JR東日本とマルハニチロ、東京大学による協創を通した「プラネタリーヘルスダイエット」の取り組みについて~2025年3月まちびらき「TAKANAWA GATEWAY CITY」を拠点に産学協創が拡大~
○東日本旅客鉄道株式会社(以下「JR東日本」)と国立大学法人東京大学(以下「東京大学」)による「プラネタリーヘルス」の創出を目的とした協創プロジェクトPlanetary Health Design Laboratory(以下「PHD Lab.」)のビジョンのもと、マルハニチロ株式会社(以下「マルハニチロ」)をパートナーにむかえ、人と地球に優しい食「プラネタリーヘルスダイエット」を通して、100年先の心豊かなくらしと地球益の実現に取り組みます。 ○「TAKANAWA GATEWAY CITY」に本社移転を予定しているマルハニチロの資源アクセス・加工・流通のネットワークに、「東京大学 GATEWAY Campus」を拠点とする東京大学の多様で先端的な知をかけ合わせて生み出す未来の食を、約10万人の来街者が対象となる未来への実験場「TAKANAWA GATEWAY CITY」をはじめとするJR東日本の豊富な顧客接点を活かして磨きあげ、日本各地・世界中に発信していきます。 |
豊富な顧客接点を有するJR東日本グループと多様で先端的な知をもつ東京大学は、100年間の産学協創協定※1のもと、「プラネタリーヘルス」※2の創出に取り組んでいます。
“海”を起点とした多様な“食”の供給力を有するマルハニチログループをパートナーにむかえ、「TAKANAWA GATEWAY CITY」から、人・地球に優しく持続的で楽しい未来の食「プラネタリーヘルスダイエット」を創出し、日本各地・世界中に届けていきます。
※1 2023年10月25日にJR東日本と東京大学による100年間の産学協創協定の締結および協創プロジェクト「PHD Lab.」の発足を発表しました。(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20231025_ho01.pdf)
※2 「PHD Lab.」で目指す「プラネタリーヘルス」とは、人の経済活動が、健康や都市環境、地球上の生物・自然に与える影響を分析し、「人・街・地球」の全てがバランスよく良好に保たれるようなくらしづくりを目指す考え方です。
1 3者のビジョン実現に向けた取り組み①
(1) 魚食のリデザイン
地球環境に優しいサステナブルな魚食の拡大に向けて、東京大学の人工知能や水産学、消費者心理に係る知を学際的にかけ合わせ、魚のリバリュー&リブランディングに取り組みます。高鮮度かつ扱いやすい魚をお客さまにお届けすると同時に、未来の魚肉の生産にも挑戦します。
・くらしの変化
Before:購買、調理、後処理といった手間もあいまって、ついお肉に手が伸びてしまう。
After:一人ひとりのニーズにあった魚肉と出会え、エフォートレスな調理食材として手軽に魚食が可能になる。
・具体施策
・長期保存可能で、骨なし・美味・高い栄養価といった特長を備えた後処理も簡易な未来の魚肉の開発。
・魚の鮮度や価値などの美味しさが見える魚売り場用ツールの開発。
・調理技術不要、生臭さ低減、可食部100%化など、調理食材としての魚の変革。
・新たな養殖システムの導入や培養魚の導入による調理がしやすい魚肉の適時供給。
環境負荷(海洋汚染・CO2)の低減につながる魚食の拡大を通して、フードロス・食糧問題・お客さまの健康問題といった社会課題の解決に取り組みます。
(2) パーソナル・スーパーフード(完全健康食品)
東京大学の分子栄養学や情報学・文化学を学際的にかけ合わせ、PHR(パーソナルヘルスレコード)※3による一人ひとりの健康状態に応じてパーソナライズされたスーパーフードをお客さまに提供し、食を通じてQOL(クオリティオブライフ)を高めていきます。
・くらしの変化
Before:忙しく軽食で食事を済ませる。
After:忙しい中でも一人ひとりにぴったりあったパーソナル・スーパーフードで楽しく健康的な食事ができる。
・具体施策
・PHRによる個人の健康状態や嗜好に基づいた「食」の開発・製造・提供。
うれしい・楽しい「食」を通じて、生活習慣病・貧困による栄養失調・フードロスといった社会課題の解決、そして心豊かに生きられる健康寿命の延伸に取り組みます。
※3 「PHR(Personal Health Record)」とは、生涯型電子カルテ(生涯にわたって保持する電子カルテ)ともいわれる、医療・介護をはじめ、健康に関する情報を統合的に収集・一元的に管理するものであり、日常的な健康活動につなげ、健康寿命延伸を目指すことが可能になります。
2 「TAKANAWA GATEWAY CITY」での展開について
(1) 「TAKANAWA GATEWAY CITY」での協創の拠点について
「東京大学 GATEWAY Campus」の開設に加え、2026年2月には、「TAKANAWA GATEWAY CITY」THE LINKPILLAR 1 SOUTHへ、マルハニチロ本社の移転を予定しています。本移転を機に、JR東日本とマルハニチロ、東京大学の3者連携を一層深めていきます。
(2) 「プラネタリーヘルスダイエット」に挑戦する場について
マルハニチロによって、「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、「プラネタリーヘルスダイエット」をお客さまにご体験いただくための場がつくられます。3者協創によって生まれた様々なサービスを、お客さまの反応を踏まえ、磨きあげるなど、協創ビジョンの実現に向けた様々な取り組みの実践・体験の場として活用していきます。
なお、マルハニチロは、社内外の多様な方々との”つながり”を通じて、新規事業・サービスの創出に取り組むなど、次の100年、そしてその先の未来に向けたカルチャー改革にも取り組みます。
【参考】
<マルハニチロと東京大学の基本合意書の締結について>
グローバルなバリューチェーンや製品開発力を有するマルハニチロと、「対話を通じて新たな未来を創造する」ことを目指す東京大学のパートナーシップにより、海といのちの未来の創造に関して連携・協力することを目的として、2024年5月31日に基本合意書を締結しました。
今後、豊富な顧客接点を有するJR東日本グループと連携し、次の100年を見据えた地球益の実現に向けて、魚食文化のリデザインや食品の栄養、嗜好、機能性などに関する研究と、研究成果の実装に取り組みます。
<協創プロジェクト「PHD Lab.」について>
JR東日本と東京大学は、100年先の心豊かなくらしの実現に向けて、「プラネタリーヘルス」を創出するために、100年間の産学協創協定を締結し、協創プロジェクトPlanetary Health Design Laboratory(「PHD Lab.」)を立ち上げました。「東京大学 GATEWAY Campus」を開設し、街を実験場として、世界中から集まる地球規模の社会課題の解決に取り組みます。
<「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちづくり概要>
品川開発プロジェクトの一環として、江戸の玄関口としての役割を担った歴史的背景および国内初の鉄道が走った地におけるイノベーションの記憶を継承し、開発コンセプトに「Global Gateway」を掲げ、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」として新たなビジネス・文化が生まれ続けるまちづくりに取り組んでいます。
THE LINKPILLAR 1および高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを2024年度末(2025年3月下旬)に開業し、その他の棟(THE LINKPILLAR 2・文化創造棟(仮称)・TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE)および各棟周辺エリアを2025年度中に開業します。
今後も続く品川駅周辺エリア(品川駅北口駅改良・品川駅街区)のまちづくりと一体となった価値向上に向けて、品川開発プロジェクトを推進していきます。
公式ウェブサイト(https://www.takanawagateway-city.com)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像