があります。

コルゲートマシン

しかし近年は、熟練オペレーターの引退や人手不足により、技術の継承が課題となっています。

また、近年は国内市場で段ボール箱の多品種・小ロット化のニーズが拡大。従来の反り制御装置では対応が追いつかず、時間の経過とともに反りが変化するといった問題が発生しています。反った段ボールシートは、箱の形に組み立てる製函機(せいかんき)の中で詰まりやすく、段ボールの品質不良や生産性の低下を招く恐れがあります。

こうした状況に対し、MHI-MSは今般、三菱重工業の総合研究所が保有しているAI技術を反り制御装置に搭載。紙種ごとにライナーの水分量、温度、反り量のデータを常時、自動で蓄積し、機械の適切な設定をAIに学習させることで、反りが発生しない最適な機械の設定を、紙種ごとにAIが予測する仕組みを開発しました。本装置の導入によって、ロットの最初から反りのない製品の生産が可能となりました。段ボール箱の多品種・小ロット生産にも対応できます。

MHI-MSは、コルゲートマシンの初号機を1956年に納入して以降、国内外に300台以上を納め、物流の基盤を支えてきました。三菱重工グループが培ってきた高い技術力とのシナジーを拡大することで、今後も国内外の市場ニーズに応え、高性能な製品の開発に継続して取り組んでいきます。

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ビジネスカテゴリ
EC・通販物流・倉庫・貨物
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会社概要

三菱重工業株式会社

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URL
https://www.mhi.com/jp/index.html
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 丸の内二重橋ビル
電話番号
03-6275-6200
代表者名
伊藤 栄作
上場
東証1部
資本金
2656億円
設立
1950年01月