JOGMEC

マレーシアPETRONAS LNG Sdn. Bhd.と戦略的LNG取決めに関する協力覚書を締結

JOGMEC

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:髙原 一郎)とPETRONAS LNG Sdn. Bhd.(PLSB)(以下「ペトロナス」)は、日本とペトロナスとの間のLNG分野における協力の枠組みを拡大し、戦略的なLNG取決めを通じてLNGの安定供給を強化することを目的とする協力覚書(MoC)を締結しました。

 本覚書は、我が国への有数のLNG供給企業であるペトロナスとの関係を強化するとともに、緊急時におけるLNGの供給確保に寄与するものとなります。

JOGMECとペトロナスとの戦略的LNG取決めに関する協力覚書の発表
(左から 森JOGMECエネルギー事業本部長、シャムサイリ PETRONAS, LNGマーケティング・トレーディング部門副社長、村瀬資源エネルギー庁長官)

 JOGMECはこれまで世界のLNGプロジェクトに対して技術・金融面での支援を行い、ペトロナスは、マレーシアを中心にLNGのアセットを有しLNGの安定供給に取り組んできました。今次両者は、日本とペトロナスとの間のLNG分野における協力の枠組みを拡大し、戦略的なLNG取決めを通じてLNGの安定供給を強化することを目的とした協力覚書の締結に合意し、2025年6月17日、マレーシア・クアラルンプールで開催されたEnergy Asia 2025にて署名し、2025年6月20日、東京で開催されたLNG産消会議にて発表しました。

 ウクライナ危機を機に、エネルギー安全保障および低炭素なトランジション燃料としてのLNGの役割を再評価する議論が進められています。国際エネルギー機関(IEA)によると、LNGの需要は特にアジアで増加し、AIやデータセンターによる電力需要も加わって、現在の政策設定に基づくシナリオでは、2030年まで着実に増加することが予想されています。我が国では、LNGは発電電力量の3割を占める最大の発電用燃料であり、その安価で安定的な供給は経済や生活に不可欠である一方、依然として地政学的要因や気象要因、設備不良等のリスクに晒されています。

 今回のペトロナスとの協力は、ペトロナスによる日本へのLNG供給機会や、マレーシアにおけるペトロナスのLNGタンクの活用も含む、平常時におけるガス安定供給の向上や突発的なLNGの供給途絶事態への対応を念頭に置いたもので、我が国の政策実施機関であるJOGMECと、LNGの安定供給に取り組んできたペトロナスとの対話を加速させるものとなります。

 JOGMECにおいては、過去、法改正により、有事に民間企業による燃料の調達が困難な場合、経済産業大臣の要請に基づいて、JOGMECが自ら発電用燃料および都市ガス製造用原料ガスの調達を行う業務が追加されており、今般の協力覚書は、その調達に関する具体的な検討を促進するものです。

 また、JOGMECは、LNGバリューチェーンにおけるメタン排出の削減と透明性の確保を目的として、LNGからのメタン排出削減のための連携(「CLEAN」: Coalition for LNG Emission Abatement toward Net-zero )」をステイクホルダーとともに進めて参ります。

 今次締結した協力覚書のもと、JOGMECとペトロナスはLNGが低炭素なトランジション燃料としての役割を果たしていくとの相互認識の下、ガスセキュリティおよびLNG供給・調達の多角化に向けた対話を進めて参ります。

参考

法改正によるJOGMECの業務追加について
~緊急時における燃料調達業務の追加とリスクマネー支援制度の拡充~(2020年6月12日)

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会社概要

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URL
https://www.jogmec.go.jp/?mid=pr
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング
電話番号
03-6758-8106
代表者名
髙原 一郎
上場
未上場
資本金
1兆3484億円
設立
2004年02月