「それ、おかしくない?」と思ったら―― 10代による、10代のための新しい社会運動の教科書『わたしたちの世界を変える方法』が発売!
平均年齢19歳の22人が執筆、声を上げるのに年齢も性別も国籍も関係ない!
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、YA向けの人気シリーズ「14歳の世渡り術」最新刊、中村眞大編著『わたしたちの世界を変える方法 アクティビズム入門』を2024年11月27日に刊行いたしました。
■『わたしたちの世界を変える方法 アクティビズム入門』について
社会を変えるために、声をあげることをもっと当たり前にしたい!
この本は、そんな思いから作られた、同世代による、同世代や次世代のための、今まで全くなかった新しい本です―― 中村眞大(編著者「Message」より)
この本は、身近な疑問や不条理を、どのようにして政治的な問いに変え、具体的なアクションへとつなげることができるか、10代のアクティビスト(社会運動を企画し実行する人々)たちによる実際の声を通じて学ぶことのできる一冊。
自身も高校在学中から校則の見直しに取り組んだ編著者・中村眞大さんをはじめ、平均年齢19歳(執筆時)の若手アクティビストが、それぞれの問題意識や経験、社会的課題に取り組む具体的な方法を伝授、中高生でも今日から「社会を変えるための一歩」を踏みだすことのできる画期的な指南書です。
■様々なトピックを網羅
「環境問題」「平和」「民主主義」「ジェンダー」「グローバル化」「人権」「校則」「若者の貧困と孤独」など、今現在私たちが直面する様々なテーマに対し行動を起こした、10代のアクティビストが22名登場します。
中高生の読者にとっては同世代の若者たちがどのような問題意識、興味関心を持っているのかを知ることができ、親世代の読者にとっては、若者たちの切実な思い、考え方を深く理解することができます。
■新しい社会運動のかたち
10代による社会運動は、スウェーデンの環境活動家・グレタ・トゥーンベリをはじめ、世界的な広がりをみせています。
「普通の若者たち」それぞれが問いを立て、SNSなどを駆使しながら、自分なりにアクションを起こすことは、これまでの社会運動とは少し異なる、新しいアクティビズムの現在地そのものです。
■「声を上げること=幸せになるために必要なこと」
「空気を読む大人しい国民」とみなされがちな日本人も、歴史を振り返れば、様々な局面で国を挙げた抗議活動、社会運動を行ってきました。
本書には、読者が「それ、おかしくない?」と思った時に、すぐに行動へ移せるよう、若手アクティビストたちが日常の中で感じた疑問から直接行動に移すまでの経緯、方法が詳細にまとめられています。
そこには多くの気づき、時に葛藤を通じて得られた「声をあげることの大切さ」への実感、次世代へとつながる教訓に満ちあふれています。アクティビズムとは、自分を知り、他人を知り、世界を知るための活動でもあるのです。
■本書目次
▼CHAPTER1 私たちの地球って大丈夫?――環境問題
【気候危機・石炭火力発電所建設支援反対】
角谷樹環「私にとっての声を上げるということ」
【気候危機・化石燃料融資会社への抗議】
足立心愛「Big Polluters(大規模汚染者)、日本企業との闘い」
【気候危機の構造的問題】
山本大貴「気候危機の「解決」を模索しながら声を上げる
【ヴィーガン給食導入】
Green Akari「私の闘い アトピーの克服と新しい出会い、発見」
【神宮外苑再開発見直し】
楠本夏花「仲間と一緒にゆっくり社会を変えていく」
▼CHAPTER2 安心して暮らせる国にするには?――平和と民主主義
【ロシアウクライナ侵攻・核兵器廃絶】
田原ちひろ「平和のともし火を消さない」
【核兵器廃絶】
中村涼香「反核運動とデザイン」
【選挙ボランティア】
あーにゃ「今のままでは民主主義が不安定なまま……」
▼CHAPTER3 性の不平等をなくすには?――ジェンダー問題
【性的同意の周知】
夏目花「性被害に遭って初めて気づいたこと」
【フェミニズム】
中村京香「〝性〟という概念の輪郭を捉えることを拒むこの世界で」
【LGBTQ+ セクシャルマイノリティのメンタルヘルス】
日野原楓「セクシャリティの問題は個人ではなく社会全体の問題」
▼CHAPTER4 日本で暮らす多様な人々と共に歩む未来って?――グローバル化と人権
【入管問題・難民支援】
宮島ヨハナ「デモを起こして得た気づき」
【多様なルーツを持つ人たちへの差別問題】
三浦アーク「『ミックスルーツ』の私が日本で暮らすこと」
▼CHAPTER5 私たちの学校を変えるためには?――校則・教育改革
【学校の自由を守る】
中村眞大「校則のない学校で起きた「北園現代史」という抵抗」
【頭髪指導】
安達晴野「校則問題は「人権」と「民主主義」の問題」
【対話的な校則見直し】
塩川遥香「時代にピントを合わせろ」
【校則問題と社会】
渡邉すみれ「小さな声が社会を変えていく」
【学校での対話と民主主義】
林樟太朗「森で学んだ対話と民主主義のこと」
【教育制度と学校内での政治活動】
白坂里彩「『頭が良い』って何? 憧れの進学校から、日本の教育制度を疑った」
【大学入試の英語民間試験導入問題】
丹野健/Chris Fotos「揺らし、揺さぶり、揺るがす『ことば』」
▼CHAPTER6 誰もが安心して生活できる社会って?――若者の貧困
【高等教育無償化】
奥田木の実「FREEの活動を通して私が考えたこと」
【子ども食堂】
カわニしみつハ「私は多くの人々に支えられて生きている」
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■書誌情報
書名:わたしたちの世界を変える方法
シリーズ名:14歳の世渡り術
編著者:中村眞大
仕様:46判/並製/288ページ
発売⽇:2024年11⽉27日
税込定価:1,793円(本体1,630円)
ISBN:978-4-309-61770-1
イラスト:辻野清和
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