ピセアタンノールを含む食品の摂取により睡眠の質が改善する可能性が確認されました
森永製菓株式会社(東京都港区芝浦、代表取締役社長 COO・森 信也)では、ポリフェノールの一種である「ピセアタンノール」の機能性研究を進めています。この度、健常成人を対象としたヒト試験により、ピセアタンノールを含む食品を4週間継続摂取することで、睡眠中の「中途覚醒時間*」がプラセボと比較して短縮し、睡眠の質が改善する可能性が示されました。
*中途覚醒時間:入眠後に意識的に・無意識的に覚醒していた(起きていた)時間を合計したもの
■研究の背景と内容
日本では国際的に見ても平均睡眠時間が短く、睡眠の量・質の課題が指摘されており、令和元年国民健康・栄養調査1)によると、日本人の約7割が睡眠に関連して何らかの課題を抱えており、そのうち約21.8%が「睡眠全体の質に満足できなかった」、約25.7%が「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った」と感じていると報告されています。ピセアタンノールは、強い抗酸化作用2,3)や時計遺伝子の調節作用4)が報告されているポリフェノールで、睡眠の質改善への寄与が期待されます。
そこで本研究では、ピセアタンノールの摂取が、睡眠の質に及ぼす影響を検証しました。
■研究概要研究概要および結果
20歳から59歳の睡眠に不満を抱える健常な男女を対象に、ピセアタンノール10mgを含む飲料(ピセアタンノール飲料)、またはピセアタンノールを含まない飲料(プラセボ飲料)を4週間継続摂取してもらい、睡眠に関する指標を機器測定やアンケートにより評価しました。その結果、機器測定において、プラセボ飲料摂取群と比較してピセアタンノール飲料摂取群の中途覚醒時間が有意に短縮されました(図1)。
本研究の結果、ピセアタンノール10mgを含む飲料の摂取による中途覚醒時間の短縮が確認され、睡眠の質に良い影響を与える可能性が示されました。
本研究成果は、査読付き国際学術誌Functional Foods in Health and Diseaseに、「Piceatannol Intake Reduces Wake After Sleep Onset in Healthy Adults: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Comparison Trial」 として論文掲載されました(2026年7月23日)。
<注意>
・本研究は、健常な成人を対象としたものであり、その結果がすべての方に当てはまるものではありません。
・本成果は、疾病の治療・予防を目的とするものではありません。
現在森永製菓は、ピセアタンノールを軸にして、XPRIZE Healthspanに挑戦しております。XPRIZE Healthspanは、2030年まで開催される、「最低10年若返り」を実現することを目標とした、賞金が1億ドルの世界的なコンペティションです。若返りを実現すべく、これからもピセアタンノールの研究を継続してまいります。

【参考文献】
1) 厚生労働省:令和元年国民健康・栄養調査報告 (2019)
2) Karaca Çelik KE et al.: Foods, 14 : 1857 (2025)
3) Nonaka S et al.: Biochem. Biophys. Rep., 18 : 100643 (2019)
4) Yamamoto T et al.: J. Funct. Foods., 56 : 49 (2019)
■研究概要
【実施時期】2024年11月~2025年4月
【対象者】20~59歳の健常な男女(最終解析対象者73名)
【試験食品】ピセアタンノール10mg含有飲料
【対照食品】ピセアタンノール非含有飲料
【試験期間】4週間継続摂取
【試験方法】ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験
【試験項目】睡眠の客観指標およびアンケート評価
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