CCCマーケティング総研、【値上げに関する調査】 多くの場面で値上げを実感

～今後は外食利用や衣類の購入に影響か～

CCCマーケティング株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：田代誠）にて、『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努めるCCCマーケティング総合研究所（所長：新橋実、以下「CCCマーケティング総研」）は、2022年7月7日（水）～7月13日（水）に「値上げに関する調査」を実施しましたので、その結果を発表いたします。

このところニュースなどで「物価高」をという言葉が頻繁に取り上げられています。本調査は、生活者の実感として「値上げ」をどの程度に感じているかを把握するために実施いたしました。アンケートでは全国のT会員の皆さまにご協力をいただき、2,711サンプルの有効回答を得ました。
 

• ＜調査結果概要＞
• ●「スーパーマーケット」や「ガソリンスタンド」で価格上昇を感じる方が8割前後
• ●「ネットショッピング」では全体の4分の1で「値上げを感じない・下がっていると感じる」と回答
• ●普段から価格を意識している品目では多くで値上げを実感
• ●今後価格上昇が続けば「外食」「衣類」で「購入・利用頻度を減らす」が「減少しない」を上回る

「スーパーマーケット」や「ガソリンスタンド」で特に価格上昇を感じる
生活者は業種・業態ごとに価格の変化についてどのように感じているでしょうか。図１ではそれぞれについて「値上げを感じる」と「値上げを感じない・下がっていると感じる」の回答の割合を比較しています。
「値上げを感じる」が特に高いのは「スーパーマーケット」（82.2％）、「ガソリンスタンド」（77.8％）、「主に食料品を扱う地域の商店」（67.5％）で、いずれも「値上げを感じない・下がっていると感じる」が10％を切る低さとなっています。一方で「ネットショッピング」は45.4％が「値上げを感じる」と回答しながらも、「値上げを感じない・下がっていると感じる」は24.8％と調査した中では最も高くなっています。

ふだんから価格を意識している品目では多くで値上げを実感
商品・サービスの価格についてはどのように感じているでしょうか。図２では普段から価格を意識しているものについて、「高くなった（「とても高くなった」と「少し高くなった」の合計）」と回答した割合を示しています。「通信費（インターネット・電話）」を除き、半数以上が「高くなった」と回答しており、中でも「ガソリン」は97.8%とほとんどの方が高くなったと実感しています。「電気・ガス・水道」についても93.7%、食品の分野では「小麦粉」「食用油」「即席麺（カップ麺など）」「生鮮食品」で9割以上の方が「高くなった」と感じる結果となっています。

 
今後は外食や衣類の購入頻度を減らす方も
今後の購入意向はどうなるでしょうか。図３は今後1～2年も価格が上昇したまま、あるいはさらに上昇した場合の商品・サービスの購入意向です。なお、ここでは過去に購入・利用したことがある方のみで集計しています。商品・サービスごとに「引き続き購入する（購入量は減少しない）」「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」の2つの回答状況を比較していくと、「外食（レストランなど）」「衣類」「弁当・惣菜」等で「購入量・頻度を減らして引き続き購入」が「引き続き購入する（購入量は減少しない）」を上回りました。

 
■本調査詳細データのご案内
CCCマーケティング総研では、本調査の詳細をご紹介するコラムをホームページで公開しています。また、集計表を販売しております。詳しくはこちらのページをご覧ください。
【https://www.cccmk.co.jp/thinktanks/column-55】

■調査データ概要
値上げに関する調査（2022年7月）
調査地域 ：全国
調査対象者：男女16～79歳のT会員
有効回答数：2,711サンプル
調査期間 ：2022年7月7日(木)～2022年7月13日(水)
実査機関 ：CCCマーケティング株式会社
調査方法：インターネット調査（Tリサーチ）

■CCCマーケティング総合研究所の概要
名称：CCCマーケティング総合研究所（CCCマーケティング総研）
URL：https://www.cccmk.co.jp/thinktanks
設立：2020年7月21日
生活者の消費データ、インサイトや心の変化、さらには社会環境や経済情勢などを踏まえ、生活者のみなさまの「ちょっといいな」を実現するために、2020年に発足しました。
我々は『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努め、その声をもとに「データ」×「クリエイティブ」×「コンサルティング」のチカラによって皆さまの未来創造に伴走します。