シリア危機:状況アップデート【報道参考資料】
アレッポ断水から1カ月、トラックで毎日1,000万リットルを運搬/学校は34校が再開
【2017年2月14日 ジュネーブ発】
国連ジュネーブ事務所の定例記者ブリーフィングで報告された、ユニセフ(国連児童基金)ヨーロッパ事務所広報官によるシリア・アレッポの最新状況を抜粋してお伝えします。
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- 水供給の再開
この断水の影響を最も受けたのは子どもたちです。彼らは水に起因する感染症に最も罹りやすく、また水汲みの役を負わされてました。現在のところ、感染症の流行は確認されていませんが、リスクはまだあります。子どもたちは、時に砲撃が続く中で、井戸や給水場に何時間も並ぶことを余儀なくされており、こうしたことは、子どもたちの健康に悪影響を与え、命も危険に晒し、学び・遊ぶべき時間を奪っているのです。
この6年近くの間、シリア紛争に関わるすべての当事者が、水を「戦争の武器」として利用してきました。時に水源を汚染し、水道の設備やパイプを壊し、水ポンプへの電力を停止しました。ユニセフは、井戸の修理や緊急的処置として給水トラックを使い、毎日1,000万リットルの水を最も弱い立場にある家族と子どもたちに届けています。そして子どもたちが学習を続けられるように144校の学校にも水を届けてきました。ユニセフはまた、浄水用資材や井戸やポンプ場を運転するための燃料も提供しています。アレッポ西部では、120カ所の井戸の修復を支援し、水質の検査も完了しました。しかし、アレッポ東部の最近ようやく支援を届けられるようになった地域では、いまだ給水トラックに頼らざるを得ない状況です。
- 進む学校の再開
- 不発弾の危険
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■ 本信は下記情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。本信の原文は、下記からご覧いただけます。http://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/%28httpNewsByYear_en%29/46680E9ED7E002E8C12580C7003B0A9E?OpenDocument
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)
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