【京都 蔦屋書店】美術家・渡辺信子が初めて白と黒だけで構成した個展「White and Black」を5月18日(土)より開催。木枠に張った布の色彩と形状が豊かに共鳴し、空間に新たな表情を生み出す。
京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、 渡辺信子個展「White and Black」を2024年5月18日(土)~6月4日(火)の期間、6Fギャラリーにて開催いたします。
特集ページ| https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/39865-0902010409.html
概要
渡辺信子は1948年東京生まれ。相愛女子大学音楽学部器楽学科ピアノ科を卒業し、音楽家として出発するも、「具体美術協会」メンバーとの出会いを機に美術作品の制作を開始しました。以降、幼少期から親しんだピアノと絵画をベースに、美術と音楽を横断し、色・形・空間をテーマに存在の関係性を考える作品を制作しています。
木枠に布を貼り、境界を形成し、その中に空間を拡張していく現在の制作スタイルを確立してから約50年。デュッセルドルフと大阪の2拠点で精力的に制作を続け、ヨーロッパやアジアでの大規模な展覧会を開催するなど国際的にも高い支持を受けています。
四角形や不定形に形づくられた木枠によって作られる、2つの異なる鮮やかな色面相互のコントラストや、綿布を強く張って貼ることで緊張感のある直線と柔らかく美しい曲線を同時に生み出すフォルムなど、渡辺の作品は空間と豊かに共鳴するインスタレーションのような存在感を放ちます。
今回の展示は、これまでのカラフルな作品を封印、白と黒をメインの色として用いた初の試みとなります。渡辺の持つもうひとつの表現、ピアノにも通じる「White and Black」で構成された空間で、作品が生み出すリズムとハーモニーを体感してください。
アーティストステートメント
私の作品は木枠に布を張ったもので、布の張力を利用しています。
布の張力によって現れたフォルムはひじょうにのびやかで やわらかく やさしく あたたかく時には鋭く緊張感があります。
制作の合間にピアノを弾いていますが、音楽で表現できる感性 感覚 感情 微妙なニュアンスや表情は、私の美術と深い関わりを持っています。
音楽のリズム メロディ ハーモニー と結びついているところがあります。
今回の個展のタイトルは White and Black。
黒の壁面と白の壁面に白と黒によってできた作品群を展示します。
約10メートルある壁に飛翔するかたち 浮遊するかたちのインスタレーションをします。そして、ステンレスでできた曲面の彫刻3点とカーテンにステンレスでできた輪をはめ込んでできたまるい布のテンションがリズムよく空間を演出します。
初めての白と黒だけの個展がどんな空間になるかとても楽しみにしています。
渡辺信子
アーティスト・プロフィール
渡辺信子
1948年東京都千代田区に生まれ、関西で育つ。7歳からピアノをはじめ、8歳から須田剋太の絵画教室に通い師事する。相愛女子大学で音楽の道を選択したが、絵画制作も並行して継続し、両分野で活動を続けて現在に至る。
1969年に芦屋市展に出品。具体美術協会のメンバーとともに芦屋展にかかわっていた最晩年の吉原治良から影響を受ける。
1972年、初個展で白一色の樹脂による平面作品を発表。その後、板面状にロールや木片、金属などを取り付け、布と組み合わせるなどしながら各コンクールに出品した。さらに個展を開催するうち、布を全面に使った現在の手法を1980年代後半ごろから始める。
国内では関西を中心に活動し、ドイツ、フランス、韓国で作品を発表する。
■主な個展
1972年 藤美画廊(大阪)
1989年 ABCギャラリー(大阪)
1998年 二人展 渡辺信子 エルケ・ザンダー/ケルン日本文化会館(ケルン)
1999年 彫刻とオブジェ絵画/ギャラリー・キキ・マイヤーハーン(デュッセルドルフ)
2001年 布のかたち/西宮市大谷記念美術館(西宮)
2002年 表面の向こう側/ノマルエディション プロジェクトスペース(大阪)
2002年 布のいろ:Green and Green-stripes/INAXギャラリー2(東京)
2005年 ミステリアスストライプ/信濃橋画廊5(大阪)
2007年 スペースに触れる/ギャラリー・キキ・マイヤーハーン(デュッセルドルフ)
2008年 空間に向かう色彩/ギャラリー・ボードワン・ルボン(パリ)
2011年 空間から空間へ/ギャラリー・キキ・マイヤーハーン(デュッセルドルフ)
2014年 植松奎二と渡辺信子の彫刻 イルにて2014/ムッセル・パーク&メゾン(アンドレジー)
2017年 「色と空間を超える」その向こう側/アラリオ・ギャラリー(チョンナン)
2019年 「色と空間を超える」その向こう側/ギャラリー・キキ・マイヤーハーン(デュッセルドルフ)
2021年 渡辺信子個展 色彩と空間の向こうの向こう/ギャラリー島田(神戸)
■主なグループ展
1969年 芦屋市展/芦屋市民センター(芦屋)
1999年 第10回吉原治良賞コンクール展 大賞受賞/大阪府立現代美術センター(大阪)
2002年 アーティスト・イン・レジデンス展/国際芸術センター青森(青森)
2003年 いととぬの/群馬県立近代美術館(高崎)
2012年 対話する美術/前衛の関西/西宮市大谷記念美術館(西宮)
2013年 この素晴らしき彫刻の世界/北九州市立美術館(北九州)
2020年 ふたつのまどか コレクション×5人の作家たち/DIC川村記念美術館(千葉)
2020年 ひろがる美術ヒストリー/西宮市大谷記念美術館(西宮)
2020年 芦屋の時間/芦屋市立美術博物館(芦屋)
2020年 現代アートセレクション/北九州美術館(北九州市)
2022年 コレクション展 休館中の新収蔵品を中心に/滋賀県立美術館(滋賀)
2022年 ダイアローグ かたちのちから/和泉市久保惣記念美術館(和泉市)
■主なパブリックコレクション
芦屋市立美術博物館、大阪府20世紀美術コレクション、北九州市立美術館、ケルン日本文化会館、西宮市大谷記念美術館、兵庫県立美術館、滋賀県立美術館
販売について
作品は、5月18 日(土)11:00より店頭にて販売、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では5月18日(土)12:00より6月4日(火)20:00の期間販売します。プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
展覧会詳細
渡辺信子個展「White and Black」
会期|2024年5月18日(土)~2024年6月4日(火)
時間|11:00~20:00 ※最終日は18:00まで
会場|京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
主催|京都 蔦屋書店
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525
特集ページ| https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/39865-0902010409.html
京都 蔦屋書店
京都髙島屋S.C.[T8]5・6階に位置する京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと⽂化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、⽇常のアートピースとなるような⽂具・⼯芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注⽬の現代アート作品を展⽰。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居⼼地の良い空間を提供します。
住所|〒600-8001 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
電話番号|075-606-4525
営業時間|10:00〜20:00
※6Fシェアラウンジのみ、8:00~22:00
HP|https://store.tsite.jp/kyoto/
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