NHK「宗教の時間」で反響を呼んだ講座が待望の書籍化! 『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』発売
文明史の結実である『旧約聖書』。記された「物語」から人類への警鐘と希望をいま、あらためて読み解く。
古代オリエント学・旧約聖書学などの碩学である月本昭男さんの著書、NHKブックス『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』が1月25日に発売されました。
ユダヤ教の成立の基礎となり、キリスト教誕生の土壌となり、さらにイスラームにも浸透した旧約聖書。
ヘブライ語による旧約聖書には、古代イスラエルの人々の宗教観や、地域の慣習などが色濃く反映されており、残された字面のみで解釈するには困難を伴う、謎めいた物語が展開されています。それらの「謎」について、図版資料もまじえながら総合的・学際的見地から考察します。歴史的な役割と、人類の思考の普遍を知るための一冊です。
目次
はじめに
旧約聖書三九書の配列
旧約聖書時代の初期カナンの地図
第1章 天地創造 人間と自然の調和を願って
第2章 エデンの園 人間は塵から造られ塵に帰る
第3章 カインの末裔 都市文明への批判的視座
第4章 大洪水 物語の現代的意味
第5章 アブラハム おそれとおののきのなかで
第6章 ヤコブとその子ら 目に見えない神の摂理
第7章 出エジプト 苦境からの解放
十戒比較一覧
旧約聖書関連地図
第8章 カナン定住 嗣業の地の配分
第9章 ダビデとその後 翻弄される王国
第10章 預言者の言葉 時代批判と将来への希望
第11章 預言者群像 その素顔と個性
第12章 小さき者たちの神 多様性と逆説性
古代イスラエル略年表
あとがき
月本昭男(つきもと・あきお)
1948年、長野県生まれ。東京大学文学部卒業。同大大学院人文社会科学研究科中退。ドイツ・テュービンゲン大学修了(Dr. Phil.)。1981年より立教大学勤務、2014年3月、同大学キリスト教学科教授退任。同大学名誉教授。2014年4月~2022年3月、上智大学特任教授。同大学名誉教授。現在、古代オリエント博物館館長。経堂聖書会所属。
著書に『目で見る聖書の時代』(日本キリスト教団出版局)、『詩篇の思想と信仰』Ⅰ~Ⅵ(新教出版社)、『古典としての旧約聖書』(聖公会出版)など。
2018年度、NHK「宗教の時間」で通年『物語としての旧約聖書』を講じた。
商品情報
書名:『NB1283 物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』
著者:月本昭男
出版社:NHK出版
発売日:2024年1月25日
定価:1,980円(税込)
判型:B6判並製
ページ数:352ページ
ISBN:978-4-14-091283-6
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912832024.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140912839/
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