『NHK俳句　添削でつかむ！　俳句の極意　7つのメソッドで力がつく』増刷・出来しました！

上達の極意をわかりやすく解説した一冊

株式会社ＮＨＫ出版

2024年1月30日 10時00分

売れ行き好調の『NHK俳句　添削でつかむ！　俳句の極意　７つのメソッドで力がつく』

2023年10月20日に発売された『NHK俳句　添削でつかむ！　俳句の極意　７つのメソッドで力がつく』（NHK出版）が売れ行き好調につき、増刷が決定、この度出来いたしました。感情表現や余韻の残し方など、俳句上達のための極意を紹介。芭蕉や一茶、高浜虚子など著名な俳人の添削例で具体的に学べる一冊です。

　昨今の全国的な俳句ブームで、新しく俳句を始められた方も多いのではないでしょうか。理想の俳句にたどりつくには、多くの添削例を参考にし、推敲する力をつけるのが近道です。本書は、偉大な俳人たちの添削と推敲例を解説しながら、季語を生かす方法、感情表現、余韻の残し方、人と差がつくテクニックなど、俳句が上達するための極意を7つのメソッドにわけて、具体的にわかりやすく伝えます。

　「NHK俳句」テキストで取り上げた豊富な添削例のほか、芭蕉や一茶、高浜虚子など著名な俳人の添削例で極意を具体的に学ぶことができます。

　推敲力を身につけたい、自分らしい俳句を読みたい、もっと上達したい、という方への道標となる一冊。ぜひ、お手に取っていただけますと幸いです。

　表紙画は絵本作家・五味太郎さんです。

内容

はじめに

第一章　基礎をおそろかにしない
俳句に学ぶ言葉の奥深さ

五七五という俳句の型／助詞の選び方／切れを大切に／説明をしない
添削例（久保田万太郎、飯田蛇笏、石田波郷、高浜虚子、飴山實）
第二章　感情を「もの」に託す
合言葉は「姿先情後」

思いの表し方
添削例（加藤楸邨）
第三章　季語を最大限に生かす
「季語の説明」と言われないために

季語の工夫
添削例（松尾芭蕉）
第四章　個性を出す
よくある発想、実例二つ

何を詠むか／凡人的発想を避ける／取り合わせに挑戦する／ふさわしい語順
添削例（松尾芭蕉、池田澄子、中村草田男）
第五章　瞬間を切り取る
過去や未来の凝縮された一瞬

一瞬の映像を詠む
添削例（芥川龍之介）
第六章　余韻を残す
幸福な共同制作

自分を主役に／手離す言葉／想像を広げる引き算
添削例（小林一茶、久保田万太郎、高浜虚子、松尾芭蕉、西東三鬼、与謝蕪村）
第七章　表現力に磨きをかける
表現力は自由の翼

表現のテクニック／声に出して読む
添削例（正岡子規、向井去来、与謝蕪村）

添削なし！佳句
特別編　旧かな文語活用一覧表

試し読み公開中！

「NHK出版デジタルマガジン」にて本書より「名人の添削例正岡子規の場合」を抜粋してご紹介しています。

NHK出版デジタルマガジン

著者紹介

髙柳克弘（タカヤナギ・カツヒロ）

1980年、静岡県生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期課程修了。2002年、俳句結社「鷹」入会、藤田湘子に師事。現在、編集長。著書に『凛然たる青春ー若き俳人たちの肖像』（第22回俳人協会評論新人賞）、『NHK俳句作句力をアップ名句徹底鑑賞ドリル』『NHK俳句脳活！まいにち俳句パズル』シリーズ、『究極の俳句』、『そらのことばが降ってくる』（第71回小学館児童出版文学賞）ほか。句集に『未踏』（第1回田中裕明賞）、『寒林』、『涼しき無』（第46回俳人協会新人賞）。「NHK俳句」2017年度、2022年度選者。読売新聞朝刊「KODOMO俳句」選者。早稲田大学講師。