新ビジネス創出「水温監視ソリューション」について ~LPWA端末「グッとびくん・M2」で水温を監視することで、灯油のコスト削減を実現した事例 ~
1.背景・目的
株式会社オカモトホールディングス(社長:岡本 謙一、以下オカモト)は、北海道帯広市を拠点にガソリンスタンド事業、自動車整備事業、フィットネス事業、コインランドリー事業など、幅広い事業を全国展開しています。
同社はドライブスルー洗車機を運用しておりますが、北海道は寒さが厳しく、冬になると何もしなければ洗車に使う水が凍結してしまい、凍結してしまうと洗車機自体が停止して営業できないことや、配管へのダメージが生じるおそれががあります。そのため、冬場は洗車に使う水をボイラを稼働させて温めることで、凍結防止に努めております。しかし、一方でボイラを稼働させるために使う灯油代のコスト増も課題であり、これまではスタッフが属人的に水温を測ったりしてボイラ稼働のオン・オフを運用しておりました。人為的な稼働増もさることながら、人の感覚に任せることで、店舗毎に差異が生じたり、ボイラ稼働が不要な時期においてもオフし忘れによるコスト増が課題でありました。
これらの課題を解決するため、オカモトはNTTテレコンから「水温監視ソリューション」の提案を受け、まずは道内1カ所2設備でトライアルを開始しました。その結果、適切なボイラ稼働の運用ができるようになり、灯油のコスト削減に成功しました。年間100万円ほどのコスト削減ができたことから、今年度は水温監視ソリューションを導入する箇所を13カ所に増やし、運用することを決めました。
2.「水温監視ソリューション」システムの概要
NTTテレコンの「水温監視ソリューション」は、市販の温度センサを通信端末に接続することで、NTTテレコンの集中監視システムにてセンサ情報の確認や、アラート通知を受け取れるサービスです。
使用している「グッとびくん・M2」は、主にLPガスの遠隔検針用の通信端末でありますが、市販のセンサと組み合わせることができます。
市販のセンサと組み合わせることにより、「温度」「湿度」「照度」「振動」「開閉」「傾き」「水位」「電流」「電源」「気体残量」など、様々な監視サービスをワンストップで提供することができます。新しい端末開発のコストがかからず、端末~クラウドまでをワンストップで安価に提供できるのがこのサービスの特徴です。
<構想イメージ>
オカモトは低温側と高温側にいくつか基準を設け、アラート通知を受け取ることを起因にボイラ稼働のオン・オフを行うようにしました。当初は適切な基準が分からず模索しながら始めた運用でありましたが、センシングすることで情報と共に知見が貯まり、適切な基準を見出し、運用ができるようになりました。
3.「水温監視ソリューション」の特徴
NTTテレコンの「水温監視ソリューション」はお客様の環境に沿って、組み合わせるセンサや収納ボックス、その他周辺の施工方法についても工夫して提供をしています。ガソリンスタンド洗車機向け「水温監視ソリューション」の温度センサには施工性を意識した投げ込み式の水温センサを使用しています。収納ボックスはポールに固定する施工の他、周辺に既存のポールが無い場所には新たにポールを付けるやり方の提供も可能です。
4.提供概要
【提供エリア・条件】
日本国内のNTTドコモのLTE通信が繋がるエリア
【提供開始日】
2023年11月27日
5.今後の展望
NTTテレコンはガソリンスタンド事業、あるいはそれ以外の業界においても、同様の課題を抱える企業に、監視ソリューションの提供、付加価値向上をめざしています。
NTTテレコンは、これからもお客さまに身近な「Your Value Partner」として、NTTグループの総力を結集したトータルソリューションを提供し、お客さまの発展に貢献していきます。
※1 LPWA(Low Power Wide Area):小電力でkm単位の距離で通信できる無線通信技術の総称。
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